[週刊ファイト4月11日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼記者座談会
革命戦士・長州力の功罪を引退前に検証
・長州力というプロレスラーは革命児であるとともに問題児でもあった
・WJプロレスを崩壊させてからしばらくの間は地獄のプロレス人生
・長州にとっての屈辱は2度目の新日プロ復帰(05年10月)ですよ
・1番残念に思うのは、北尾光司、小川直也という数10年に1度の逸材を巧く操縦できず退団に追い込んでしまったこと
長州力というプロレスラーは革命児であるとともに問題児でもあった。だからこそ引退後もファンの記憶に残り続けるだろう。長州の試合は正真正銘6・26後楽園が見納め。年齢的にも2度目の現役復帰はあり得ない。そこで今号の記者座談会では長州の功罪について語り合った。
(*編注 A=『マット界舞台裏』特約記者、B=スポーツ紙記者 C=フリーのべテラン記者)
プロレスリングマスターズで武藤敬司と組んで活躍する長州力
A 長州引退(6・26後楽園)まで3カ月を切りましたが・・・。
B とにかく、彼はマット界をよく賑わせ騒がせてくれました。われわれマスコミとしては感謝の言葉しか出てきません。ただ、現役生活があまりにも長過ぎたため、晩年は良いことより苦労の方が多かった。
C 特にWJプロレスを崩壊させてからしばらくの間は地獄のプロレス人生でしたね。02年5月に新日プロを辞めてなかったら、犬猿関係だった橋本真也の団体(ZERO-ONE)に参戦することも、おちゃらけプロレスの『ハッスル』に出ることもなかったでしょう。
長州力と因縁のある橋本真也
A ZERO-ONE参戦について言えば、かつての部下に「仕事をください」と言って頭を下げたようなものですからね。
C 実際は中村祥之氏から「長州さん、何とか頼みます」とオファーがあって長州が重い腰を上げたわけだけど、世間はそう見ないからね。でも、それより長州にとっての屈辱は2度目の新日プロ復帰(05年10月)ですよ。
B 天山らが「いったい、どのツラさげて戻ってくるんや!」と反発したことを今でも覚えてますよ。