セス・ロリンズがブロック・レスナー沈め王座奪回~真夏の祭典サマースラム

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 真夏の祭典と称されるように、お祭りである。試合内容を前夜の『NXT:テイクオーバー』や新日本プロレス『G1クライマックス』と比較するのはお門違いということだ。2時間のプリショーとか勘弁して欲しかったのだが、ましてWWEネットワークが結局はやはりChromeキャストに対応してなくて、画面と音声がズレてしまう。他のデバイスをあちこち試すのにえらい時間を食ってしまって集中できない。ipadは画面が小さいし、途中で何度も止まる有様である。本誌だけなのかと思ったが、同僚たちも同じとのことで「なんとかしてくれ」なのであった。まぁ大会は特に事故もなくお祭りは終えたと。こういうビックなイベントは、ケツは丸見えで当たり前。外したらボンクラ記者だと怒られてしまうのだが、ゴールドバークなんか面白いのか? AEWに取られるのが困ると無理に引退していた親父を契約したんだがドルフ・ジグラーの無駄使いかと。まぁ日本時間火曜のRAWでカブキ・ウォリアーズに期待しよう。

 ローマン・レインズを襲ったのは誰だは、今回はお預け。ローワンがそのプリショーの205 LIVE試合(アポロ・クルーズvs.”秘密兵器”バディ・マーフィー)、唯一、本誌的には凄いプロレスリング攻防だったのに、そこに乱入して・・・という程度で持ち越しなのか。あと、以前はずっとjobber役の生贄だったコフィ・キングストンと、ランディ・オートンも両リンにしてしまい勿体ぶってるなぁ・・・。もっとも、PPV本戦終わってからのコフィのドキュメンタリー『WWE 24』が勝手に始まったが、なかなかよくできていた。そうか、確かにガーナ生まれではあるんだが、わずか2歳の時にボストンに家族と移住しているから、なんだ普通のアメリカンじゃないかという。でも、ガーナの子供たちのヒーローになっているのは素晴らしいことなのだ。

■ WWE サマースラム
日時:8月11日(現地時間)
会場:カナダ・オンタリオ州トロント スコシアバンク・アリーナ 観衆16,904人(=主催者発表)

<第9試合 ユニバーサル王座戦>
●ブロック・レスナー
 13分25秒 カーブ・ストンプ
○セス・ロリンズ
※ロリンズが新ユニバーサル王者に

◆“ビーストスレイヤー”ロリンズがレスナーを撃破して王座奪還

 王座奪還を狙うセス・ロリンズが“ビーストスレイヤー”の名に懸けてユニバーサル王者で“ビースト”ことブロック・レスナーに挑戦した。度重なるレスナーの暴行で脇腹にダメージが残るロリンズは序盤からレスナーのショルダータックル連打で攻め込まれるも、レスナーのスープレックスを着地して回避するとカーブ・ストンプを炸裂。これで勢いに乗ったロリンズはエプロンからにランニング・ニーやスーパーキック2発を放って攻め込むも、レスナーがロリンズを捕まえてF5を繰り出すと、ジャーマン・スープレックス7発を放って反撃した。

 しかし、試合終盤にレスナーがポストに誤爆すると、ロリンズがコーナートップから豪快なフロッグスプラッシュでレスナーをアナウンステーブル葬。さらにリングでもロリンズがフロッグスプラッシュからカーブ・ストンプを決めると、最後はレスナーのF5を回避したロリンズがスーパーキックから再びカーブ・ストンプをレスナーに放って3カウント。“ビーストスレイヤー”ロリンズがカーブ・ストンプ3発でレスナーを撃破してユニバーサル王座奪還に成功した。

<第8試合 シングルマッチ>
●フィン・ベイラー
 3分25秒 マンディブルクロー⇒フォール
○フィーン(ブレイ・ワイアット)

