[週刊ファイト4月18日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼記者座談会
武藤敬司、本格復帰も・・・意外な“お得意先”にも出撃か!?
・復帰後の試合スケジュールは内定済み
・武藤がそこまで現役に固執するのは彼のマネー事情しか考えられない
・新日ドーム2連戦への出場の可能性は?
・もともと武藤は図太い神経の持ち主だから大丈夫でしょう
既報通り、“カリスマ”武藤敬司(56)が長州力引退興行となる6・26後楽園で国内マット復帰第1戦を行う(日本に先駆けて米国では発表通り4月6日昼に行われたHOG(House of Glory Wrestling)『CULTURE CRASH 19』と夜に行われた新日本プロレスMSG興行の本戦前ダークマッチでグレート・ムタとして復帰)。昨年3月の両ヒザ手術(人口関節置換手術)からすでに1年が経過しており回復具合が気になるところだが、復帰後の試合スケジュールは内定済み。なにより武藤には現役を続けなければならない事情と使命はある。それを探ってみた。
(*編注 A=『マット界舞台裏』特約記者、B=スポーツ紙記者 C=フリーのべテラン記者)
A 前号の座談会でもチラっと出た武藤敬司の日本国内リング復帰(6・26後楽園)について率直な意見を聞かせて頂きたい。
B 約1年半ぶりの日本マット復帰ですか? 武藤ファンにとっては待望の復帰なんだろうけど、(現役続行は)もういいんじゃないかという気がしますね。6人タッグに出てきて顔見せ程度のファイト内容になるのは目に見えてますから。
C プロレスを続けるのはあくまでも本人の勝手ですが、全盛期の華麗な闘いぶりが脳裏に焼き付いているファンにしてみれば武藤の痛々しい姿は見たくないでしょうね。坂口(征二)さんが03年に2試合限定(9・14名古屋レインボーホール&10・13東京ドーム)でリングに上がったときに言ってましたけど、年をとると攻める方は何とかなってもキックとか受けるのがメチャクチャ体にこたえるんですよ。武藤も今年12月で57歳でしょ? 6人タッグでも相当キツイと思いますね。
A 坂口さんの場合、13年ぶりの試合だったこともあると思いますが、いずれにしても、武藤がそこまで現役に固執するのは彼のマネー事情しか考えられない。
武藤&坂口
B どの程度の金額なのかわからないですが、全日プロ社長時代の負債をいまだに抱えているらしい。負債がなかったら、一昨年のヒザの故障でさすがに引退を決意していたでしょう。
C なんせ、15年ほど前から「もう1回ヒザを負傷したら即引退」と言われてましたからね。ただ、レスラーとしての武藤の商品価値は今でも、もの凄く高い。まだまだ稼げることも現役続行の理由ですよ。
A 具体的には?