フィル・デフリーズとトマス・ナルクンが王座防衛!KSW50

(C)KSW

 9月14日(現地時間)に英国ロンドンで『KSW 50: London』が開催された。
 KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、欧州最大のMMA団体として存在感を示している。
 今大会はKSW第二の本拠地と化している英国ロンドンで50回記念大会となり、三大王座戦が組まれた。メインは当然、ヘビー級で、王者フィル・デフリーズがルイス・エンヒッキの挑戦を受けた。デフリーズは元UFC戦士で、日本の猪木ゲノムでも試合をしており、ミハウ・アンドレシャクとの王座決定戦で勝利して王者になり、その後も連勝街道を進んでいる。対するエンヒッキも同じく元UFC戦士で、現在はKSWに主戦場を移しているが、下馬評は当然、デフリーズ有利だ。そして試合だが、スタンドで王者デフリーズが追い詰めテイクダウンも奪うもののエンヒッキも立ち上がり、試合はスタンドで膠着状態になってしまう。前に出てプレッシャーをかけた王者が判定で勝利するもの、50回記念大会のメインとしてはやや消化不良の試合となった。
 またライトヘビー級王座戦も組まれ、王者トマス・ナルクンがプシェミスワフ・ミシアラの挑戦を受けた。王者ナルクンはKSW保守本流の王者で前戦は階級上の王者デフリーズと王者対決を行ったが敗れている。しかし、本来の階級であるライトヘビー級では圧倒的な強さを誇っており、今回も下馬評は王者優勢だ。こちらはまさに王者の戦いという感じでナルクンが一ラウンドで一本勝ち。スタンド打撃でミシアラからダウンを奪うと追撃で襲い掛かりギロチンを極めて見事な一本勝ちで王者ナルクンが防衛。圧倒的な強さを見せつけた。
 さらにライト級王座決定戦もノーマン・パークとマルチン・ロゼクで争われた。共に元UFC戦士であるが、大会開催地英国出身のパークが下馬評では有利となっている。こちらも非常に接戦となり、僅差の判定でパーク勝利となるも、KSW公式ツイッターで視聴者にアンケートを取るとロゼク勝利という結果になり、接戦であった事が伺えた。

■ KSW 50: London
日時:2019年9月14日(現地時間)
会場:英国ロンドン

<ヘビー級王座タイトルマッチ>
○フィル・デフリーズ(英国/王者)
 判定 2-1
●ルイス・エンヒッキ(ブラジル/挑戦者)

<ライトヘビー級王座タイトルマッチ>
○トマス・ナルクン(ポーランド/王者)
 1R 4分03秒 ギロチンチョーク
●プシェミスワフ・ミシアラ(ポーランド/挑戦者)

<80キロ契約>
○ロベルト・ソルディッチ(クロアチア)
 判定 3-0
●ミハウ・ピエツァック(ブラジル)

<暫定ライト級王座決定戦>
○ノーマン・パーク(英国)
 判定 2-1
●マルチン・ロゼク(ポーランド)

<ミドル級>
○ダミアン・ヤニコフスキ(ポーランド)
 1R 1分24秒 サブミッション(TKO)
●トニー・ギレス(英国)

<90キロ契約>
○ジェイソン・ラドクリフ(英国)
 判定 3-0
●アントニ・シミレフスキ(ポーランド)

<ミドル級>
○ドリキュス・デュプレシー(南アフリカ)
 2R 3分04秒 TKO
●ジョイルトン・サントス・ルターバッハ(ドイツ)

<女子バンタム級>
○アレクサンドラ・ローラ(ポーランド)
 2R 0分50秒 TKO
●キャサリン・コスティガン(アイルランド)



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