UFCファイトナイト・ミネアポリス:強烈な打撃でドス・サントスを1ラウンドTKOに仕留めたガヌー!ヘビー級タイトル再挑戦へ前進


Josh Hedges/Zuffa LLC/UFC

 6月30日(日)、アメリカ・ミネソタ州ミネアポリスのターゲット・センターを舞台にUFCファイトナイト・ミネアポリスが開催され、メインイベントでヘビー級ランキング2位につけるフランシス・ガヌーと同3位のジュニオール・ドス・サントスが対戦した。
 試合は一瞬で決着を見る。開始早々、ローキックを入れてドス・サントスにプレッシャーをかけたガヌーはステップを踏むドス・サントスに足元をすくわれかけるも、なんとか持ちこたえ、強烈な右を打ち込んだ後も積極的に打撃を放っていく。オーバーハンドライトを仕掛けたドス・サントスの攻撃を華麗にかわしたガヌーは勢い余って背中を見せたドス・サントスの後ろにまわり、連打を続けてフィニッシュ。わずか1分11秒のKO劇だった。
 また、ジュシー・フォルミーガとジョセフ・ベナビデスが対戦したセミファイナルのフライ級マッチは、ベナビデスが2ラウンドでフォルミーガをノックアウト。TKO勝利で次期タイトル挑戦権を手に入れた。

■ UFCファイトナイト・ミネアポリス
日時:現地時間2019年6月29日(土)、日本時間30日(日)
会場:アメリカ合衆国ミネソタ州ミネアポリス ターゲット・センター

【メインイベント】
<ヘビー級マッチ 5分5ラウンド>
○フランシス・ガヌー
 1ラウンド(1分11秒)TKO
●ジュニオール・ドス・サントス

フランシス・ガヌー
「とても気分がいい。本当にうれしいし、UFCには俺がタイトル挑戦にふさわしいってことに気づいてもらいたいね。DC(ダニエル・コーミエ)とスティペ(ミオシッチ)の勝者とだ。敬意を払ってもらうべきだろう。ジュニオールはかなり動くから、目標は彼をスローダウンさせて打ち込んでいくことだった」

【メインカード】
<フライ級マッチ 5分3ラウンド>
○ジョセフ・ベナビデス
 2ラウンド(4分47秒)TKO
●ジュシー・フォルミーガ

ジョセフ・ベナビデス
「最高のフィニッシュだった。試合前のロッカールームにカメラを送り込んでくれていれば、あれとまったく同じように打っているのを見られたと思うよ。向こうはケージ際に立ったときにバックアップできていなかったから、左のキックが完璧に決まった。だから、ああなってしまうと、ずっとやってきたことをやるだけになるわけさ。その一撃を教えてくれたショーン・トンプキンスに感謝したい。自分とコーチでずっと練習していることだからね。向こうがダメージを受けているのは分かったし、やけくそになっていたから、こっちは時間をかけて追い打ちのパンチを放った。彼は思っていた通りに戦ってきた。とても安全でものすごく几帳面で、本当にスマートだし、とてもテクニカルだ。距離の取り方もインとアウトのタイミングも本当に素晴らしい。でも、彼の試合を見ていればそれは分かることだ。ダメージを受けないことに関して彼はマスターだからね」

<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○デミアン・マイア
 判定2-0(29-28、28-28、29-28)
●ロッコ・マーティン

デミアン・マイア
「ロッコは本当にタフだった。グラウンドのサブミッションをかけられながら、ケージ際であれほど良いとは予想していなかった。関節技をかける方法を見いだすのがかなり難しくて、でも、テイクダウンはできたし、追い込むことはできた。彼はまた立ち上がるまで、自分のテクニックからのディフェンスが本当にスマートで、こちらも立たせようとしてきた。11月にサンパウロで戦えればと願っている。ディエゴ・サンチェスが挑んできているから、その試合になるといいね。きっと素晴らしい試合になるだろうし、もしかすると、自分にとっては最後の試合になるかもしれない。でも分からない。次ではなく、あと数戦はやるかもしれないけれど、2020年が過ぎれば間違いなくもうない」

<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
○ヴィンス・ピシェル
 判定3-0(28-29、28-29、28-29)
●ルーズベルト・ロバーツ

ヴィンス・ピシェル
「最高の気分だ。勝利はいつだって最高。36歳の俺が25歳のヤツを倒した。誰も俺が勝つなんて思っていなかっただろう。かなりアンダードッグだったしな。思っていたよりも向こうが少し速かった。ただ、ギロチンに関してはもう少し危ないかなと思っていたんだけどね。でも、それはそれだ。何も驚いたことはない。相手はそうなるだろうなと思っていた形で戦ってきた。彼は前の試合から1カ月か2カ月だったから、それほど大きく変えられないのも分かっていたし、顔に打ち込んでプレッシャーをかけると、彼にとってのルーツに戻っていった。思っていたよりもかなり(リーチが)長かったけどね。向こうのリーチが73(インチ)で俺が72だから、打ち込んで行くのはそれほど大変じゃないと思っていたのに、結構大変だったから、それに関しては脱帽だ。彼はかなりつかみどころがない。頭に打っていくのはかなり大変だ」

<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
○ドリュー・ドーバー
 1ラウンド(1分07秒)
●マルコ・ポーロ・レイエス

ドリュー・ドーバー
「試合の最初の10秒しか考えていなくて、オーブンの予熱みたいな感じで温めていたし、その後にどうなろうとそれはそれ。ただ、がまんしたし、スキを探して見えるたびにアゴに入れていこうとした。自分にパワーがあることは分かっているからな。完全なトレーニングキャンプだったから、腫れとかアザとか、いろいろあるから治りを見てみないと。その後はすぐに戻る。トップ10に入りたいし、自分の力を見せつけたいから、そのために世界で最もタフな人たちと戦いたい」

<ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○アロンゾ・メニフィールド
 1ラウンド(3分19秒)KO
●ポール・クレイグ

アロンゾ・メニフィールド
「プラン通りにいった。相手の動きにちょっと動揺したけど、コントロールできたし、最終的には仕留められた。右の拳だ。もう少し経験を積みたいし、次はトップの誰かとやってみたい。でも、UFCが用意してくれる相手なら誰とでもやるつもり。UFCから連絡があればレポートするのが俺の役目だ」

【プレリム】
<バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
○リカルド・ラモス vs.
 判定3-0(30-27、30-27、30-27)
●ジャーニー・ニューソン

リカルド・ラモス
「ジャーニーは本当にタフで、こんなにキツイ試合だとは予想していなかった。ジャーニーにはおめでとうと言いたいかな。俺はもっとうまくなっていく。今日は本当に満足だ。また戻ってくるのが待ちきれない。もっともっと仕事に励み、常にうまくなれるように必死にトレーニングする。ジャーニー戦のためにもっとトレーニングする時間がほしかった。右のストレートが本当にすごいから、パンチを浴びないように距離を取り続けようとしていた。インサイドからアウトサイドに動いたり、インからアウトから動いたり、今日はかなりうまくやれたと思う」

<ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○エリク・アンダース
 1ラウンド(1分18秒)KO
●ヴィニシウス・カストロ(モレイラ)

エリク・アンダース
「向こうがテイクダウンを仕掛けてくるのは分かっていたから、それを退けて少し避けながら戦わないといけなかった。自分のレスリングにもグラウンドゲームにもかなり自信がある。向こうは躍起になっていたし、そういうのは感じるものなんだ。テイクダウンを一度でもディフェンスすれば、状況を変えて自分の打撃を打ち込めると思っていたし、それをやったのさ。もうすぐサンアントニオでイベントがある。俺の地元さ。家もある。だから、俺の入るスキがあって、地元のみんなの前でパフォーマンスできることがあれば、ぜひやりたいね。電話をくれれば出るし、契約にサインして向かうよ」

<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
○ジャレッド・ゴードン
 判定3-0(30-27、30-27、29-28)
●ダン・モレット

ジャレッド・ゴードン
「自分のパフォーマンスにはちょっと不満がある。当然、フィニッシュしたかったからね。ちょっとタイミングがずれていた気がする。相手がサウスポーで、背が高く、動き回るから、試合が少し難しくなったけど、思ったよりも少しうまくレンジを見つけ出せたと思うし、テイクダウンも決められた。もちろん、生き残ってUFCファイターとして成功したい。それが子供の頃からの夢だから。いつも戦うことはチャンピオンになることだと思ってきたし、金持ちになって有名になることだと思ってきた。でも、年をとって、依存症や子供の頃の性的暴行とか、オクタゴンの外でいろんな問題を経験し始めたから、たぶんそれが自ら薬を取ってきた理由だと思う。薬を断って、UFCに入って、自分は誰かを助けたり、自分と同じ問題に苦しんでいる人たちを助けたりするためにここにいるんだと気づいた」

<ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○ダルチャ・ランギアムブーラ
 3ラウンド(0分42秒)TKO
●デクアン・タウンゼンド

ダルチャ・ランギアムブーラ
「相手よりも自分の方が強かったと思っている。相手よりも自分の方がパワーを持っていたと思う。自分の拳で相手をつかまえてダウンさせた。俺が自分の試合でやっているように、自分を信じるべきだ。対戦相手が変わったけど、最悪なのは試合をしないで家に帰ることだっただろうね。何が何でも試合をしたかったし、誰が相手でも構わなかったから、これで喜んで家に戻れるよ。誰が相手だろうと戦いたかった。やり遂げた」

<女子ストロー級マッチ 5分3ラウンド>
○アマンダ・ヒバス
 2ラウンド(2分10秒)サブミッション(リアネイキドチョーク)
●エミリー・ウィットマイア

アマンダ・ヒバス
「ようやくここに来られて本当にうれしい。緊張した。今はとてもハッピーだけどね。今日の一本勝ちを決められたことは本当に満足している。エミリーの試合を見て、誰かがやっているのを見たの。最高の気分よ。力がみなぎっているし、うれしくてたまらない。今の私の言葉は幸せ。この2年、トレーニングに励んできたし、たくさん勉強もしてきた。今日はUFCと契約したときよりも賢くなったアマンダ・ヒバスを見せられたと思う。UFCは他のところと完全に違っているから、この2年で英語をかなり勉強して、ケージの中でもいろいろと学んだ。とっても大きな勝利よ」

<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○モーリス・グリーン
 1ラウンド(3分38秒)TKO
●ジュニオール・アルビニ

モーリス・グリーン
「3勝0敗は3勝0敗さ。今はちょっと休みたいかな。1週間か2週間か、すべてを癒せるかどうか、それ次第。そうしたら、また戻ってくる。まだ来たばかりだから、1カ月の休みを取っている暇はない。健康なら、戦い続けないと。このヘビー級で誰がクローシェのボスかってことを知らしめないといけないんだ。1年半、LFAのタイトルを逃してからUFCで3勝0敗だ。やっと、ちょっとシリアスに考えて、世界クラスのジムに通って、世界一のジムでやってきたことが今日証明された。トップに駆け上がってやる。次はアルロフスキーとやりたい。昔からいるベテランだし、タフな相手。いつも熱い試合をする。そういうでかい試合をやっていくには経歴も必要だ。だから、それが俺にはぴったりだと思っている」


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