KNOCK OUT小野寺力プロデューサー電撃退任! 8・18大田区大会は新体制で開催!!

 4月29日『KNOCK OUT THE FUTURE IS IN THE RING』終了後、ベルサール高田馬場内インタビュールームでキックスロード原田克彦社長からKNCOK OUT小野寺力プロデューサーの退任が発表された。

キックスロード公式発表 
「本日の大会をもって、キックボクシングイベント「KNOCK OUT」のプロデューサーである小野寺力氏が退任することとなりましたので、お知らせ致します。

小野寺プロデューサーは2016年12月のKNOCK OUT旗揚げから多大なる尽力を頂き、今のキック界の盛り上がりの先駆けとなる流れを作って頂きました。小野寺プロデューサーには大変感謝しております。

今後について検討協議を重ねた結果、KNOCK OUTは新しい体制のもと継続していく事となりました。

次回大会は8月18日(日)大田区総合体育館「K.O CLIMAX 2019」を予定しております。こちらは新体制の詳細とともに、5月20日(月)に記者会見を開き、発表を行いますのでよろしくお願い致します。

退任する小野寺力氏と、新体制となるKNOCK OUT、ともに引き続き皆様からのご声援の程、よろしくお願い申し上げます」


小野寺力元プロデューサーと短く挨拶をして見送る木谷孝明オーナー(左端)


メインで敗退したチャンヒョンリーと通路で会った小野寺元プロデューサーは、
「日本のファンは貴方が大好きだ」
と言葉を交わし、退任後に韓国への旅行する事を明かした。

 6・1横浜文化体育館大会がキャンセルとなった事から、退任の決定は比較的最近の事であろうと想像される。今年2・11大田区大会の動員面での苦戦が直接の引き金とも思えるが、遠因を考えると小野寺プロデューサーと木谷オーナーのKNOCK OUTへの考え方、とりわけ興行としてムエタイとの関係性へのズレが修正できなくなったのではないかと思われる。
 この日のメインでヨードレックペットが「これぞ世界最高峰のムエタイ王者」という闘い方で勝利を収めた。  
 RISEの神童、K-1の武尊、ONEは青木真也と、勝負論がある格闘技団体でもメインイベンターは日本選手が占めるのが常識。森井洋介を初防衛戦で撃破したヨードレックペットの強さは本物だが、「日本で開催の興行」という観点からみると「過剰に本物」「ガチ過ぎた」のかもしれない。その本物故に神興行と推奨してきた本誌としては非常に残念な電撃退任劇であると言わざるを得ないが。
 
 新体制では、既に強い選手を集めて闘わせるのではなく、KNOCK OUTという輝かしいブランドを目指して強くなっていく過程を魅せようという事の様だ。
『ラブライブ! 』や『バンドリ! 』に通じる、ブシロードらしいコンセプトだとも言える。
 そもそも木谷オーナーがキックボクシングに興味を抱いたのは、『ラジオ KNOCK OUT』パーソナリティでもある橘田いずみさんがK-1甲子園を勧めた事にあった様だ。

 そういう意味では、原点回帰して、KNOCK OUTのIP(知的財産)としての価値を再構築していく為の新体制移行ではないかと想像する。
 いずれにせよ、ONE、RISE、RIZINとの関係性も含め、5月20日の会見で明らかになりそうだ。
 

■ キックスロード KNOCK OUT THE FUTURE IS IN THE RING
日時:4月29日(月) 開始16:30
会場:ベルサール高田馬場
観衆:1863人(満員札止め=主催者発表)

<第1試合 64.5kg契約 3分3R> 
〇水落洋祐
 判定3-0 29−28、30−27、30−26
●山口裕人

第1試合から2人ならではの激闘で幕開けとなった

<第2試合 63.5kg契約 3分3R> 
●前口太尊
 判定0-2 29−30、29−29、28−29
〇松本芳道

<第3試合 55.5kg契約 3分5R> 
●宮元啓介
 判定0-3 49−50、49−50、47−50
〇良星

<第4試合 50.0kg契約 2分5R> 
〇小林愛三
 判定3-0 50-48、50-47、50-47
●イリアーナ・ヴァレンティーノ

KNOCK OUTの象徴でもある女子2人、愛三と青山ひかるさん。
小野寺プロデューサーは、愛三が熱望するRENA戦へ向けてSBサイドに打診をしていた事を明かした。構想段階だった女子KNOCK OUT大会と供に、新体制下で実現するのかに注目したい。

<第5試合 61.5kg契約 3分5R> 
〇町田光
 判定3-0 50-46、50-46、50-46
●岩城悠介

KNOCK OUTの広告塔として、象徴的な存在の町田光は、岩城をKO寸前に追い込んで、勝利を去りゆく小野寺プロデューサーに捧げた。

<第6試合 エキシビジョンマッチ 2分2R>
△石井一成
 vs.
△吉成名高

小野寺プロデューサーによると、吉成名高は当初「試合をやってもいい」と申し出たとの事。
さすがに体重差と昨日の今日という準備期間の無さからエキシビションとなったが、石井が居合いパンチを放つなど、大いに会場を沸かせた。

<第7試合 KING OF KNOCK OUTアジアトーナメント決勝戦&ライト級タイトルマッチ 61.5kg契約 3分5R>
〇ヨードレックペット・オー・ピティサック
 判定3-0 49-47、49-48、50-48
●チャンヒョン・リー
※ヨードレックペット・オー・ピティサックがアジアトーナメントに優勝し、ライト級王者を防衛


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[ファイトクラブ]小野寺力プロデューサー退任後のKNOCK OUT展望

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