WRESTLE-1後楽園トーナメント優勝は稲葉大樹! 筋肉アイドル才木玲佳はKAORUのインサイドワークに屈す!!

 人気No1だった黒潮“イケメン”二郎の抜けた小さくはない穴を、一丸となってのプロレス愛でカヴァーしているWRESTLE-1。7月2日は梅雨の平日、突然天気が崩れる可能性アリとの予報もある悪条件の中、後楽園ホールに900人超を動員した。

 地上波TVでもお馴染み、知名度抜群の筋肉アイドル才木玲佳は第3試合で、レジェンドのKAORUと激突。
 かつては日本初のルチャドーラとして名を馳せ、近年ではデスマッチの女王として暴れ回るKAORUは、インサイドワークで才木玲佳を翻弄。しかし才木玲佳は持ち前のパワー殺法で再三レジェンドを追い込む。


 
 最後はルチャドーラの引き出しを開けたKAORUのヴァルキリースプラッシュの前に屈したが、レジェンド相手に見応えある激闘をみせた。

 あのKAORUが優しく抱き寄せたのがその証。
 自ら志願して6月30日の足利大会に出場したのに続いて、すっかり古巣WRESTLE-1の欠かせない戦力となった。
 次戦8・1後楽園ではジャガー横田戦、9・1横浜ではアジャコング戦と、難敵のレジェンドとの対戦が決定している。

 そして才木玲佳に負けじと激闘をみせたのが、『WRESTLE-1 GAND PRIX 2019』トーナメント。
 休憩前の準決勝で激闘を繰り広げた稲葉大樹も芦野祥太郎も満身創痍でメインに登場。特に芦野は肩に大きくバンテージを貼りつけていたが、痛がる素振りも見せずに打撃とスープレックスを繰り出し、さらに空中技も何発も見舞い、
「準決勝も決勝も、面白い試合をみせて俺が優勝する」
との宣言通り、会場を沸かせる。

 だが最後は、極反り卍固めを耐える芦野の頭をリングに叩きつけ、必ず極めるとの執念をみせた稲葉大樹が、崩れてなお放さず、遂に芦野にマットを叩かせた。

 9・1横浜文体の『2019 プロレスLOVE in YOKOHAMA』でのメインで迎え打つ事になったT-Hawkは
「気持ちを感じた」
と、稲葉の健闘を称えてガッチリ握手。その静かさが、かえって2ヶ月間の前哨戦が血で血を洗う死闘となる予感を抱かせた。

 一方、敗れて『WRESTLE-1 GAND PRIX』の連覇を逃した芦野は肩の負傷を言い訳にせず
「今年は負けちゃいけないところで勝てない」
と潔く負けを認め、稲葉を快く横浜文体のメインに贈り出すコメント。そして
「今俺がWRESTLE-1の一番下だ」
と、自嘲気味に語ったが、捲土重来を期す強い意志は力強い眼光からも伝わってきた。前回王者芦野が負けた事で逆に活性化が加速していきそうで、秋の大一番、9・1横浜決戦へ向け、夏を迎えるWRESTLE-1のリングがますます熱く沸き立ちそうだ。

■ WRESTLE-1 TOUR 2019 SYMBOL
日時:7月2日(火) 開始18:30
会場:東京・後楽園ホール
観衆:902人(主催者発表)

<第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
タナカ岩石 〇土方隆司
 8分17秒 フィッシャーマンバスター
●本田竜輝 馬場拓海

<第2試合 藤村加偉デビュー戦!シングルマッチ 30分1本勝負>
●藤村加偉
 6分35秒 逆エビ固め
〇児玉裕輔

<第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
●才木玲佳
 10分1秒 ヴァルキリースプラッシュ⇒片エビ固め
〇KAORU(Marvelous)

<第4試合 WRESTLE-1 GAND PRIX 2019 トーナメント公式戦 準決勝1 時間無制限1本勝負>
●羆嵐
 11分39秒 極反り卍固め
〇稲葉大樹

<第5試合 WRESTLE-1 GAND PRIX 2019 トーナメント公式戦 準決勝2 時間無制限1本勝負>
〇芦野祥太郎
 14分37秒 アンクルロック
●土肥孝司

<第6試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
河野真幸 アンディ・ウー ●アレハンドロ
 9分04秒 垂直落下式正田落とし
征矢学 エル・イホ・デル・パンテーラ 〇MAZADA

<第7試合 WRESTLE-1 vs. #STRONGHEARTS対抗戦 10人タッグマッチ 30分1本勝負>
カズ・ハヤシ 近藤修司 立花誠吾 頓所隼 ●ペガソ・イルミナル
 15分07秒 ナイトライド⇒片エビ固め
CIMA 吉岡世起 〇T-Hawk エル・リンダマン 鬼塚一聖


 この日デビューした藤村加偉がCIMAへ怒りのドロップキックを放って拍手喝采。頓所に続いてCIMAのターゲットとなるか?

<メインイベント WRESTLE-1 GAND PRIX 2019 トーナメント公式戦 決勝 時間無制限1本勝負>
〇稲葉大樹
 22分05秒 変形極反り卍固め
●芦野祥太郎