ゲイジーが1ラウンドでセラーニをKO “友人対決”は「二度とやりたくない」 UFCファイトナイト・バンクーバー

Jeff Bottari/Zuffa LLC/UFC

 総合格闘技団体UFC(Ultimate Fighting Championship)は日本時間9月15日(日)にカナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバーのロジャーズ・アリーナを舞台に”UFCファイトナイト・バンクーバー”を開催した。
 メインイベントではライト級のドナルド・セラーニとジャスティン・ゲイジーが対戦し、いずれもファンを魅了する数々の名勝負を繰り広げてきた2人の対決とあって、試合前から激闘の期待が高まっていましたが、勝負は1ラウンドで決着しました。序盤は足元を攻め合いながら要所で打撃の応戦となったものの、ラウンド残り1分を切ってゲイジーの右の一撃を食らったセラーニの膝が崩れ落ち、ゲイジーが追い打ちのパウンドを狙っていきましたが、セラーニの様子を見て追い込みはせず、レフェリーが間に入って試合終了を告げている。
 次回、UFCは日本時間9月22日(日)にメキシコ・メキシコシティのメキシコシティ・アリーナにて”UFCファイトナイト・メキシコシティ”を開催する。メインイベントはヤイール・ロドリゲスとジェレミー・スティーブンスによるフェザー級マッチが予定され、セルジオ・ペティス対アレックス・ペレス戦など好カードが組まれている。

■ UFCファイトナイト・バンクーバー
現地時間2019年9月14日(土)、日本時間9月15日(日)
会場:ロジャーズ・アリーナ(カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバー)

【メインイベント】
<ライト級マッチ 5分5ラウンド>
○ジャスティン・ゲイジー
 1ラウンド(4分18秒)TKO
●ドナルド・セラーニ
ジャスティン・ゲイジー
「友人と思っている相手と戦うのは難しかった。もう二度とやりたくない。ドナルドはものすごくタフだ。レフェリーは顔が落ちたら終わりだと言っていたし、俺としてはそれが2回あった。ヤツは友達だし、パンチを打ち続けたくない。次がどうなるかまったく分からないけど、毎回、ここを歩いていくときは常にすべてを意識的に疑っていく。相手は俺よりもすごい、俺よりも必死にやってきている、ってね。試合に臨めば必ず何かしら証明するものを持っていないといけないと思っている。自分にがっかりしたくない。自分に期待するのは全力を尽くすこと。アイルランドのヤツは引退したから、本物のファイターとやりたい。トニーとハビブの勝者とやりたい」

【セミメインイベント】
<ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○グローバー・テイシェイラ
 判定2-1(28-29、29-28、29-28)
●ニキータ・クリロフ
グローバー・テイシェイラ
「俺はこのスポーツが好きだ。自分のやっていることも気に入っている。できるなら毎週やりたいくらいだ。この若手を、ハングリーな若手たちを蹴散らしながら、前進し続けられていることがうれしい。今回の勝利でどうなるか分からないけど、それを決めるのは俺の仕事じゃない。俺の仕事は試合に臨んで勝つこと。それしか気にしていない」

【メインカード】
<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
-トッド・ダフィー
ノーコンテスト(ストップ時間:4分03秒)
-ジェフ・ヒューズ
<ノーコンテストのためコメントなし>

<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○トリスタン・コネリー
 判定3-0(27-29、27-29、28-29)
●ミシェル・ペレイラ
トリスタン・コネリー
「直前の試合決定に加えて上の階級だったけど、正直、勝つつもりだったし、予想していた。次の試合はただの試合にすぎないし、俺が気にしているのはそのことだけ。正直、相手がもっと来ると思っていたんだ。でも、思っていたよりもかなりスマートな戦い方だった。テイクダウンされるとは思っていなかったから、ちょっとびっくりした。彼の柔術は思っていたよりも良くて、あまりトランジッションしていなかったけど、実はもっと早くフィニッシュできると思っていたのに、うまくディフェンスされた。相手の地元で試合をするとこういうこともある」

<ミドル級マッチ 5分3ラウンド>
○ユライア・ホール
 判定2-1(29-28、29-28、28-29)
●アントニオ・カルロスJr.
ユライア・ホール
「今年最初の勝利を遂げられてうれしい。フォルティスMMAで最高のキャンプができたし、かなり細かいゲームプランを練ってそれを生かそうとした。本当に素晴らしいサポート体制で今回の試合に臨めたから、とにかくそれに従っていけばよかった。試合に臨んで結果を出せたことは自分を誇りに思う。キャンプを変えたのがかなり助けになった。フォルティスの気に入っていることのひとつは、オクタゴンの中だけに絞っていること。アスリートとして取り組むべきことをすべてやってきた。ここでは決められた時間しかないから、そのアドバンテージを取れるかどうかが大きいし、レガシーを残さないとね。次は少し休んで、あまり先のことは考えすぎないようにする。どうなるかはそのうち分かる。今はランキングを上がっていくことが大事だし、自分より上にいる人たちを確認して、彼らを蹴散らしていかないと」

<ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○ミシャ・サークノフ
 1ラウンド(3分38秒)サブミッション(ペルビアンネクタイ)
●ジム・クルート
ミシャ・サークノフ
「勝利街道に戻れて最高だ。この瞬間のため、ファンのみんなのため、UFCのために今年の夏はすべてを捧げたからね。まるで犬のように。ここからはすべての試合、UFCで戦うすべてにおいて、まったく同じようにして戦っていきたいと思っている。どうか俺のことをあきらめないでくれ。UFCで明るい未来があると思っているし、俺がトップ5に入るまでは時間の問題だと思っているから。いつか必ず成し遂げるから、この言葉を覚えておいてほしい。クルートのような相手を倒せば自分の力の証明になるし、UFCファンも俺を無視できなくなるだろ。何試合かはあっという間に負けてしまったけど、俺を除外しないでほしい。必死に取り組んでいるし、しんどい仕事だけど、これまで自分が戦ってきた他のスポーツと同じように、必ずトップに立ってみせる。少しだけ時間をくれ。そうすればたどり着いてみせるから」

