藤波辰爾が声優に挑戦した。「え? そんなアホな!」と思ったそこのアナタ、その感想は正しい。あの滑舌の悪い藤波が、声優など務まるわけがないのだ。
「滑舌いいでしょう? 天龍とか長州選手とかよりも多分いいと思うよ~」
と藤波本人は語っているが、あの2人よりは多少マシというだけで、充分に滑舌が悪い。しかし残念ながら(?)、藤波は声優に挑戦してしまった。
藤波が声優を務めたのは、関東ローカルのテレビ東京および有料CSのAT-X(アニメシアターX)で放送中のCGアニメ『テレビ野郎ナナーナ わくわく洞窟ランド』だ。
その第21話『燃えよ! マッチョドラゴン』で、藤波が本人役で登場している(実際には前回の第20話から登場)。
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▼“炎の飛龍”藤波辰爾のドラゴン・トークが大阪の観光プロレス居酒屋リングサイドで炸裂!
『お前、平田だろう!』これって、プロレス・ファン以外でもわかるの?
全体のあらすじは、貧乏テレビ局の『テレビナナーナ』が大手動画配信会社に買収され、高視聴率を取れずリストラの対象になった撮影クルーの探検物語。撮影クルーは、ディレクターが七岡(声:ビビる大木)、カメラマンが七森(声:温水洋一)、ADが七山(声:つぶやきシロー)で、名前に全て「七」が付いているのは、7チャンネルのテレビ東京に因んでいるのだろう。そう、これは今までのテレ東で行われてきた番組作りのパロディだ。
城にやってきた撮影クルー、しかし化け物のように巨大な2人の素人に撮影を邪魔される。そこで撮影クルーはセコンドに藤波辰爾を起用した。
七岡Dが藤波に相談する。
「定跡どおり、組みますか? いきなりドロップキックもありますよね!」
しかし、藤波は巨大な素人の1人(なぜか一つ目)に言った。
「お前、平田だろう!」
果たしてこのギャグ、プロレス・ファン以外にわかるのだろうか? しかも藤波、棒読みで声優としてはドヘタ(苦笑)。
テロップでは『藤波さんは因縁のレスラーと勘違いしています』と説明している。
▼「お前、平田だろう!」の迷セリフがアニメで炸裂!
YouTubeキャプチャー画像より https://www.youtube.com/watch?v=KqAZb93QrO0&t=55s
「オレ、ストロング・マシンじゃねえからさ。(隣の素人の肩を抱いて)コイツもセコンドの若松じゃねえから」
「ウソをつけ、平田! もう遅いぞ!!」
戦闘モードに入った藤波はウォーミング・アップをしている。その動きを見て、巨大な素人が言った。
「あれドラゴン体操じゃん」
▼ドラゴン体操
鯱鉾マッスルアップにより、藤波辰爾がヘビー級に変身!?
しかし藤波と、巨大な素人では体重差が有り過ぎる。そこで藤波は城の屋根に登り、ブリッジを始めた。
七岡Dが叫ぶ。
「城好きの藤波さんは、天守閣の鯱鉾(シャチホコ)からパワーをもらって、一時的にヘビー級の体にできるんだ!」
「なんで知ってんだ?」
「(無視して)それがメッタに見られない禁断の荒技、それが鯱鉾マッスルアップ!」
さらに七岡Dは、藤波に問い掛けた。
「シャチホコを見たいときは、やっぱり名古屋城に行かれるんですか?」
「名古屋のはね、やっぱり禁断の、黄金のシャチホコだけどね」
なんか答えになってないが、とにかく鯱鉾マッスルアップにより、ヘビー級になった藤波辰爾。
「行くぞ、平田! 覚悟しろ!!」
「平田じゃないんだけどな……」
こうして、ヘビー級になった藤波辰爾と、巨大な素人との闘いが始まる!
▼藤波辰爾と巨大な素人、その闘いの結末は!?
実はアドリブまで入れていた藤波辰爾
というところで今週は終わり。こんなスカスカの内容で来週に続くようだが、何しろ5分番組だから仕方がない(正味3分弱)。
実は藤波も結構アドリブを入れていたようで、シャチホコのあたりはおそらくアドリブだろう。声優としてはドヘタだが、藤波のあまりの天然ぶりにスタジオは大爆笑だったそうだ。
次回の第22話『激突! 神獣vs.プロレスラー』は、テレ東で9月5日(木)の20時49分~20時54分、AT-Xで9月6日(金)の22時45分~22時50分に放送される。
関東以外在住で、AT-Xに加入していない人は見ることはできないが、公式サイトでは期間限定で動画配信しているので要チェック!
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’19年04月18-25日合併号レッスルマニア NXT殿堂ROH新日MSG AEW QUINTET 藤波辰爾