アンチ英雄ケビン・オーエンズ!アスカ&カイリ戴冠は『サマースラム』!?短い顔見世で所属おさらいSmackDown

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 必死にテコ入れしている最中の番組というのは、好みはともかく勉強にはなるものだ。番組冒頭は、政治集会よろしくタウンミーティングで、選手たちの不満をシェイン・マクマホンが聞くと。なるほど、人種差別発言がニュースのトランプ大統領だが、政権誕生前に自国優先を打ち出したのは安倍首相であって、「ジャパン・ファースト」みたいなスローガンを使わなかっただけ。今の隣国関係は当然の帰着なのであって、WWE改革に必要なのは体制批判を公然と突き付けるアンチ・ヒーローなんだと。う~む、やはりすべてが関連してくるのが世相を映す鏡であるプロレス番組なのだ。
 カナダのフランス圏出身ケビン・オーエンズ(以下KO)、当初の予定では『レッスルマニア』でコフィ・キングストン戦だったのに、ケガが長引きようやく復帰。しかし、ここに来て夏の主役に躍り出る勢いなんだから世の中わからない。ガチ発言はみんなが思っていることを代弁してくれてるんだから、大化けする予感も・・・。

 今回の番組は、すべて短い試合ばかりでいろんな選手がいるんだとのおさらいが重点なのか、久しぶりにシャーロット・フレアーも出て来てとか、”RKO”ランディ・オートンも忘れないでくれと。KOの言っていた”秘密兵器”バディー・マーフィーやアポロ・クルーズも所属なんだとアピールする回に。

Extreme Rules photo by George Napolitano

 マスコミが知名度のある選手を見出しに、記事でも取り上げるのは仕方ないんだが、ちゃんとじっくり『エクストリーム・ルールズ』を見たユニバースなら、アリスター・ブラックとセザーロのカードが一番凄かったのは本誌だけは活字に残すんです。やはりシナリオ班もそれはわかっていたようで、お茶の間向き番組でももう一度組もうというのは拍手喝采なんだが、CMで切られた上にあまりに短いから、これでは良さが伝わらないとの愚痴がでよう。
 もっとも、ダラスのG1開幕戦をじっくり見て、週末の『ワールドプロレスリング』ダイジェスト版を、惰性で毎週タイマー録画にしているもんだから、念のため流してみたら「なんじゃ、これは!」となってしまう。時間制約からカットは仕方ないにせよ、まだ頭が覚えているから、「え、ここは残してあのシークエンスはカットか」と、まるで素人の編集担当がやってるかのような酷い構成に愕然とした。フルセイル大学映像部も加わったNXTの番組作りのあとに、50周年を自慢するワープロのダメぶりを見せられると、単に資金力の問題ではないと比較されよう。WWEの番組構成だけを毎週、毎週文句書いても、不公平になると反省した次第である。

 本日のローワンMetal Tはフィンランド出身のウィンターサン。ほぼ趣向解明なので次の一手が読めるゾ。そろそろエンシフェルム辺りか(笑)。ちなみにそのフィンランドで行われた「ヘビーメタル編み物世界選手権」は相撲パフォーマンスの日本チームが優勝した。

 カブキ・ウィリアーズ(アスカ&カイリ・セイン)戴冠は、今回はお預け。まぁ、どれも短い尺ばかりで大勢を2時間に詰め込む構成だったんだから、じらせる作戦で正解だろう。もっとも、ベイリー&エンバー・ムーン組という新チームが出てきたから、そろそろ尺を与えてじっくりやってくれというのがユニバースの本音だろうか。

■ WWE SmackDown 205 Live
日時:7月16日(現地時間)
会場:マサチューセッツ州ウースター DCUセンター

◆シェイン、オーエンズのスタナーで策略失敗

 権力乱用するシェイン・マクマホンがスマックダウン初の対話集会を開催した。先週、シェインに対しての不平不満をまき散らしたケビン・オーエンズの会場入りを禁止したシェインはスーパースター達をステージに集めると、「どんな苦情も受けるぞ」と言ってタウン・ミーティング(対話集会)をスタート。シェインに指名されたシャーロット・フレアーは「産まれてからずっとマクマホン家には感謝しているわ」とお世辞を並べたが、WWE王者のコフィ・キングストンが「シェインはスーパースター達に機会を与えていない」と話を始めると、途中で突然マイクがカット。好き勝手に進行するシェインはここで対話集会を強制的に終らせて結論を話し始めると、突如背後からオーエンズが現れてシェインにスタナーを炸裂。

 これにPPV「エクストリーム・ルールズ」で秒殺されたドルフ・ジグラーが「お仕置きする」と言ってメイン戦でオーエンズと再び対戦。しかし、試合途中にシェインがスーパースター達を連れてリングを包囲すると、逃げ場をなくしたオーエンズはジグラーのジグザグを食らって苦戦するも、最後はスタナーでジグラーを沈めてフォールを狙うと、オーエンズの足を引っ張るシェインにもスタナーを放って逃亡。オーエンズのスタナーでシェインの策略は失敗に終わった。

◆新IC王者中邑の前に挑戦者出現か!?

 IC王座を戴冠した中邑真輔がバックステージでインタビューを受けていると、そこに突然アリが現れた。アリは「ただ、おめでとうと言いに来たよ。チャンプ!」と中邑の持つIC王座ベルトを見つめて立ち去ると、中邑も不敵な表情を浮かべてアリを睨みつけた。

◆カブキ・ウォリアーズがカウントアウトで王座戦勝利も王座移動せず

 WWE日本公演で王座挑戦権を獲得したカブキ・ウォリアーズが王者ジ・アイコニックスと女子タッグ王座をかけて対戦した。ペイトン・ロイスの平手打ちを食らったカイリ・セインはお返しとばかりにチョップからハリケーン・ラナを放つと、ダブル・ニーやランニング・ネック・ブリーカーなどアスカとカイリが見事な連携攻撃で王者を圧倒。続けて追撃を狙うアスカが強烈な回し蹴りを放つと、ビリー・ケイは吹き飛んで場外に倒れ込んだ。
 レフェリーがカウントを始める中、カウント7で辛うじてエプロンに上がるビリーだったが、ペイトンが故意にリングインを止めるとカウント10。カウントアウトでカブキ・ウォリアーズが王座戦に勝利するもルールにより王座移動なし。勝負から逃げたアイコニックスにブチ切れたアスカとカイリはビリーを捕まえてバリケードに叩き付けると、アスカがペイトンにヒップアタック、カイリもインセイン・エルボーを叩き込んでペイトンをKOした。

◆戸澤&ケンドリックがシン・ブラザーズ蹴散らす

“スタミナモンスター”戸澤陽(withブライアン・ケンドリック)が抗争中のシン・ブラザーズのサミル・シン(withスニル・シン)とシングル戦で激突した。先週の報復を狙うサミルがヒザで先制するも、戸澤はチョップ2発から騙し討ちジャブで反撃。さらに「アー!」と雄叫びを上げた戸澤はエプロンから走り込んでトペ・コンヒーロを炸裂させると、必殺のダイビング・セントーンを狙った。しかし、介入を狙うセコンドのスニルとケンドリックが揉めると、その隙にサミルが戸澤に襲い掛かったが、戸澤が回避してターンバックルに誤爆。戸澤がふらついたサミルを捕まえると、そのまま丸め込んで快勝した。先週に続いて敗戦となったシン・ブラザーズは試合後に2人掛かりで戸澤を襲撃したが、ケンドリックの救援でシン・ブラザーズを蹴散らした戸澤は残していったボリウッド・トロフィーを掲げて勝利をアピールした。


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