ファブリシオ・ヴェウドゥム暫定王者~短期決着続出!メヒコ勢10戦全勝UFC180沸騰+岡見勇信TKO負けWorld Series of Fighting 15速報!

(C) Photo Courtesy of UFC

 2014年11月15日にメキシコ・メキシコシティに『UFC 180: Werdum vs. Hunt』が開催された。
 UFCの21年の歴史で、初めてメキシコで開催されるUFC180。メインでは、ヘビー級王者ケイン・ベラスケスがファブリシオ・ヴェウドゥムを相手に防衛戦を行うはずだった。だが、ベラスケスは10月16日、練習中に右膝の内側側副靭帯を捻挫し、1ヵ月のリハビリが必要と診断され、11月15日の出場は不可能となった。
 そのため、9月20日の日本大会でロイ・ネルソンにKO勝利したばかりのマーク・ハントが急遽参戦、ヘビー級暫定王座をヴェウドゥムと争うことになった。ミルコ・クロコップやヴァンダレイ・シウバを破った元K-1王者ハントと、“皇帝”ヒョードルとノゲイラに一本勝ちした柔術王者ヴェウドゥムの対戦が、タイトル戦として実現することになったのである!

 試合は、当然、グランドに持ち込みたいヴェウドゥムだが、ハントはつきあわず、剛腕を繰り出してくる。このまま、スタンドでハントのペースになるかと思われたが、2Rにヴェウドゥムの膝蹴りがハントの顔面に炸裂。打たれ強いハントもこれで崩れ落ちてダウンし、追撃のパウンドをレフェリーがストップしヴェウドゥムがTKO勝利。難敵ハントに完全勝利で見事にヘビー級暫定王者に輝いた。

 セミファイナルでは、エアロスミス♪Dream On入場のジェイク・エレンバーガーとケルヴィン・ガステラムが対戦。実力者、エレンバーガーがバックを制してグランドに引き込んだ時、ガステラムがするりと体を入れ替え、逆にバックを制してチョークで逆転の一本勝ち。ガステラムはアメリカ国籍だが両親はメキシコ移民であり、そういう意味ではメキシコに凱旋した形となっている。なので、メキシコの観客もメキシコの血をひくガステラムの勝利に大歓声。ベラスケス欠場の穴を埋めた形になった。

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 ”ヒョードルとノゲイラに一本勝ちした柔術王者”ヴェウドゥム by 稲垣 收
これこそ電子書籍という内容で稲垣收記者によるハント、ヴェウドゥムのインサイダー情報満載だ。

WOWOW UFC-究極格闘技-
FOX SPORTS UFCページ

■ UFC 180: Werdum vs. Hunt
日時:2014年11月15日
場所:メキシコ・メキシコシティ

<暫定ヘビー級王座決定戦>
○ファブリシオ・ヴェウドゥム
 2R 2分27秒 TKO
●マーク・ハント
※ファブリシオ・ヴェウドゥムが暫定王者

<ウェルター級>
○ケルヴィン・ガステラム
 1R 4分46秒 チョークスリーパー
●ジェイク・エレンバーガー

<フェザー級>
○リカルド・ラマス
 1R 3分18秒 ギロチンチョーク
●デニス・バミューデス

<ウェルター級>
○オーガスト・モンタニョ
 1R 4分50秒 TKO
●クリス・ヘズリー

<ウェルター級>
○ヘクター・アービーナ
 1R 3分38秒 ギロチンチョーク
●エドガー・ガルシア

プレミアムカード
<“TUF: Latin America” フェザー級決勝>
○ヤイー・ロドリゲス
 判定 3-0
●レオナルド・モラリス

<“TUF: Latin America”バンタム級決勝>
○アレファンドロ・ペレス
 3R 3-0 判定
●ホセ・キノネス

<女子バンタム級>
○ジェシカ・アイ
 2R 1分30秒 TKO
●レズリー・スミス

<フェザー級>
○ガブリエル・ベニテズ
 3R 0分30秒 ギロチンチョーク
●ウンベルト・ブラウン

<バンタム級>
○ヘンリー・ブリオネス
 2R 1分44秒 チョークスリーパー
●ギド・カネッティ

<バンタム級>
○マルコ・ベルトラン
 判定 3-0
●マルロン・ヴェラ

 2014年11月15日にフロリダ州タンパで『World Series of Fighting 15』が開催された。
 UFC、ベラトールに次ぐ全米第三のMMA団体として活動するWSOFだが、今大会は、なんとそのUFC、ベラトールと同日開催となった。一応、3大タイトルマッチを組んだものの、メルヴィン・ギラードが体重をオーバーした為、キャッチウェイトに変更。選手の知名度的にも、UFC、ベラトールからは落ちると言う感じだ。

 メインでは、ミドル級タイトルマッチとして王者デイヴィッド・ブランチが挑戦者、岡見勇信を迎え撃った。しかし、試合はお互い静かな打撃戦となり、1Rには岡見が上をとるものの、その後はスタンドでちょこちょこ手を出し、差し合い、クリンチで僅差の展開が続く。このまま終わるかと思われた4Rにブランチの右フックが岡見に炸裂し、岡見がダウン。そのまま追撃のパウンドでブランチがTKO勝利。見事に王座防衛を果たした。

 またキャッチウェイトに変更したギラードにしても、ジャスティン・ゲイジーにポイントを奪われ判定負けとなった。

 同時刻に放送されていたUFCやベラトールでは、KOや一本が続出していたのだが、WSOFはメインを除いて判定祭りとなっており、真剣勝負故、仕方ない事ではあるが、同日開催の重要な日にインパクトを残せなかったようだ。

World Series of Fightingオフィシャルホームページ

■ World Series of Fighting 15
日時:2014年11月15日
場所:アメリカ・フロリダ州タンパ

<ミドル級タイトルマッチ>
○デイヴィッド・ブランチ(王者)
 4R 3分39秒 TKO
●岡見 勇信(挑戦者)

<キャッチウェイト 159ポンド契約>
○ジャスティン・ゲイジー
 判定 3-0
●メルヴィン・ギラード

<女子ストロー級王座タイトルマッチ>
○ジェシカ・アギラー(王者)
 判定 3-0
●カリンドラ・ファリア(挑戦者)

<ライト級>
○ジョージ・パティーノ
 判定 3-0
●エリック・レイノルズ

電子書籍版はマット界舞台裏11月27日号巌流島マクマホンSrドリー全日藤波丸藤REINA新日キックTopKingに掲載されました。

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 Text by 稲垣 收

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