大車輪キックで那須川天心がスアキム額斬り58kg級RISE WORLD SERIES決勝9・16幕張メッセ志朗戦へ!

Photo (c)RISE

 大阪の会場熱気は凄かった。神戸のRIZINに出たとはいえ、スターになってからの那須川天心ということもあり、前売り段階で満員に。そして結末は空手の胴回し回転蹴りが宿敵スアキムの額を切り裂くという劇的なもの。持ってるなぁとしか誉めようがない。

 キックボクシング界の変動が激しい。Knockoutが始った際、エースが梅野源治で、いわゆるRising Starだったのが那須川天心だ。ところが、今や二人ともRISEに揃って出ている。運もあると指摘するなら仕方ないのだが、文字通りの世界最強を決めるトーナメントとして実力者を集めた『KING OF KNOCK OUTライト級アジアトーナメント』だったものの、次々に日本人選手が撃沈して、決勝カードがヨードレックペット(タイ)vs.チャンヒョン・リー(韓国)となれば、集客は期待出来ずに会場はベルサール高田馬場に縮小を余儀なくされてしまう。逆に今回RISEのエディオンアリーナ大阪大会の結果から、58kgトーナメントが那須川天心vs.志朗、61kgトーナメントが梅野源治vs.白鳥大珠という、ともに日本人対決の決勝になるという・・・。
 もっとも、その志朗vs.ルンキット戦は、RISEルールだからと言われればそれまでにせよ、3Rの挽回こそあったものの、1,2Rはタイ選手がポイント取ったように見えたのだが・・・。延長は1RだけのMUST判定なのだが、これまた微妙という・・・。もっとも、結果的には興行として9・16幕張メッセ大会には理想のカードになっている。

 金髪でなく黒髪にしてきた強豪チャンヒョン・リーだったが、ムエタイにこだわってきた梅野源治のミドルを腕に受けるとパンチが出せなくなる。梅野は終盤に脛がカットされて流血ダラダラだったのだが、テクニックの老獪さで注目の対戦を制したことになろう。

 長身の白鳥大珠はラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者のセクサンからダウンも奪い、終盤こそタイ人選手が意地を見せたものの逃げ切っている。これで本人によれば「念願の」梅野源治戦にたどり着いたことになる。

■ Cygames presents RISE WORLD SERIES 2019 Semi Final Round in OSAKA
日時:2019年7月21日(日) 開場 12時/本戦 14時開始予定
会場:大阪・エディオンアリーナ大阪・第1競技場

<メインイベント(第12試合)RISE WORLD SERIES 2019 -58kg Tournament(Aブロック)準決勝 3分3R延長1R>
○那須川天心(日本/TARGET/Cygames/初代RISE世界フェザー級王者、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級王者)
 3R 1分13秒 額カットによるドクターストップTKO
●スアキム・PKセンチャイムエタイジム(タイ/PKセンチャイムエタイジム/ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級王者)
大阪大会やから阪神タイガースってベタやなぁ。

<セミファイナル(第11試合)RISE WORLD SERIES 2019 -58kg Tournament(Bブロック)準決勝 3分3R延長1R>
●ルンキット・ウォーサンプラパイ(タイ/ウォーサンプラパイジム/ラジャダムナンスタジアム スーパーフェザー級王者)
 延長R 判定2-1(9-10/9-10/10‐9)
○志 朗(日本/BeWELLキックボクシングジム/ISKAムエタイ世界バンタム級王者)

 

<第10試合 RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament(Bブロック)準決勝 3分3R延長1R>
●チャンヒョン・リー(韓国/RAON/RISEスーパーフェザー級王者)
 判定0‐3(28-29/28-29/28-30)
○梅野源治(日本/PHOENIX/元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者)

 
<第9試合 RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament(Aブロック)準決勝 3分3R延長1R>
●セクサン・オー・クワンムアン(タイ/ソーソムマイジム/ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者、2015年ラジャダムナンスタジアムMVP)
 判定0-3(26-30/25-30/25-30)
○白鳥大珠(日本/TEAM TEPPEN/第5代RISEライト級王者)

 
<休 憩>
 
<第8試合 SuperFight! -55kg契約 3分3R延長1R>
○鈴木真彦(日本/山口道場/第7代RISEバンタム級王者)
  2R 1分28秒 パンチ連打KO
●エマヌエル・テッティ・メニチェッリ(イタリア/PKT/WKN世界フライ級(53.5kg)王者、WAKOイタリア54.5kg級王者)
 
<第7試合 RISE WORLD SERIES -61kg契約 3分3R延長1R>
●裕 樹(日本/ANCHOR GYM/RISE三階級王者)
 判定0-3(28-29/27-30/27-30)
○ヘクター・サンチアゴ(ブラジル/SANTIAGO TEAM/WAKOサウスアメリカ王者、WGPライト級王者)
 
<第6試合 RISE WORLD SERIES -61kg契約 3分3R延長1R>
●ル・ジュン(中国/盛力人和/2017年EM LEGEND-65kg王者)
 1R 1分7秒 右フックKO
○原口健飛(日本/Kick Lab/聖武会館/Road to RIZIN KICK Tournament優勝、スーパーフェザー級9位)
 
<第5試合 RISE WORLD SERIES -58kg契約 3分3R延長1R>
○工藤政英(日本/新宿レフティージム/第3代フェザー級王者)
 判定2-0(29-28/28-28/29-28)
●タリソン・ゴメス・フェレイラ(ブラジル/Champions Factory/SAIKYO GP優勝)
 
<第4試合 第4代RISEスーパーライト級王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R>
●タップロン・ハーデスワークアウト(タイ/ハーデスワークアウトジム/同級1位、元WMC世界フェザー級王者)
 判定0-2(28-29/29-29/28-29)
○山田洸誓(正道会館KCIEL/同級2位)※正道会館高知より所属変更
 
<第3試合 ライト級(-63kg)3分3R延長1R>
●麻原将平(パウンドフォーパウンド/同級3位、前HOOST CUP日本スーパーライト級王者)
 判定0-3(All 28-29)
○髙橋一眞(真門ジム/第15代NKBライト級王者)
 
<第2試合 ウェルター級(-67.5kg)3分3R延長1R>
●憂 也(魁塾/DEEP☆KICK-65kg王者、RISEスーパーライト級4位)
 1R 左フックTKO
○中野椋太 (誠至会/NJKFウェルター級王者)

<第1試合 -61kg契約 3分3R>
○Ryuki(RKS顕修塾/英雄伝説2017年-60kg級アジア王者)
 判定3-0(30‐28/30‐28/30‐27)
●中村 寛(BKジム/DEEP☆KICK-60kg王者)


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