[ファイトクラブ]“炎の飛龍”藤波辰爾のドラゴン・トークが大阪の観光プロレス居酒屋リングサイドで炸裂!

[週刊ファイト4月18-25日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼“炎の飛龍”藤波辰爾のドラゴン・トークが大阪の観光プロレス居酒屋リングサイドで炸裂!
 by 安威川敏樹
・大阪の観光プロレス居酒屋リングサイドで、藤波辰爾のトークショーが行われた!
・「お前、平田だろう!」の真相を語る!
・総工費220億円で『藤波城』を建築!?
・「長州や天龍と一緒にするな!」なぜか藤波さんの怒りが爆発!?
・ジャンボ鶴田が死の前に、藤波さんに電話を掛けていた
・新弟子時代の藤波さんは、猪木に裏切られてアフリカに置き去り!?


 4月5日(金)の夜7時から”炎の飛龍“こと藤波辰爾選手のトークショーが、大阪市此花区にある『観光プロレス居酒屋リングサイド』で行われた。
 昨年はこの居酒屋で、力道山夫人である田中敬子さんのトークショーが行われ、そのときも筆者は参加している。

▼[ファイトクラブ]力道山夫人が『観光プロレス居酒屋リングサイド大阪』にやって来た!

[ファイトクラブ]力道山夫人が『観光プロレス居酒屋リングサイド大阪』にやって来た!

 居酒屋には約20名ものプロレス・ファンが集まった。マニアックなファンばかりだから、当然のことながら話す内容も濃いものになっていく。
 こうして、桜咲く浪花の夜にドラゴン・トークが始まったのだった……。

▼実に美味、3色の貝が出て来る『観光プロレス居酒屋リングサイド』

「お前、平田だろう!」の真相を語る!

 午後7時になったが、『観光プロレス居酒屋リングサイド』に藤波さんは現れない。アントニオ猪木が巌流島決戦で、マサ斎藤相手に演じた、じらし戦法の再来か!? いや、単に迷子になっただけらしい(笑)。
 約10分遅れで藤波さんが到着。大きな拍手が巻き起こり、ファンからの質疑応答が始まった。

 まずは、長州力との対戦での『掟破りの逆サソリ』についての質問から。なぜ、ライバルの得意技を使ったのか、と。
 その答えとして藤波さんは、長州が上り調子の時だったので、体裁を気にせず何でもいいからやってやろうという気だった、と説明した。さらに、古舘伊知郎アナの実況が伝説を生んだ、とも。

 そして、次の質問。「ストロング・マシンに対して、何で『お前、平田だろう!』と言ったんですか?」という問いに、藤波さんは「やっぱり訊きたいんだねえ。あのとき、平田は困っただろうねえ」と他人事のように話す。もちろん、店内は爆笑となった。藤波さんがゲストに来たからには、この質問をせずにはいられない。

 その理由として、当時と今とではプロレス事情が違う、と藤波さんは指摘。今のレスラー達はマイク・アピールに慣れているが、当時の新日本プロレスではアントニオ猪木以外にマイクを持つことはほとんど許されてなかった。ということは、藤波さんはマイクを持つことに慣れていなかったということだ。
 しかし、エキサイトした試合で突然マイクを渡されて、何を喋ればいいのか藤波さんはわからず、マスクを着けた相手に「マシン!」と叫ばずに、マスクの中の「平田だろう!」と言ってしまった。藤波さんはストロング・マシンの正体が平田淳嗣と知っていたので(当たり前だ)、そう叫んだ。もちろん、熱心なファンもストロング・マシンの正体には勘づいていたので、まっいいか、と。

 ただ、試合後にマスコミが飛んできて「藤波さん、あれはマズいでしょう」と言われたとか。そりゃ、覆面レスラーの命を奪う行為なのだから。

▼遅刻して、ちょっとバツ悪そう(笑)

総工費220億円で『藤波城』を建築!?

