グレート・ムタがカメラ破壊で大会収録が台無し!? 毒霧と火炎攻撃で丸藤の視界を奪って閃光魔術3連発 ノア11・2両国

 2日、今年に入って新経営陣となったノアが集大成としての年間最大ビッグマッチとなる両国国技館大会を開催した。

 セミファイナル前に組まれたのは、丸藤正道とノア初見参グレート・ムタの一戦だ。組み合う前にグリーンの毒霧を吐いたムタだったが、パイプイスを振りかぶった丸藤には赤の毒霧を浴びせる。リングサイドではカメラマンのハンディカメラを奪い取り、ダメージ深い丸藤を撮影する悪の遊び時間に勝手に突入した。しめくくりにカメラで殴打にかかるが、丸藤にかわされた際にカメラが鉄柱激突で破損。「弁償」コールが発生する。

 ムタは不知火を繰り出した直後の丸藤に、再び緑の毒霧。無法殺法には無法殺法で対抗とばかりに、丸藤はスモークマシンを噴射してムタを煙に巻く。さらには4度目毒霧狙いのムタの口元を手で塞いだ。攻め手を失ったかに思えたムタだったが、なんと手から火炎攻撃の秘技。これに丸藤の視界が決定的に奪われ、閃光魔術3連発でムタがフォール勝ちを得た。

 往年の身体能力を駆使した試合は望めないものの、他にはない知恵比べマッチでノアファンを楽しませたムタ。“今後の出現”も限られたものになることが想定されるため、次回参戦発表が待たれる。

 
■ プロレスリング・ノア NOAH the BEST 2019~美学のある闘い~
日時:11月2日(土)17:00
会場:東京・両国国技館 観衆5523人(満員=主催者発表)

<第1試合>
岡田欣也
〇イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.
KAZMA SAKAMOTO
  6分08秒 ムーンサルトプレス⇒片エビ固め
●熊野準
クワイエット・ストーム
モハメド ヨネ

<第2試合 NOAH the CLASSIC>
●井上雅央
齋藤彰俊
  10分10秒 サムソンクラッチ
〇百田光雄
本田多聞

<第3試合>
NOSAWA論外
大原はじめ
〇桜庭和志
  8分20秒 足4の字固め
宮脇純太
●Hi69
西村修

<第4試合>
●スペル・クレイジー
田中稔
望月成晃
  11分30秒 ボストン・ニー・パーティ⇒片エビ固め
クリス・リッジウェイ
小峠篤司
〇エディ・エドワーズ

<第5試合>
〇藤田和之
  7分57秒 スリーパーホールド→レフェリーストップ
●谷口周平

<第6試合 GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合>
[挑戦者]
〇タダスケ
原田大輔
  10分58秒 アウトキャスト⇒片エビ固め
●鈴木鼓太郎
小川良成
[第32代選手権者]
※小川&鼓太郎組が6度目の防衛に失敗、原田&タダスケ組が第37代王者となる

<第7試合 GHCジュニア・ヘビー級選手権試合>
[挑戦者]
●YO-HEY
  14分11秒 ヘデック⇒片エビ固め
〇HAYATA
[第40代選手権者]
※HAYATAが2度目の防衛に成功

<第8試合 GHCタッグ選手権試合>
[挑戦者]
稲村愛輝
●マサ北宮
  17分02秒 ヴァーティカルスパイク⇒体固め
潮崎豪
〇中嶋勝彦
[第51代選手権者]
※中嶋&潮崎組が3度目の防衛に成功

<第9試合>
〇グレート・ムタ
  12分05秒 シャイニングウィザード⇒体固め
●丸藤正道

<第10試合 GHCナショナル選手権初代王者決定戦>
●マイケル・エルガン
  21分35秒 オリンピック予選スラム⇒体固め
〇杉浦貴
※杉浦が初代王者となる

<第11試合 GHCヘビー級選手権試合>
[挑戦者/N-1 VICTORY 2019優勝者]
●拳王
  31分10秒 タイガースプレックスホールド
〇清宮海斗
[第32代選手権者]
※清宮が6度目の防衛に成功

<大会レポートは11月14日号(11月8日発売分)に収録されます>