アンダーテイカー降臨!テキサス州オースチン開催RAWに俳優マシュー・マコノヒー観覧

©2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.

 テキサス大学オースティン校出身の俳優マシュー・マコノヒーも観覧のRAW生中継。70年代のテキサスの高校は、大阪の高校生活と流れている音楽もやってることも全く同じやないかという映画『Dazed and Confused(邦題バッド・チューニング)』の昔から、アカデミー賞を得た『ダラス・バイヤーズクラブ』他、いつもサントラがロック世代であり、共感度が高いというか、RAWを見に来てくれたことが「ほらね」となるのだろうか。しかし、そのセレブ話題のゲストがレビューの冒頭ということは、例によって中身は変わり映えのない、サウジアラビア『SUPER SHOWDOWN』直前の煽り内容に終始するというダメ回のRAW番組。
電子書籍週刊ファイトには過去数回出てくる『ダラス・バイヤーズクラブ』のチラシ

 冒頭はSmackDown所属のローマン・レインズから。ワイルドカード・ルール発動なんだろうが、もう大衆は、どっちがどこのブランドとか、さっぱりわけわからなくなっているに違いない。もう、手遅れである。


 その女人禁制のサウジに行けない女子カードがユニバースの救いになるんだが、スターパワーというか、シャーロットに、RAWからベッキー・リンチも来て、レイシー・エバンス戦が組まれるのだが、やる側・作る側から見ているならミスの目立つ酷い内容という・・・。

 唯一笑えるのがもう一つの女子カード。ニッキー・クロスとアレクサ・ブリスのチビ組というか、長身のアイコニックスとの絵になる構図で、体裁はシングル戦でペイトン・ロイスにニッキーが勝つ大したことない構成なんだが、ニッキーがoverだと単純に喜んでしまうのがマニアになるのか(苦笑)。それにしても、実況が「アイコニックは女子タッグ王座最長保持記録更新!」とかやるのは、アホとちゃうかと悪い冗談にしか聞こえないのだが・・・。これでちっちゃいアレクサはベビーフェースになったのだろうか?

 また、前日からの「1ビリオン突破!」のSNSやニューズレター配信で、あれだけ「今宵、RAW生中継でブロック・レスナーがMITB権利を行使します!」と煽っておいて、やはり正規の試合?でないところで痛めつけてセス・ロリンズを病院送りにする番組台割り。今回は開催場所も「ジェッダ」と明言した『SUPER SHOWDOWN』の(開催曜日)”FRIDAY””FRIDAY”とレスナーが連呼するだけって、RAWは単なる「番宣」なのか。はい、番宣ですという見方もあるんだが、だったら収益構造が今や巨大な放送権料がダントツで、ハウスショーなんかまるで儲かってない現実はどうなのかという指摘も出来てしまう。
 矛盾をさらけ出したRAW回となるのだが、ロリンズが担架で担ぎ込まれた救急車にはベッキー・リンチが同行と、実人生の私生活をスキッドに応用するWWEなのであった。しかしながら、いかにWWEネットワーク視聴者は200万人とか日本との桁違い数字を持ち出したところで、RAWやSmackDownを見ているお茶の間は、さらにその約10倍なんだから、一般人ファンはそんな内輪ネタまで知らないんじゃないかと思うのだが。「なんで?」と、わからなかったかも。

 トリプルHの登場にオースチンのお客は”NXT””NXT”とコールしていたのがニンマリだが、『SUPER SHOWDOWN』で対決するランディ・オートンには”RKO”だ。対戦がマイク合戦で煽られたが、ランディが「俺はバティスタじゃない!」とガチるのと、「おい、ちゃんとステファニーの財布からBalls金玉(度胸、根性)取って来いや!」とやったのは大笑いか。負けずとトリプルHも、「俺のはデカ過ぎて持ち歩くのに不便なんだ」とやり返していたが、アドリブ応酬に見えて、ちゃんとシナリオ班は一字一句下書きしたものであることが”常識”のWWEなれど、こういうプロモ合戦は日本じゃやれないから評価はしておく。もっともAEWは、「ああいう一字一句のはやらない、選手自身の言葉に任せる」と触れて回っているのだが、果たして秋からの番組はどうなることやら。TNTチャンネル見ている大衆って、もっと普通の一般人ばかりで、いつもの『Being The Elite』のような内輪ネタ攻撃は通用しないのにと心配になる。

