パウエル・トリバラがTKO勝ち!ポーランドの新MMA大会!Free Fight Federation 1

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 6月8日(現地時間)にポーランド共和国ジェロナ・グラで『Free Fight Federation 1』が開催された。
 この大会は、欧州最大のMMA団体KSWとKSWを生放送している欧州のテレビ局Polsatと協力して新たな大会ブランドとしてスタートする大会だ。世界的な大会でも活躍出来る高いレベルの選手が参戦するKSWよりも(ポーランド、欧州の)一般層に知名度があり、格闘技経験の浅い選手が多く起用するコンセプトとなっている。
 メインでは、共にリアルティー番組でブレイクしたパウエル・トリバラとマルチン・ナイマンが対戦した。トリバラはMTV制作の人気リアリティー番組「Warsaw Shore(ワルシャワ海岸)」でブレイク。対するナイマンはリアリティー番組「ビッグ・ブラザー」シリーズでブレイク。これで知名度が上がり、ナイマンは、KSWをメジャー団体に押し上げた怪力世界一男でポーランドの国民的英雄マリウス・プジアノフスキーのMMAデビュー戦の相手に抜擢され更に知名度が上がっている。この両者はすでにMMAデビューしており経験はあり、特にナイマンはボクサー、キックボクサーでもあるのだが、どちらかというと芸能的な知名度がある選手だ。試合はスタンドでの攻防からトリバラが突っ込んでいきテイクダウン。亀のようにうずくまるナイマンにトリバラが鉄槌を落とし続け、レフェリーがストップ。トリバラが記念すべき第一回大会を満点の試合内容で勝利した
 またセミファイナルでは、マリウス・プジアノフスキーの弟であり、ミュージシャンであるクリスチャンがポーランドの有名なボディービルダー、ラドスロー・スロドキエヴィチと共にMMAデビュー戦を行った。クリスチャンは、兄マリウスとPudzian Bandというバンドを結成し、ポーランドでは高い人気を誇っている。対するスロドキエヴィチはボディービル世界大会3位(100キロ級)の実績を持つ怪物で、共にポーランドでは知名度の高い選手同士が遂にMMAデビューとなった。共に筋肉の鎧をまとったという感じの両雄だが、前に出るのはスロドキエヴィチだが、クリスチャンは下がりながら的確にカウンターで返し、先にテイクダウンを奪う。そして最後はクリスチャンが浴びせ倒すようにテイクダウンを奪うとサイドに回ってパウンド連打。これでレフェリーがストップしてクリスチャンがTKO勝利。兄のマリウスにも負けないMMA適性をデビュー戦で見せつけた。

■ Free Fight Federation 1
日時:2019年6月8日(現地時間)
会場:ポーランド共和国ジェロナ・グラ

<ヘビー級>
○パヴェル・トリバラ(ポーランド)
 1R 0分41秒 TKO
●マルチン・ナイマン(ポーランド)

<ヘビー級>
○クリスチャン・プジアノフスキー(ポーランド)
 2R 2分36秒 TKO
●ラドスロー・スロドキエヴィチ(ポーランド)