エミリアーノ・ソルディがメインでTKO勝ち!石井慧は辛勝!PFL 2019 #3

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 6月6日(現地時間)にニューヨーク州ロングアイランドで『PFL 2019 #3: Regular Season』が開催された。
 世界唯一の総合格闘技(MMA)リーグであるプロフェッショナル・ファイターズ・リーグ(Professional Fighters League、PFL)はPFL 2018リーグシーズンは7月7日に始まり、NBC Sports NetworkとFacebook Watchで生中継される11のイベントで構成される。プロフェッショナル・ファイターズ・リーグは、レギュラーシーズン、「勝ち抜き」プレーオフ、シーズンを締めくくるチャンピオンシップで闘う個人のファイターが参加する真のスポーツとしてMMAを提供する最初の組織である。MGM Televisionとの新しい提携は、世界中の3億人のMMAファンとの交流の最大化を目指すPFLマルチプラットフォーム配信に、台本なしのプログラムとショート形式のコンテンツを提供する。当初の台本なしシリーズは、ファイターの日常生活をファンに提供し、チャンピオンがPFLリーグ・プレーオフで出場権を獲得するパラレル・トーナメントを特徴とする。
 今大会はヘビー級とライトヘビー級の二階級が組まれ、メインは元Titan FCライトヘビー級王者、元M-1 Globalライトヘビー級王者にしてUFCでも活躍したヴィニー・マガリャエスがエミリアーノ・ソルディと対戦した。これまでの実績から下馬評ではマガリャエス有利となっている。しかし試合ではソルディが圧倒、スタンド打撃で追い込み、マガリャエスからダウンを奪う猛攻。スタンド打撃は不利と感じたマガリャエスはグランドへ引き込む事を狙うがソルディは付き合わず、スタンド打撃で攻め続ける。最後はマガリャエスを金網に追い込んで、ソルディのパンチラッシュでレフェリーがストップ。ソルディが下馬評を覆して見事にTKO勝利を収めた。
 また日本で注目されたのは、クロアチア代表となった元柔道五輪金メダリストの石井慧が、ジク・トゥイネイワイリーと対戦した一戦だ。元々、PFL王者であるフィリップ・リンスが石井と対戦予定だったがリンスが欠場に伴い、急遽代役としてトゥイネイワイリーが抜擢された。とはいえ代役なので、MMA3勝1敗という実績のトゥイネイワイリーだけに下馬評は石井有利だったが、トゥイネイワイリーの大きな身体を前に石井は攻めあぐねる展開となった。それでも、石井はラウンドが進むと柔道メダリストらしくグランドで上を奪いポイントを稼ぐ。そして判定2-1で石井が勝利するも、思わぬ苦戦した戦いとなった。
 更にアマレスでD-1レスラーであるジャレッド・ロショルトが、ACB(現ACA)のヘビー級エースとしてポール・ブエンテロ、マイク・カイルら大物を倒してきたデニス・ゴルソフと対戦。ゴルソフが下がりながらカウンターの左フックがロショルトの顎に命中し、ロショルトがダウン。追撃のパウンドをレフェリーが止め、ゴルソフがTKO勝利で、また一人元UFCの大物を倒した。
 日本で人気の高い狼の名を継ぐ者ヴォルク・アターエフも、かつて敗れているダン・スポーンにKO勝利してリベンジに成功している。

■ PFL 2019 #3: Regular Season
日時:2019年6月6日(現地時間)
会場:アメリカ合衆国ニューヨーク州ロングアイランド

<ライトヘビー級>
○エミリアーノ・ソルディ(アルゼンチン)
 2R 2分45秒 TKO
●ヴィニー・マガリャエス(ブラジル)

<ヘビー級>
○ケルヴィン・ティラー(米国)
 1R 3分22秒 キムラ
●モー・デリース(米国)

<ヘビー級>
○デニス・ゴルソフ(ロシア)
 1R 2分03秒 TKO
●ジャレッド・ロショルト(米国)

<ヘビー級>
○デニス・ゴルソフ(ロシア)
 1R 2分03秒 TKO
●ジャレッド・ロショルト(米国)

<ヘビー級>
○アリ・イサエフ(ロシア)
 判定 3-0
●ヴァルドリン・イストレフィ(リヒテンシュタイン)

<ライトヘビー級>
○マキシム・グリシン(ロシア)
 判定 3-0
●ジョーダン・ジョンソン(米国)

<ヘビー級>
○アンテ・デリヤ(クロアチア)
 判定 3-0
●カール・シウマヌタファ(西サモア)

<ライトヘビー級>
○ヴォルク・アターエフ(ロシア)
 1R 3分25秒 KO
●ダン・スポーン(米国)