(C)Dynamite Fighting Show

　6月6日（現地時間）にルーマニア・ブダペストで『Dynamite Fighting Show 3』が開催された。
　この大会は、”欧州のブンブン丸”ことカタリン・モロサヌをエースとしたルーマニアの新興キック大会で、モロサヌ人気もあってルーマニアではテレビで生放送されている。
　今大会は第四回大会で、メインは当然、モロサヌで、今回は英国（ただし、黒人なのでアフリカ系移民）であるダニエル・サムとリベンジマッチを行った。サムは２メートル近い大型の英国ヘビー級戦士で英国ムエタイランキング１位でもある強豪であり、フランスの鬼神と呼ばれるパトリス・カルテロン（ただしこちらも黒人なのでアフリカ系移民）にも勝利、そしてモロサヌにも2016年に判定勝ちしている。今回はリベンジマッチとなり、会場からは大カタリンコールの中、２メートルのサムに向かって180センチのモロサヌはいつも通りぶん回しフックで前に出て飛び込んでいく。しかし、サムは打ち合いを避け足を使って距離を取ろうと膝蹴りを連発。これがモロサヌに当たりスタンディングダウンを取られてしまう。しかし、それでもひるまずに前に出るモロサヌは2R開始早々、左フックで逆にサムから豪快にダウンを奪う。その後も前に出続けるモロサヌは、3Rにはパンチラッシュで2度、そして強烈な左ミドルキックで1度の合計3度のダウンを奪いTKO勝利。最後のダウンがラウンド終了1分前だった事もあり試合は最後まで行われたが、判定ではなくモロサヌのTKO勝利とコールされ、会場は大声援に包まれた。
　また、同じくルーマニアのヘビー級戦士、グローリーでも活躍しているベンジャミン・アデグビイがダイナマイト・ファイト・ショーに初参戦し、イゴール・ミハイレビッチに判定勝ちしている。

■　Dynamite Fighting Show 4
日時：2019年6月6日（現地時間）
会場：ルーマニア・クルージュ

＜ヘビー級＞
○カタリン・モロサヌ（ルーマニア）
　3R終了　TKO
●ダニエル・サム（英国）

＜ヘビー級＞
○ベンジャミン・アデグビイ（ルーマニア）
　判定
●イゴール・ミハイレビッチ（クロアチア）