「ヒロム、ガンバッテ!」初防衛ドラゴン・リーが欠場中の盟友にエール 博多どんたく1日目は25分超ジュニア大空中戦熱狂

 新日本プロレスの博多どんたくが2DAYSとなって2年目を迎えた。IWGPヘビー級戦がラインナップされた2日目に対して、1日目(5月3日)のメインはIWGPジュニアヘビー級戦となる。

 リーがノータッチトペなら、石森もムーンサルトアタック。ともに序盤から場外弾が繰り出された一戦は、25分を超える大総力戦に。主導権が激しく入れ替わる攻防は見ごたえ十分であるだけでなく、意表を突きながらのスピーディーなラリー自体に何度も拍手が発生する。高橋ヒロムのライバルであるリーとNOAH転出組である石森の顔合わせがしっかりハマった。最後はリーがランニング式ヒザ弾からのデスヌカドーラ(変型ボム)で勝利し、初防衛を果たす。

 この熱狂ぶりが5月中旬開幕のジュニア祭典『BEST OF THE SUPER Jr.26』を前に展開されたのは、もったいない半面で、新日本の層の厚さの証明でもある。祭典の絶好のデモンストレーションとも言えよう。

 カマイタチ(高橋ヒロム)マスクをあしらったオーバーマスクを持参したリー。試合後にもすぐにオーバーマスクを手に取って「ヒロム・タカハシが戻って来るまで、このベルトを守り抜きます」とマイク。バックステージでは「ヒロム、ガンバッテ!」ともコメントし、欠場中のヒロムのマット復帰を祈っている。

 なお、セミファイナルではタイチがジェフ・コブを破ってNEVER無差別級王座を奪取。飯伏幸太による挑発には内藤哲也が呼応し、両者によるインターコンチネンタル戦は待ったなしとなった。

 

■新日本プロレス 濱かつpresents レスリングどんたく2019
日時:5月3日(金祝)18:00
会場:福岡国際センター 観衆4,011人(主催者発表)

<第1試合>
●上村優也
辻陽太
トーア・ヘナーレ
  10分46秒 フロントスープレックスホールド
〇成田蓮
海野翔太
本間朋晃

<第2試合>
〇TAKAみちのく
エル・デスペラード
金丸義信
鈴木みのる
  9分57秒 みちのくドライバーⅡ⇒片エビ固め
田口隆祐
●タイガーマスク
獣神サンダー・ライガー
YOSHI-HASHI

<第3試合>
●ヒクレオ
タンガ・ロア
タマ・トンガ
  7分25秒 オスカッター⇒片エビ固め
〇ウィル・オスプレイ
矢野通
真壁刀義

<第4試合>
鷹木信悟
●BUSHI
内藤哲也
  11分31秒 カミゴェ⇒片エビ固め
SHO
YOH
〇飯伏幸太

<第5試合>
●チェーズ・オーエンズ
バッドラック・ファレ
ジェイ・ホワイト
  11分23秒 パルプフリクション⇒エビ固め
マイキー・ニコルス
〇ジュース・ロビンソン
後藤洋央紀

<第6試合 スペシャルタッグマッチ>
〇EVIL
SANADA
  16分52秒 レフェリーストップ
●石井智宏
オカダ・カズチカ
※EVILのScorpion Deathlockで石井が動けなくなる

<第7試合 NEVER無差別級選手権試合>
〇[挑戦者]タイチ
  17分50秒 ブラックメフィスト⇒片エビ固め
●[第24代王者]ジェフ・コブ
※コブが初防衛に失敗。タイチが第25代王者となる

<第8試合 IWGPジュニアヘビー級選手権試合>
●[挑戦者] 石森太二
  25分53秒 デスヌカドーラ⇒片エビ固め
〇[第84代王者]ドラゴン・リー
※リーが初防衛に成功