【プレリム】
<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○アウグスト・サカイ
 1ラウンド(0分59秒)TKO
●マルチン・ティブラ
アウグスト・サカイ
「ノックアウトできると思っていたし、それはコーチと必死にトレーニングに取り組んできた結果だ。こうなると思っていたさ。前回の試合で自分のパワーを見せつけたかったけど、自分の距離を保てなかった。でも今日はそれができた。誰が相手でもかまわない。UFCが俺と戦わせたいと思う相手が誰なのか見てみよう。一歩一歩、必ず上り詰める」

<バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
○マイルズ・ジョーンズ
 判定2-1(28-29、29-28、28-29)
●コール・スミス
マイルズ・ジョーンズ
「初勝利を挙げられて最高の気分だ。今回は敵地に乗り込み、本当に素晴らしくてタフで負けなしの対戦相手と対戦したからな。望んでいた通りの試合ではなかったけれど、学習できたし、勝てた。UFCでは無敗だから、それも気分が良いね。デイナ・ホワイトのコンテンダーシリーズがいい準備になったし、入場のときは俺にはブーイングで、向こうは大声援だったから、ちょっとプレッシャーはあった。あまり慣れていないから。でも、コンテンダーシリーズでしっかり鍛えられていたから、何があっても覚悟はできていた」

<バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
○ハンター・アジュール
 判定3-0(28-29、27-30、28-29)
●ブラッド・カトーナ
ハンター・アジュール
「初勝利はうれしいね。ずっとこの瞬間を待っていた。ここに来られて良かったし、世界に俺の居場所を見せつけられて満足だ。とにかく上り続けて、もっとうまくなってやる。ブラッドの地元で戦ったからって何も変わらない。一番になるために戦っているし、毎回、ベストな人とトレーニングしている。ここでは誰も彼もがタフだから、毎回、相手がトップの人だと思ってやっているし、俺はその人たちのポジションを奪うつもりだ。コンテンダーシリーズで鍛えられてきたからな。あの時の方がもっと緊張していた。就職の面接みたいなもんだったから、ものすごく緊張していたんだ。今週はすでにもうその仕事は手にしていたから、とにかく試合に臨んで自分の力を見せる必要があった」

<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○チャス・スケリー
 判定3-0(29-28、29-28、29-28)
●ジョーダン・グリフィン
チャス・スケリー
「減量にUFCのPI(パフォーマンスインスティチュート)を使ったのは今回が初めてだったんだけど、彼らが最高の仕事をしてくれた。食事から、リハイドレーション(リカバリー)まで本当に何もかもが最高だった。みんなが素晴らしい仕事を果たしてくれたんだ。だから気分がすこぶるいい。自分にとっては常勝街道に戻ることが大事だったし、連敗中だと考えることすらもしたくなかった。ジェイソン・ナイトとの試合については何も言えない。最後に腕を骨折したから、しょうがないことだし、言い訳はない。前回の試合は敗北さえも考えていなくて、正直でいたいし、良いスポーツであってほしいと思うけど、何があったかは分かっている。あれは負けじゃない。でも、勝利街道に戻ってこられて感謝している。経済的には大きすぎるし、家族の苦労も少しは軽くできる。キャンプ中はみんなに支えてもらったし、大変だったと思う。ここでも税金を持っていかれるし、アメリカでも持っていかれるから、キャンプも何もかも自分で払わないといけない。だから、たくさんもらえればうれしいに決まっている。ますます試合がしたくなっているし、ジムにも早く戻って、もっとうまくなりたい。正直に言うとね。今回のキャンプはカーディオを取り戻すことに集中したし、健康を保つことに気を使ったけど、今はフルキャンプを乗り切れる体だと分かっているから、これで完全に戻れるし、ここからやっていける」

<バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
○ルイス・スモルカ
 1ラウンド(4分43秒)TKO
●ライアン・マクドナルド
ルイス・スモルカ
「ノックアウトできてうれしい。自分の手で勝ち取ったスタンディングでのTKOはこれが初めてかも。だから本当にうれしい。正直、当たった気はしていなくて、左フックを入れて相手の頭をかすめていったような感じだったけど、最高だね。左フックのダブルストレートで、キャンプを通してずっとやってきたことなんだ。あれで相手を止められたしね。ああいうのは珍しいから。ダブルジャブのようにダブルストレートを打っていったんだ。でも相手は見るしかできない。変なアングルから来るから、“これは何だ?”と思うしかなくて、左フックの一撃を放てれば相手が固まっている間に距離をたくさんカバーできるんだ。打てたらいいな、くらいに思っていたけど、チャンスがあったから、やるしかないと思って。できれば年内にもう一度、戦いたいけど、どうなるかな。コーチと相談して、UFCと話してみるよ」

<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
○オースティン・ハバード
 判定3-0(28-29、28-29、28-29)
●カイル・プレポレク
オースティン・ハバード
「初勝利を記録できて最高の気分だ。初めて勝って、ものすごくホッとしているし、0勝2敗にならなかったから、それに関しては当然ハッピーだ。相手がタフで、思っていた以上にかなり手強かったから、この勝利を挙げるために調整しないといけなかった。もちろん、年内にもう一度試合がしたい。ワシントンD.C.で12月7日にやるイベントに出たい。チームメイトが戦う予定だし、誕生日や休みの目前だから、休暇中にリラックスできるようにね。12月のカードに入れてくれ」


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