[ファイトクラブ]8・3-4G1クライマックス大阪2連戦から紐解く新日東京ドームの道標先

[週刊ファイト8月15日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼8・3-4G1クライマックス大阪2連戦から紐解く新日東京ドームの道標先
 photo by 泉南友香 タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・WWEと本誌製本ミス教訓!世界リアルタイム配信時代トリプレマニア
・「3年で燃え尽きる」内藤哲也-鷹木信悟、SANADA、マンゴー石井智宏
・ローマン・レインズに反論されたジョン・モクスリーにジェイ・ホワイトが
・どういう長期計画が来年ドーム連戦集客見込めるか:決勝カード予想!
・Night 13☆大阪AブロックSANADAのオカダ超え!飯伏カミゴェ棚橋
・Wオスプレイ罰ゲームEVILに陥落!ザックに寝てもLアーチャー光る
・ボロボロ飯伏幸太の夏!MVPは石井智宏でなく裕二郎ガールのお尻!?


―― 7月27-28日が愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ)でのA,Bブロック二連戦、8月3-4日の週末が大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)の同じく二連戦という興行日程を組んだ新日本プロレスです。

オフレコ それにしても内藤哲也vs.鷹木信悟は凄かったなぁ。

―― やはり全体の選手レベルが高いんで、視聴終わったあとに3時間のRAWを見たりしたら、なんじゃこれはと思うセグメントが多々あって・・・。

オフレコ 日本のマスコミの取り上げ方だと、どうしても中邑真輔がどうたらだの、カイリ・セインとアスカのカブキ・ウォリアーズとかだけが取り上げられるからなぁ。

―― それは仕方ありません。我々は国内のとも、現地米国の専門媒体とも違う分析のアメプロ評を出してることが売りなんですから。ただ、会場入りしたビンス(マクマホン)が、「なんだこのしょうもないシナリオなんか書き直せ!」と、当日の夕方ギリギリまでカードも構成も変更、削除、また変更らしいです。だからミスが起きる。そのカブキ・ウォリアーズが出てきた時に、画面のテロップが@Shirai_Ioなんだから、「なにやってるんだ!」というのもありました。

オフレコ ミスは責められないよ。「サマースラム」でやるカード予定だったんだけど、もうカードが多すぎてまた6時間になりそうとなって、急遽、RAWで王座交代やってしまうことになったから。カブキ・ウォリアーズがRAWに出るのは初登場やから、SmackDown LIVEと出してしまい現場の混乱ぶりとパニックが伺える。

―― そりゃ、作り手のプレッシャーはキツいですよ。テキサス州エル・パソと、オハイオ州デイトンで起きた銃乱射惨劇の犠牲者への黙とうセグメントを冒頭に入れないといけない。もともとプロレスは社会を映す鏡という定義もあるくらいですから、世間で大きなニュースがあったらバラエティだろうがスポーツだろうが生中継番組は入れないといけません。

オフレコ 我々も、先週号でミスやらかしたからなぁ。それも、金曜朝になってハーリー・レイスの訃報が飛び込んできて、夕方発売の電子書籍ジャーナルなのに、間に合いませんでしたとは言えないと組み直しになったから。本来の締め切りは木曜なんだけど・・・。

―― ギリギリで変更、追加とかやるから製本段階でミスが起きました。「もっと早く原稿出して下さい」なんですけど。

オフレコ G1大阪の配信見たからではなく、正確には後出しジャンケンじゃないとスタッフは知っているから話すけど、8月8日号収録のファイトクラブ記事のトップ画像は先行しての四天王の顔、つまり内藤、飯伏、オカダ、モスクリー四分割の合成画像を予定していた。表紙は1名、多くても2名までにするのが原則なので愛知大会収録というのもあり、オカダ、モスクリーやけど。

