[週刊ファイト7月11日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼記者座談会
谷津、医師から宣告される前に切断危機を○○に打ち明けていた!
・レスラー、力士の糖尿病に対するリスクは非常に高い
・谷津は84年に新日プロからジャパン・プロレスに移籍するちょっと前くらいにゲッソリ痩せた
・SWS(メガネスーパー)から大金が入って90年代まではベンツに乗るほど羽振りが良かった
・彼を支援するアマレス時代の仲間もいっぱいいるようなのできっと立ち直ってくれる
1980年の新日本プロレス入団から2010年の現役引退まで日本マットの主要団体で活躍した谷津嘉章(62)が6月25日、糖尿病の悪化により右足膝下を切断! 写真週刊誌『FLASH』(7月16日号)が報じた。ただ、突然の切断宣告ではなかったようで、谷津はルーキー時代から慕っている○○にこの大危機を伝えていたという。
(*編注 A=『マット界舞台裏』特約記者、B=スポーツ紙記者 C=フリーのべテラン記者)
A プロスポーツ選手の中でも新弟子の頃にメシを食いまくって体重を100㌔台まで増やさなければならないレスラー、力士の糖尿病に対するリスクは非常に高いわけですが。
B 今の時代のレスラーは体形面のカッコ良さとスピード感のある試合を要求されるので半ば強制的に体を大きくさせられることはないでしょ。オカダ、中邑、内藤らを見ていたら今後、よほど暴飲暴食を続けない限り糖尿病にかからないと思います。
C ただ、その選手の身長にもよりますが、体重が90㌔台でも中高年になってから血糖値が上昇する選手も少なくないはず。糖尿病はとことん悪化するまで自覚症状が表れない病気なのでレスラー以外の人も要注意。
A 過去、谷津以外にも膝下切断を強いられた元レスラーが何人かいましたからね。
B サンダー杉山(日プロ→国際プロ)、ミスター・ヒト(日プロ→フリー)、サンボ浅子(FMW)の3人がよく知られていますが、昭和に遡ったらもっといるんじゃないですか。猪木さんが20年以上前からインスリンを打っているのは有名だし、馬場さんも糖尿病を患っていたでしょ? 医者から「体重を落とせ、ウエートコントロールしなければ大変なことになるぞ」と脅かされることもあって糖尿病を患うとどんどんヤセてくるんですよ。
(右)サンダー杉山
(左)ミスター・ヒト
C 谷津は84年に新日プロからジャパン・プロレスに移籍するちょっと前くらいにゲッソリ痩せたことがあって、そのときは“見てくれ”を良くするためにダイエットしたんだなと思ったけど、今思うと糖尿病の影響が少なからずあった。谷津自身、写真週刊誌のインタビューで、もともと糖尿病の家系であることを明かしてるし。
A 地獄耳を持つ2人は谷津が足切断の危機にさらされていることを知ってました?