石井慧判定勝ち!怪力世界一男、重量挙げ金メダルに敗れる!KSW 47


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 3月23日(現地時間)にポーランド・ウッチで『KSW 47: The X-Warriors』が開催された。
 KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、欧州最大のMMA団体として存在感を示している。
 今大会はKSWを巨大MMA団体に押し上げた怪力世界一男マリウス・プジアノフスキーが参戦する事もあり収容人数13806人のアトラス・アリーナでの開催となった。そのKSWの絶対エースであり、ワールド・ストロンゲストマン・コンテスト5回優勝という輝かしい経歴を持つプジアノフスキーが対戦するのは、シモン・コレツキは、なんと重量挙げ金メダリスト(北京五輪)というとんでもない実績を持つ五輪戦士だ。怪力世界一対重量挙げ五輪メダリストという夢の対決となった。コレツキは2017年からローカル大会でMMAデビューしておりすでに6勝1敗という実績を残しており、満を持してKSW参戦となった。コレツキはロッキーのテーマで入場、プジアノフスキーは自らのバンドの曲で入場した。試合はお互いに相手を金網に押し込みテイクダウンを狙うが、なかなかテイクダウン出来ない展開が続く。そんな中、コレツキの膝蹴りがプジアノフスキーの金的に命中しインターバルが取られる。なんとか再開したが、その後の同じ様にお互いに打撃を出しながら金網に押し込み続けるが、1R終了直前にコレツキがプジアノフスキーをテイクダウン。その時、プジアノフスキーが足をひねってしまい鼠径部を痛めた為、試合続行不可能となり、コレツキのTKO勝利となった。アクシデント的な要素も強かったが、KSWの伝説に重量挙げメダリストが勝利した形となった。
 またメインはヘビー級王者とライトヘビー級王者の階級を超えた王者対決。ヘビー級王者のフィル・デフリーズは元UFC戦士で、日本の猪木ゲノムでも試合をしており、ミハウ・アンドレシャクとの王座決定戦で勝利して王者になっている。対するライトヘビー級王者トマス・ナルクンは階級下だがKSWの伝説となっているミドル級王者マメッド・ハリドヴに連勝しポーランド新世代のホープの地位を確立、今度は階級上のデフリーズとの王者対決に挑む事となった。試合は1Rから右ストレートでダウンを奪ったデフリーズが、その後もグランドで上を奪って圧倒。ナルクンも2Rにギロチンチョークを仕掛け、5Rにはパンチラッシュであわやというシーンも作ったものの、試合全体を支配したデフリーズが判定勝ちとなり、見事に王座防衛を果たした。
 また日本の柔道五輪メダリスト石井慧も参戦し、フェルナンド・ホドリゲス・ジュニオールに2-1の僅差で判定勝ちしている。

■ KSW 47: The X-Warriors
日時:2019年3月23日(現地時間)
会場:ポーランド・ウッチ

<ヘビー級王座タイトルマッチ>
○フィル・デフリーズ(英国/ヘビー級王者)
 判定 3-0
●トマス・ナルクン(ポーランド/ライトヘビー級王者)

<ヘビー級>
○シモン・コレツキ(ポーランド)
 1R 4分24秒 TKO
●マリウス・プジアノフスキー(ポーランド)

<ウェルター級>
○ノーマン・パーク(英国)
 判定 3-0
●ボリス・マンコフスキー(ポーランド)

<ヘビー級>
○石井慧(日本)
 2-1
●フェルナンド・ホドリゲス・ジュニオール(ブラジル)

<ミドル級>
○アレクサンダー・イリッチ(セルビア)
 3R 0分23秒 TKO
●ダミアン・ヤニコフスキー(ポーランド)

<フェザー級/5分3R>
○マルチン・ロゼク(ポーランド)
 判定 3-0
●クシシュトフ・クラチェク(ポーランド)

<女子フライ級/5分3R>
○カロリーナ・オフタッシュ(ポーランド)
 判定 3-0
●マルタ・ホイノスカ(ポーランド)


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