女子勢に加えスティングらレジェンドも集結!AEW『All Out』前日スターキャスト開催

photo by George Napolitano

 いよいよ日本時間では日曜の午前に開催が迫ってきたAEW『All Out』前に、恒例のスターキャスト主催によるトークショー、サイン会、コンベンションが前日にあり、出場選手からレジェンドたちまで多彩な顔触れがシカゴに集結した。

 スターキャストはAEWと密接、いやべったりの会社じゃないか、いや関係ないという議論があり、引退だったハズのアンダーテイカーがスターキャストのイベントに出ようとしたら、WWEから横槍が入ってキャンセルせざるをえなくなったのは有名な話である。その見返りに、もう動けないから要らないとすら低評価の年寄リストになっていたのに、AEWが発足してお茶の間番組向きにレジェンド系を取られるのを極度に警戒するWWEは、テイカーさんに直前のよりさらに高額の選手契約を持ち掛け、それでサウジアラビア公演とか、ギャラが跳ね上がるビッグイベントにはまた出るようになった次第である。

 すでにニュースになっていることだが、最初からAEWとのブロードキャスティング契約が公表されているジム・ロスに加えて、「月曜生TV戦争」時代のWCW Nitroの顔だったトニー・シェバー二も実況席に加わることが新たに発表されている。これで放送局TNTからの観点なら約20年前のNitroの実況陣が再び番組の顔になる目論見があるが、このスターキャストのイベントには、ジム・ロスに加えてなんとジェリー”キング”ローラーも席を並べて登場。絵的には栄光時代RAWの実況席が揃ったことになり、WWEに対するアピールとしてはライト層ファンには強烈パンチかも。もっとも、ローラーは先日の地元メンフィス収録のRAWにはWWEに出てきており、「スターキャストは中立な別会社」のスタンスらしい。しかし、混乱を招いてはいけないとWWEのTシャツ姿にしているところが配慮だろうか。もっとも、中立なんかありえないと考えるべきなのだが、WWEがレッスルマニア週間などは自前のコンベンションなどを各種企画するが、当面のAEWは、大きなPPV大会(現段階で年4回)にはスターキャストとの連携で前夜祭などを遂行していくようだ。

顔と名がすぐ一致するグレッグ・バレンタイン、Sgt.スローター、ガングレル(デビット・ヒース)は一般ファンには引きが強い

 スティングも、WWEとのレジェンド契約(選手としては引退も、オールスター集結回とかイベントには出る内容で年俸が貰える)があるハズだが、これはプロレスファン向けイベントなんだから構わないということのようで正装メイクで登場してフラッシュを浴びていた。いくらAEWがWWEのエンタメ路線と違いレスリング重視の新興プロモーションなんだと吹聴しようが、水曜夜のプライムタイム(日本表記ゴールデン)にお茶の間向けに流れる番組作りとなると、やはり世間的に知名度のある実況解説者、大衆に覚えられている知名度のある選手も混ぜないと、現段階では誰も例えば「志田光」をまだ知らないんだから、いきなりスターになれるわけでも馴染みになるわけでもない。

元祖フォー・ホースメン再会!タリー・ブランチャードはショーン・スピアーズのセコンドに。WWEをクビにされたアーン・アンダーソンも入閣。
もうおじいちゃんとおばあちゃんという風貌なんだが、DDTとメデューサというのもWCW Nitroなんだが若いファンはわかるのか?

 もっともAEWというのは、北米の新日本プロレス信者層との相関度が極めて高いのだから、「昔の名前で出ています」組にテレビ番組の時間が割かれたりする。日本のより長い4分のCMが何度も出てくる米国のプライムタイム番組より、当初の交渉相手だったDAZNとかで、CMナシでがっつり試合を堪能させてくれよ~という反発の声もあるのだが、まぁこれは仕方ないこと。TNTに決まってなければWWEがこんなに慌てることもなかったし、全面戦争の開戦もなかったのだ。

コンベンションの収益源はグッズ類の販売だ。週刊ファイトTシャツ3000円は好評発売中!

 コンベンションにメイン出場のクリス・ジェリコやケニー・オメガが出ないのはお約束。替わって現役組で華を添えたのは英語のできる女子選手たち。司会はもちろんトニー・シェバー二である。前日のイベントだけで写真点数は膨大にあるため、金曜9月6日発売の週刊ファイト9月12日号に超拡大版収録します。

■ AEW All OUT
日時:8月31日(現地時間)日本時間9月1日午前8時よりFITE TV視聴可能
会場:イリノイ州シカゴ シアーズ・センター

<AEW初代世界王座決定戦>
クリス・ジェリコ
vs.
ハングマン・ペイジ

<シングルマッチ>
ケニー・オメガ
vs.
PAC

<AEW世界タッグ王座トーナメント・シード枠決定戦>
ベストフレンズ(チャック・テイラー&トレント・バレッタ)
vs.
ザ・ダークオーダー(イーヴル・ウノ&スチュ・グレイソン)

<兄弟対決AAA世界タッグ王座ラダーマッチ>
ルチャブラザース(ペンタゴンJr.&レイ・フェニックス)
vs.
ヤングバックス(マット&ニック・ジャクソン)

<シングルマッチ>
Cody
vs.
ショーン・スピアーズ w/タリー・ブランチャード
※新婚のアイコニックス、ペイトン・ロイスもコンベンションに登場(週刊ファイト9月12日号収録)

<トリプルスレットマッチ>
ジョーイ・ジャネーラ
vs.
ジミー・ハヴォック
vs.
ダービー・アリン

<女子シングルマッチ>
里歩
vs.
志田光

<6人タッグマッチ>
ルチャサウルス&ジャングルボーイ&マルコ・スタント
vs.
ソーカル・アンセンサード(クリストファー・ダニエルズ&スコーピオ・スカイ&フランク・カザリアン)

プリショー
<21選手参加!女子カジノバトルロイヤル>
ブランディ監督以下、アリー、ナイラ・ローズ、Dr.ブリット・ベイカーD.M.Dなどに加えオーサム・コングなどなど。隠し玉は日本から飛来の○○や△△他、ロディ・パイパーの娘ティール・パイパーのお披露目も
※勝者は10・2TV生中継で里歩vs.志田光の勝者と初代女子王座決定戦か!?

<タッグマッチ>
アンヘリコ&ジャック・エバンス
vs.
プライベート・パーティー(イーシャ・キャシディ&マルク・クイン)


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’19年09月12日号8・31決戦AEW新日WWE MASTERS達人 猪木元気 DeepJewels 新日キック