■ WWE RAW
日時:6月3日(現地時間)
会場:テキサス州オースティン テキサス州立大学フランク・アーウィン・センター

◆レスナー、王者ロリンズを病院送りもPPVでの権利行使を示唆

“Mr. MITB”ブロック・レスナーがユニバーサル王者セス・ロリンズを襲撃して病院送りにした。リングに登場したロリンズは「レスナーが恐れられていたのは過去のこと。出て来てキャッシュインしろ」と叫んで王座挑戦の権利行使を催促すると、そこへ現れたのはPPV「スーパー・ショーダウン」で対戦するバロン・コービン。コービンが「カート・アングルのようにお前を引退させてやるぞ」と挑発して2人が乱闘に発展すると、突然流れ出したレスナーの入場曲に気を取られたロリンズはコービンのエンド・オブ・デイズを食らってしまう。すると、今度は倒れ込んだロリンズを確認したレスナーが現れて、いきなりローブローで襲撃。さらに持っていたパイプ椅子で滅多打ちにすると、ジャーマン・スープレックスに場外のF5を繰り出してロリンズを痛みつけた。
 代理人のポール・ヘイマンはキャッシュインするように催促するも、これを拒んだレスナーは「金曜日だ!」とスーパー・ショーダウンでのキャッシュインを示唆すると、続けてMITBブリーフケースやパイプ椅子で殴ってロリンズを病院送りにした。
 ロリンズ対コービンの一戦、そしてレスナーがキャッシュインを示唆したPPV「スーパー・ショーダウン」は日本時間6月8日にWWEネットワークでライブ配信される。

◆PPV「スーパー・ショーダウン」で激突するトリプルHとオートンが一触即発!

 PPV「スーパー・ショーダウン」で対戦する“ザ・ゲーム”トリプルHと“毒蛇”ランディ・オートンが対峙して舌戦を展開した。リングで対峙したトリプルHは「対峙するのは久しぶりだが、お前を倒すためにジェッダに行く」と宣戦布告すると、オートンも「俺はレジェンド・キラーだ。倒すのはこの俺だ」と反論を展開。さらにオートンが「試合前に度胸を取り戻すと約束してくれ」と挑発すると、トリプルHは「俺のは大きいから面倒なんだよ。お前は持ってないからわからないだろうな」とオートンにマイクを投げつけてリングを後にした。

◆アンダーテイカー降臨「ゴールドバーグ、次はお前だ!静かに眠れ」

“デッドマン”ジ・アンダーテイカーが番組に降臨した。鐘の音が会場に鳴り響く中、登場したアンダーテイカーは「初めて死と向かい合うのはどんな気分だ? ゴールドバーグは金曜日にその答えを知ることになる」とPPV「スーパー・ショーダウン」で対戦するゴールドバーグに話し掛けると、「ファミリーと共にいるお前ではなく、“アンストッパブル” “アイコン”と化したゴールドバーグと対戦したい。そうでなければ初対決がお前の最後となる」と挑発。最後は「ゴールドバーグ、次はお前だ! 静かに眠れ」とゴールドバーグと自身の決め台詞を告げて会場を後にした。


※月額999円ファイトクラブで読む(クレジットカード、銀行振込対応)
▼青木篤志バイク事故死-NXTテイクオーバーWWE不服-BOSJ.26頂点

[ファイトクラブ]青木篤志バイク事故死-NXTテイクオーバーWWE不服-BOSJ.26頂点

※490円電子書籍e-bookで読む(カード決済ダウンロード即刻、銀行振込対応)
’19年06月13日号BOSJオスプレイ鷹木 NXTテイクオーバー W1才木 RIZIN神戸 青木篤志