<第7試合 WWE王座戦>
△コフィ・キングストン
 16分45秒 ダブルカウントアウト
△ランディ・オートン

<第6試合 女子シングルマッチ>
●トリッシュ・ストラタス
 16分40秒 フィギュアエイト
○シャーロット・フレアー

<第5試合 シングルマッチ>
○ケビン・オーエンズ
 9分20秒 ローブロー⇒スタナー
●シェイン・マクマホン

<第4試合 SD女子王座戦>
[王者]○ベイリー
 10分00秒 ベイリー・トゥ・ベリー
[挑戦者]●エンバー・ムーン

<第3試合 US王座戦>
[王者]○AJスタイルズ
 13分00秒 スタイルズクラッシュ
[挑戦者]●リコシェ

◆AJスタイルズがリコシェを退けて王座防衛

 王者AJスタイルズ(with ルーク・ギャローズ&カール・アンダーソン)と王座奪還を狙う “ハイフライヤー”リコシェがUS王座をかけて激突した。序盤、リコシェが介入を狙うギャローズ&アンダーソンの肩を飛び渡ってスタイルズにハリケーン・ラナを決めれば、スタイルズはリコシェの左足を踏みつけて集中的攻撃。これで左足を負傷したリコシェだったが、片足のスプリングボード・エルボードロップからネックブリーカー、さらにスタンディング・シューティングスタープレスを決めて果敢に攻め込んだ。
 しかし、スタイルズがカーフ・クラッシャーでリコシェの左足をさらに痛めつけると、最後はコーナートップから技を繰り出したリコシェをキャッチするとそのままスタイルズ・クラッシュで沈めて3カウント。スタイルズがリコシェを退けて王座防衛に成功した。さらに試合後にはスタイルズの指示でギャローズ&アンダーソンがリコシェにマジックキラーを炸裂。The OCの3人は倒れたリコシェを見下しながら“トゥー・スィート”ポーズを決めて実力をアピールした。

<第2試合 シングルマッチ>
○ゴールドバーグ
 1分50秒 スピアー⇒ジャックハマー
●ドルフ・ジグラー

◆“超人類”ゴールドバーグがジャック・ハマーでジグラー粉砕

“超人類”ゴールドバーグがドルフ・ジグラーとPPV「サマースラム」で激突した。会場から“ゴールドバーグ”チャントが起こると控室から火花が交錯するステージに姿を現したゴールドバーグはリング中央でジグラーと睨み合うも、いきなりジグラーがスーパーキック2発をクリーンヒット。さらに追撃を狙ったジグラーだったが、ゴールドバーグがスピアーを炸裂させてジグラーの動きを止めると、最後は豪快なジャック・ハマーでマットに叩き付けて勝負あり。ゴールドバーグが3カウントを奪ってジグラーに完勝した。
 しかし、試合後にも完敗したジグラーが「男らしく俺と向かい合う度胸がない」と虚勢を張ると、ゴールドバーグは再びスピアーをジグラーに叩き込んでジグラーを黙らした。

<第1試合 RAW女子王座サブミッション戦>
[王者]○ベッキー・リンチ
 12分35秒 ディスアーマー
[挑戦者]●ナタリア

◆王者ベッキーがサブミッション戦で強敵ナタリアを撃破

“ザ・マン”こと王者ベッキー・リンチがナタリアとRAW女子王座をかけて3カウントなしのサブミッション戦で激突した。試合開始から両者が平手を打ち合いすると、ベッキーがアッパーカットからベックスプロイダー、さらに腕十字から三角締めと波状攻撃を仕掛けた。一方のナタリアも場外でベッキーをジャイアントスイングでバリケードに叩き付けて反撃すると、コーナーに登ったシャープシューターで負傷したベッキーの左ヒザを集中攻撃。苦戦を強いられたベッキーはナタリア十八番のシャープシューターを繰り出すと、ナタリアもベッキーのディスアーマーで反撃して一進一退の攻防を展開すると、最後はナタリアのシャープシューターを何とか凌いだベッキーがディスアーマーでナタリアを捕まえてタップ勝ち。強敵ナタリア相手に苦戦するもベッキーが王座防衛を果たした。


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