―― ところが金曜朝になって(ハーリー)レイス死去が出たので、さすがにもう表紙の差し替えは無理だったけど、[ファイトクラブ]公開を兼ねる、シュート活字委員会担当のオフレコ対談記事は冒頭レイスから始めることになった、トップ画像もレイス対フレアーになった次第です。

▼追悼ハーリー・レイス-G1折り返し展望-サマースラム不安-ONEマニラ

[ファイトクラブ]追悼ハーリー・レイス-G1折り返し展望-サマースラム不安-ONEマニラ

オフレコ もう金曜9日発売の8月15日号の表紙も出稿済みや。今度は飯伏(幸太)に内藤(哲也)やろう。もっとも、またギリギリまでに大きな事件とか訃報が出た場合は、表紙も差し替えになるんやけどな。

―― WWEに戻るなら、そのカブキ・ウォリアーズが絡んだ4 way戦のカード、尺はもらってCMが途中に2回挟む実質メイン扱いではあったんですけど、イマイチな出来ですかねぇ。テロップだけでなく、試合でもやる側から見ているならミスがわかりました。

オフレコ まぁ、その銃乱射の国内テロだけでなく、G1からメキシコAAAの『トリプレマニア』まで、世界がリアルタイムネット配信時代になっているから、試合とかにも前日に見たスポットをやってみようとか、あのアングル展開を真似ようということになる。実際、そのRAWで唯一まともなレスリングだったレイ・ミステリオとアンドレアの数え唄は、お互い『トリプレマニア』を見ているとなるから。わかる者は気が付いたやろう。

「3年で燃え尽きる」内藤哲也-鷹木信悟、SANADA、マンゴー石井智宏

―― だからといって、木曜締め切りなのに金曜のギリギリに出してくる態度が正当化されたわけじゃありません。そりゃぁ、ついさっき見た試合のことも入れようとする記者魂はわかりますが、製本がギリギリになってしまい、WWEよろしく恥ずかしいミスをやってしまうんです。

オフレコ はい、早く出すよう心がけます。

―― あと、本稿は新日本プロレスG1に絞ると言ったじゃないですか。WWEやAAAのことは、別枠の「海外情報局」に拡大版収録なんですから、大阪二連戦総括の、他媒体がやれない、書けない深淵分析に絞らないといけません。「ハーリー・レイスの訃報タイミングが悪かった」も責任逃れになりますよ。そっちも第二弾は別項収録だと釘をさしておきます。

<Night 14☆第9試合 30分1本勝負「G1 CLIMAX 29」Bブロック公式戦>
○内藤 哲也(4勝3敗=8点)
 27分15秒  デスティーノ⇒片エビ固め
●鷹木 信悟(2勝5敗=4点)

オフレコ 鷹木の試合になると、同僚たちから注目されロッカールームの大半が見ているそうだ。SANADAが素晴らしい、石井智宏こそMVPもあるし・・・。誰が優勝とか勝敗得点進行のグラフは無料のWeb見て下さいであって、我々はその先に斬り込む考察と裏情報を期待する大人のファン向け媒体やから。

内藤は長くやるより3年で燃え尽きていいんだと言うんだが・・・危険なバチバチ攻防である。

ローマン・レインズに反論されたジョン・モクスリーにジェイ・ホワイトが
<Night 14☆第8試合 30分1本勝負「G1 CLIMAX 29」Bブロック公式戦>
●ジョン・モクスリー(5勝2敗=10点)
 15分15秒  ブレードランナー⇒片エビ固め
○ジェイ・ホワイト(4勝3敗=8点)

―― 外国人対決になったスイッチブレイドとモクスリーも面白かったという。いくら現US王者やからって、前IWGP王者なのにジェイが先に入場なんかいという・・・。格はMOXの方が上ということなんでしょうが・・・。

オフレコ いや、むしろエリート勢が抜けて繰り上がったジェイなんだけど、外道が売り出しただけのことはあると。返し技の的確さ、試合運びの上手さを思い知ることになった。


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