[ファイトクラブ]実質大勝利!?最強“王国民”DJ.taiki竹芝に散る…5・12 DEEP

[週刊ファイト5月23日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼実質大勝利!?最強“王国民”DJ.taiki竹芝に散る…5・12 DEEP
 Photo & Text by こもとめいこ♂
・退路を断った36歳の挑戦!! 2Rに暗転…
・ゆかりさんとDJ.taikiと弥益ドミネーター聡志、7歳差の相関
・古瀬美月vs.樋田智子:唯一のJEWELS画像増量でお届け
・Skyticket提供 新しい会場に新しいラウンドガールコスチューム


 DJ.taiki実質大勝利では!?
 5月13日付けの田村ゆかりさんの日記を見て、そう思った王国民は少なくなかったであろうと思う。

https://www.tamurayukari.com/diary/?id=65

 非・王国民にとっては、良くある、タレントが格闘家の試合を観に来たという話だと思うかもしれない。だが、王国民と呼ばれる程にゆかりさんの人となりを知る者にとって、2つの点で大きく驚かされる事態なのだ。

 まず、ゆかりさんが、格闘技の様な“怖い”競技を好きではないだろうというのが共通認識だった事。これは、「闘ったり殺しあったりするアニメが嫌い」な根元陽菜的な意味合いでは無く、ヤンキーや不良的なバイオレンスの空気が苦手という、文系女子として当然というべき感覚。

 かつてゆかりさんのライブでバックバンドを担当するメンバーが入れ替わった事があった。その後ゆかりさんは
「今の『桃色男爵』のメンバーになってライブが楽しい。前は、怖く感じてた」
と、心境を吐露した事があった。バンドにある不良文化の側面を怖いと感じる感性は王国民にも共通のものだが、格闘技の殴り合いを畏怖しながら、DJ.taikiの応援に駆け付け、セコンドの指示を遮るような声で応援したというのは、晴天の霹靂と言っていい。DJ.taikiとUFC JAPANのアカウントをフォローしたのは、15年のテレ東の番組『ROAD TO UFCJAPAN』の企画がキッカケであろうと思い、その後も継続して観戦しているとは、寡聞にして気付かずにいた。

 近年、箱根駅伝のプロフィール欄に女性声優の名前が上がる事が当たり前になっている。そのハシリでもある、東農大の王国民ランナー内藤寛人選手に、かつてゆかりさんは直接応援していたものだが、DJ.taikiの名前を挙げないのは、怖いからなのだろうなとずっと思っていたのだ。不覚というより他は無い。

 そしてもう一つは、そのDJtaikiの名前を上げて日記に書いたというところ。
 ゆかりさんは、女性声優としてはかなり早くからTwitterをやっていた。実際の王国民より遙かに多い、70万弱のフォロアーが居るインフルエンサーだが、度々クソリプをおくられて、不愉快な思いをしている事も、王国民には衆知の事実。
 ひとたび何か呟けば、ドッとリプが寄せられるので、パーソナリティを務めるラジオでも当たり障りのない食べ物の話しかしなくなったと以前声優ラジオムックのインタビューで答えていた。また、ライブのフリートークではオンラインゲームや好きなバンドのフリートークをする事はあったが、固有名詞は伏せられていたが、それも在る事無い事広められる事を慮っての事だったようだ。唯一の例外が地元福岡のサッカーチーム『アビスパ福岡』に関する話題だったのだが、今年「仕事をサボってサッカー観戦に来ていたゆかりんと話した」という心ない事実無根のデマTweetがバズり、それ以後ゆかりさんのTweetはストップしてしまっている。
 それがここへ来て突然の DJ.taikiの試合観戦記、タイトルはズバリ『DEEP』で ある。
 ファンクラブ『Mellow Pretty』内で、真性の王国民たるファンクラブ会員向けに、ではなく、誰でも見る事ができる公式サイトのブログに書いたという点に、それだけDJ.taikiの今回の試合がゆかりさんの心を揺り動かしたのだということが伝わってくるのだ。

「年齢的に引退してないといけない」
「次の試合が引退試合でもいいと思ってる。むしろ最後にしたい」
と語り、退路を断ってのDEEPフェザー級王座挑戦となった36歳、最強“王国民”DJ.taiki。

 総合格闘技DEEPの5・12竹芝大会、新しい会場、ニューピアホールにも世界一可愛いゆかりんこと田村ゆかりさんの『fancy baby doll』を響かせて入場した。

 迎え打つ王者の弥益ドミネーター聡志は29歳。DJ.taikiとの7歳の年の差は、丁度、永遠の17歳であるゆかりんの実年齢と同じ。(因みに筆者とゆかりさんはさらに7歳離れている…)
 DJ.taikiが王国民であるのと同様に、弥益ドミネーター聡志にとってはDJ.taikiが憧れの存在だったという。
 だから事前に師である梅田恒介と決めた 「ショートレンジで打ち合わない」との作戦は、向き合った瞬間に吹き飛び、1R早々に壮絶な打撃戦となった。



 そして終了間際、DJ.taikiのパンチが王者を捉えてダウンを奪う。千載一遇のチャンスとの追撃は、しかしゴングに救われた。

 しかし、俄然仕留めにいった2R。「倒されて逆に力が抜けた」というカウンターが最強王国民の夢を打ち砕いた。


 結果的に1R終了間際の“あわや”が、DJ.taikiの敗因となったとも言えるが、うちひしがれた36歳の身体を抱きかかえる北岡悟39歳、ロッキー川村37歳の表情に暗さは無かった。

 勝ちに行っての完全燃焼で興行のメインを締め、満員札止めの会場は大いに湧き、観客は満足して家路に着いた。その大仕事をやり抜いた仲間への称賛がそこにはあった。

 ゆかりさんは実年齢40歳を過ぎてレーベルを変え、事務所を移籍し、ファンクラブを再構築した。
 投げだそうと悩んだ事もあった筈だが、自身の財産も注ぎ込んで裸一貫から今年は遂に全国ツアーを夏に復活させ、田村ゆかりであり続けようとしている。
 UFC JAPAN の番組内でゆかりさんが
「(DJ.taiki の試合を観る事で)モチベーションがあがる」
と語っていたが、ここ数年の試練をゆかりさんが乗り越える一助となっていただろう事は、今回の日記からも確かだろう。
 そんな、格闘技ファンは無論、怖さを感じるゆかりさんの心をも揺さぶる闘いを見せられる、最強“王国民”DJ.taikiがリングを去る事は格闘技界にとって大きな損失だと思う。
 また再び格闘技のリングに、『fancy baby doll』が鳴り響き、ピンクのペンライトが乱舞する日が来る事を待ちたい。


 ミニアルバム『Strawberry candle』を引っ提げて、夏の開催としては『田村ゆかり 2007 Summer *Sweet Milky Way*』以来12年ぶりとなる全国ツアー『田村ゆかり LOVE♡LIVE 2019 *Twilight♡Chandelier*』が本日5月26日からスタート!!

佐伯代表総括

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