 次に「最も好きだったチャンピオン・ベルトは?」という、今度は真面目な(いや、それまでもマジメだったけど)質問。藤波さんは「IWGPのベルトも好きだったし、最初に獲ったジュニアのベルトも好きだった」と真面目に答えた。
 ただ「ベルトは古いほど価値がある」というのが藤波さんの持論。世代が変わってベルトも新しくなるというのも時代の流れだけれど、なんで古いベルトを大事にしないのかな、という思いがある、とも藤波さんは語った。

 ここで突然、プロレスから離れて、藤波さんの城好きに関する質問をするファンがいた。藤波さんが最も好きな城は彦根城だという。最近、ひこにゃん問題で揺れている城ですね。
 藤波さん自身も『歴史探訪』というケーブルテレビの番組を持っている。そこで色々な城を巡っているそうだ。
 もちろん大阪城も好きで、大阪城を模した『藤波城』を建てるとどれぐらいの金額になるか、福屋工務店(大阪で有名な工務店)で見積もりを取ったという。その見積金額は『220億円』。是非とも220億円で藤波城を建ててください。

 次には、今まで試合をやりにくかったレスラーはいたか? という質問になった。しかし、藤波さんにとって、やりにくい相手はいなかったという。むしろ、当時は色々な個性のレスラーがいて良かった、と語った。
 今の方が、ワンパターンなレスラーが多い、と藤波さんは苦言を呈する。「昔はアンドレ(ザ・ジャイアント)、(スタン)ハンセン、(ハルク)ホーガン、(ブルーザー)ブロディという個性的な外国人レスラーがいたけど、最近はこれぞプロレスラー、という外国人レスラーがいなくなりましたね。今はもう、レスラーの名前がわからないでしょ?」と語った。
 ここで居酒屋のマスターが「藤波さんは優しいですよね~。イヤなレスラーが誰だったのか、言わないところが」とフォローする。

▼藤波さんはしきりに、店内に貼られたポスターの多さに感心

「長州や天龍と一緒にするな!」なぜか藤波さんの怒りが爆発!?

 最近のレスラーでいいと思う選手は? という質問に対しては、今のレスラーで藤波さんが話したことがあるのは棚橋弘至が最後だという。オカダ・カズチカとも話したことがないんだとか。
 昔は先輩に盾突いたというのがあったけど、最近のプロレスは体育会というか、サークルみたいでおとなしい、もっと野望を持って欲しいと藤波さんは語る。
「アメリカでも、今ではWWEが独占して、僕らの頃は50州に団体があって海外遠征してたんだけど、今では遠征もできなくなって」と、プロレス界の変化を藤波さんは身に染みていたようだ。

 前田日明との激闘についての質問では、「(第一次)UWFは新日本プロレスに出戻りだったけど、特に前田はわだかまりが強くて、本当は猪木さんとやりたかったが、新日本としては猪木さんを出すわけにはいかない。そこで僕が先頭に立ったんだけど、サンドバックのように蹴られました(苦笑)。まあそれでも、こっちが思い切っていけたし、彼(前田)自身も吹っ切れて、良さが出て来たんじゃないかな」と答えた。そして「プロレス界にはああいうキカンボウも必要だね」と前田を評価する。
 ただ、前田は酒癖が悪い。高田延彦もそうで、UWF勢はとにかく酒癖が悪かったそうだ。

▼藤波さんはノンアルコール

 続いて、女性ファンからの質問。「藤波さんは、長州力さんとか天龍源一郎さんと共に滑舌が悪いと言われてるんですけども」と言うと、「俺はねえ、滑舌が悪いというイメージから卒業したいよ。長州と天龍の2人はオカシイよ!」。長州や天龍と一緒にしないでくれ、と藤波さんは訴えた。
 その女性も、たしかに長州さんや天龍さんよりも藤波さんの方が聞き取りやすい、と語った。が「YouTubeの『龍が如く』っていうゲームを見て、爆笑しました」とも言っていた。

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