ヘビー級王座決定戦はアイポークで試合続行不可能ノーコンテストACA 96

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 6月8日(現地時間)にポーランド共和国ウッチで『ACA 96: Lodz』が開催された。
 ACAは、ACBとアフマット・ファイト・ショーが合併したものだ。ACB(アブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクート)はロシアの総合格闘技団体。アフマット・ファイト・ショーはロシア・東欧で開催するキックとMMAの混合イベントで過去には多くのレジェンド達が参戦していた。この両団体がACA(アブソリュート・チャンピオンシップ・アフマット)として新たにスタートしたのだった。
 今大会のメインは遂にヘビー級王座決定戦が行われた。現在MMA8連勝、WSOFヘビー級王者であるエウゲニ・ゴンチャロフと、元ベラトール戦士で元UFCヘビー級王者のティム・シルビアや元ベラトールヘビー級王者アレキサンダー・ヴォルコフに勝利した実績もあるトニー・ジョンソンJr.が王座を争った。試合はスピーディーな打撃のゴンチャロフと破壊力のジョンソンJr.という感じで、ゴンチャロフ有利だったが、ジョンソンJr.がパンチ一発でダウンを奪うと形勢逆転。そのままグランドでも上を奪い圧倒した。しかしラウンドが進むにつれ、じわじわとペースを奪い返すゴンチャロフだったが、激しい殴り合いでゴンチャロフの指がジョンソンJr.の目に入り合いアイポークで試合が中断。レフェリーが試合続行不可能と判断し、結果ノーコンテストという結果になってしまった。
 また同じヘビー級戦では、日本のDEEPと提携していたWSOFグローバルのヘビー級王者であるエウゲニ・エローヒンが元UFC戦士ダニエル・オミランチョクと対戦。試合はまさにヘビー級という迫力満点のKO決着となった。オミランチョクの左フックがエローヒンに命中し、エローヒンが吹っ飛ぶようにダウン。追撃のパウンドをレフェリーがストップしてオミランチョクの勝利となった。

■ ACA 96: Lodz
日時:2019年6月8日(現地時間)
会場:ポーランド共和国ウッチ

<ヘビー級王座決定戦>
-エウゲニ・ゴンチャロフ(ロシア)
 ノーコンテスト
-トニー・ジョンソンJr(米国)

<ミドル級>
○ピョートル・ストルス(ポーランド)
 判定 3-0
●スヴェトスラフ・サヴォフ(ブルガリア)

<ライト級>
○マーチン・ヘルド(ポーランド)
 判定 3-0
●ディエゴ・ブランダォン(ブラジル)

<ライトヘビー級>
○ルーク・バーネット(英国)
 1R 1分29秒 TKO
●カロル・セリンスキ(ポーランド)

<ヘビー級>
○ダニエル・オミランチョク(ポーランド)
 1R 1分33秒 TKO
●エウゲニ・エローヒン(ロシア)