写真追加 最後の大物スティング!遂にWWEマットに初登場!11・23WWE PPV『サバイバー・シリーズ2014』

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 2014年11月23日にWWEのPPV大会『サバイバー・シリーズ2014』が開催された。
 この大会では、遂に歴史的な大事件が起こった。WWEに一度も上がっていない、プロレス界最後にして最大の大物である元WCW世界ヘビー級王者にして、WCWを象徴するレジェンド、“ジ・アイコン”スティングが遂に、WWEマットに登場したのだった。
 もっともWWEネットワークに新規加入、もしくは最初の6ヶ月期間が過ぎて更新しなかった者が戻ってきた場合、さらには継続者もが11月は一か月間無料にした為、4大PPVの一角を占める今回の『サバイバー・シリーズ2014』は9.99ドル払わなくても見る事が出来た。(ネット接続を良しとせず、現地ケーブル業者からのPPV中継購入者は除く)

 今大会はまさしく生き残りを賭けた究極の生き残り戦となった。トリプルHとステファニー・マクマホンの極悪夫婦は、自分達の率いるチーム・オーソリティがジョン・シナ率いるチーム・シナに勝利すれば、チーム・シナの全員を解雇すると通告。しかし、WWEの総帥ビンス・マクマホンの鶴の一声で、権力者は(自分がやってきたように)常に勝利しなければならない、だから極悪夫婦率いるオーソリティが負けた場合は全ての権力を失う事にすると決めてしまったのだ。これでどちらのチームも負けたら大変な事となる。どうしても負けられない戦いとなった。
 オーソリティは、ランディ・オートンを追放するも、ロシアの怪物ルセフ、世界最強の男マーク・ヘンリー、そしてワイアット・ファミリーのルーク・ハーパーを加入させ、セス・ローリンズ、ケインと最強の布陣。チーム・シナは、当初参戦予定だったシェーマスがオーソリティに襲撃され怪我で欠場となったものの、ドルフ・ジグラー、ビッグ・ショーにワイアット・ファミリーのエリック・ローワン、そして最後の最後で怪物ライバックが加わり、一気に盛り返してきた。

 こうした背景の中、番組がスタート。冒頭から総帥ビンス・マクマホンがチェアマンとして登場し、オーソリティの極悪夫婦、チーム・シナのジョン・シナをリングに招いた。シナが、オーソリティは自らWWEを出ていくか、俺に追い出されるかどちらかを選べと挑発すれば、極悪夫婦は、シナのお陰で他の人間(チーム・シナのメンバー。チーム・シナが負ければ全員解雇というアングルな為)が路頭に迷うと返した。そしてステファニーは、父親であるビンスに、もしチーム・シナが勝っても、自分たちは会社に残す様に懇願。これに対し、ビンスは、その場合はデスクワークだけやってもらって、番組には一切関わらせない事になると厳しい通達。だから負けて、私を失望させるなと突き放したのだった。

 両チーム、最強の布陣で遂に試合がスタートした。試合は開始早々荒れ模様。突っ込んできたマーク・ヘンリーにビッグ・ショーがカウンターのKOパンチ。これで大の字になったヘンリーをビッグ・ショーがフォールして、いきなりヘンリーが脱落。その後、すぐにライバックも脱落という異常展開となった。
 ルセフ、エリック・ローワンと次々脱落していく中、なんとビッグ・ショーが裏切りチームリーダーであるシナをKOしてしまったのだ。これでシナはフォールをとられ脱落。ビッグ・ショーはリング下のトリプルHと握手して試合放棄というとんでもない展開となった。これでチーム・シナはジグラー一人。ケイン、ハーパー、ローリンズの3人が残っているオーソリティ有利と思われたが、ジグラーが、大活躍でケイン、ハーパーからフォールを奪い、ローリンズと1対1にする。
 そしてローリンズもジグラーがジグザグで仕留めたが、カウントするレフェリーをトリプルHが襲って妨害。遂には自分がリングに入り、ジグラーをぺディグリーで仕留め、ダウンしているローリンズを上に乗せてレフェリーを呼び、フォールさせようとした刹那、いきなり会場が暗転してスクリーンにスティングの姿が映ったのだった。
 黒装束に白いペイントをした、WCWの象徴であるスティングが遂に、WWEの会場に姿を現し、ゆっくりとリングイン。会場は悲鳴のような歓声に包まれた。
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 リング上で対時するスティングとトリプルH、しびれを切らしたトリプルHがスティングに襲いかかるが、スティングが切り返し、必殺のスコーピオン・デスドロップ!これでトリプルHは完全に失神。スティングは、ジグラーをローリンズの上にかぶせてリングを去る。これをレフェリーがフォールして、ジグラー勝利。チーム・シナが勝利となり、オーソリティは権力を失った。
 気がついたトリプルHとステファニーを待っていたのは、観客から歓喜の「ナナナ、グッバイ!」という歌と「お前は首だ!」というコール。ヒステリックに叫ぶステファニーの絶叫と共に番組は終了した。
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 ディーバズ王座戦はなんと、ブリー・ベラがAJリーにキスして隙が出来た瞬間、ニッキーが襲い、フォール勝ち(ダニエル・ブライアンがレッスルマニアの第一試合で同じ展開で世界ヘビー級王座を落としたのと同じ展開)という短期決着になった。唐突にベラ姉妹が仲良く協力するようになっているのも謎だが、試合時間がほとんどない形で王座を落としたAJリーはWWE離脱の噂がある。それゆえこのようなストーリーになったのではないかとファンも騒然となっていた。
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 また、突如、ターゲットをディーン・アンブローズに定めたブレイ・ワイアットの抗争は遂にシングルマッチで決着をつける事になった。試合は場外で鉄階段などを使用して壮絶なハードコア戦となったが、最後、ワイアットがリングに投げ込んだ椅子をアンブローズが手にする。しかし、場外はともかく、リング中央、レフェリーの目の前で堂々と椅子を使えば反則となる為、注意されるが、ワイアットへのこれまでの憎しみが勝ったのか、アンブローズは構わずワイアットを椅子で滅多打ち。当然、反則負けとなるも、更にリング下からテーブルをとりだし、ワイアットをテーブルに固定して、トップロープからのエルボーでワイアットをテーブル葬にするアンブローズ。
 そしてテーブルと椅子でワイアットを埋葬。自らは大きなラダー(梯子)を持ち出し、登ってアピールするアンブローズ。そしてラダーも、ワイアットに叩きつけようとするが、これはレフェリー達が阻止。この決着戦としてTLC戦(テーブル、ラダー、チェアーマッチ)への布石なのだろうか? 今後のWWEマットから目が離せないだろう。
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■ WWE PPV サバイバー・シリーズ2014 
日時:2014年11月23日
場所:アメリカ・ミズーリ州セントルイス

<トラディショナル・エリミネーション・タッグマッチ>
○チーム・シナ(ジョン・シナ&ドルフ・ジグラー&ビッグ・ショー&ライバック&エリック・ローワン)
 ドルフ・ジグラー勝ち残り
●チーム・オーソリティー(ケイン&セス・ローリンズ&ルーク・ハーパー&マーク・ヘンリー&ルセフ)
※チーム・シナが負けた場合、メンバー全員解雇され、チーム・オーソリティーが負けた場合、オーソリティーの権力が失われる。

<ディーバズ王座タイトルマッチ>
○ニッキー・ベラ(挑戦者)
 ピンフォール
●AJ・リー(王者)

<タッグマッチ>
○バニー、アダム・ローズ
 ピンフォール
●ヒース・スレーター、タイタス・オニール

<シングルマッチ>
○ブレイ・ワイアット
 反則※椅子攻撃
●ディーン・アンブローズ

<ディーバズ・トラディショナル・エリミネーション・タッグマッチ>
○ナオミ、アリシア・フォックス、ナタリヤ、エマ
 ピンフォール
●ペイジ、キャメロン、レイラ、サマー・レイ

141123WweSURV14_073<WWEタッグ王座4WAYマッチ>
○ザ・ミズ、ダミアン・ミズドウ(サンドウ)(挑戦者)
 ウーソズのスプラッシュ⇒横取りしてピンフォール
●スターダスト、ゴールダスト(王者)
ウーソズ(ジミー・ウーソ&ジェイ・ウーソ)(挑戦者)
ロス・マタドーレス(ディエゴ&フェルナンド(挑戦者)

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日本時間7月29日Jスポーツ生中継のRAWは、ステファニー・マクマホンの迫真の演技と大演説が最高!これでステフこそが夏の主役であることが確定して『サマースラム』の目玉は揃ったのだが、社運を掛けて舵を切ったWWEネットワークの不振が明るみに。なにしろ6月30日時点で70万件と予想を下回っている事実のみならず、7月末は1万件が解約、伸びるどころか減っている不安材料が公表された。本誌7月31日号の予言通りの展開となったが、要するに『レッスルマニア』だけ見て、あとは継続不要というライト層が少なくない次第だ。
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