武藤敬司がプロ野球選手に乱闘指南、しかもプロレス界にスカウト!?

 プロ野球黄金時代と言われた1980年代、『好プレー珍プレー』という番組が人気を博していた。各テレビ局が同様の番組を放送し、高視聴率を誇っていたのだ。
 しかし、プロ野球の地上波中継が激減して、やはり『好プレー珍プレー』もすっかり影を潜めた感がある。

 ところが先日、3月15日(金)のゴールデン・タイムで、日本テレビが『OBvs.現役 プロ野球好珍バトル2019春』という番組を放送した。かつての『好プレー珍プレー』と同じような企画である。
 この手の番組に付き物なのが乱闘シーン。特に日本人投手が外国人打者に死球を与え、怒った外国人打者が日本人投手に殴り掛かるというのがお馴染みとなっていた。

 そこで立ち上がったのが、我らが武藤敬司。この番組で武藤がプロ野球の乱闘シーンを検証し、身を守る方法を解説しようというのだ。


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[ファイトクラブ]両ヒザ手術前“ラスト・ムーンサルト”武藤敬司にW-1後楽園熱狂

身を守る方法のアドバイス……のはずが、なぜか攻撃の解説に

 最初の餌食になったのは、オリックス・ブルーウェーブ時代の長谷川滋利。長谷川投手は福岡ダイエー・ホークスのケビン・ライマーの足に死球を与えてしまった。
 頭部ではないのだから、怒るほどの投球ではないのだが、ぶつけられたライマーはマウンドに歩み寄って、長谷川にパンチの雨あられ。さらに、チョーク・スリーパーで長谷川の首を締め上げる。

 武藤はこのシーンを見て、
「理には適ってますよ。パンチパンチパンチで、相手が後ろを向いたところにスリーパーだもんね。殴られて、それに臆したから、背を向けてしまってバックを取られたわけで、殴られた次の展開を考えて行動すべき。パンチが来ても、相手の手首が痛くなるぐらいに、首を鍛えなきゃ」
 と冷静に解説。……って、そんなことをやってたら野球の練習ができないじゃないの。
 スタジオ・ゲストの長谷川は「あの後メジャーに行ったので、いい予行演習になりました」と語った。

 次に登場は、千葉ロッテ・マリーンズのベニー・アグバヤニ。ボールをぶつけられたベニーは、ぶつけた投手ではなく、止めに入った捕手を見事に投げ飛ばした。

「上手いよ、これ。柔道だったら一本だよ。柔道を習ってたんだろうな。首投げだよ。メチャクチャ上手い投げ方だよ。投げた人は有利な所にいるからさ、次に何でも攻撃できますよ」
 と武藤は解説する。ここで、ナレーションが入った。「武藤さん、身を守る方法です!」。

 やむなく(?)武藤は、身を守る方法を解説。
「投げられた方は、有利なポジションに移動しないと。ちょっと来て」
と、スタッフを呼んだ。ここで、実戦による説明が始まる。しかし、男同士の絡み合いに「ちょっと気持ち悪いな、お前」。

 次の打者は、日本ハム・ファイターズのトニー・ブリューワ。死球を受けたブリューワは脱兎のごとくマウンドへ走り、投手に左からのラリアット一閃! 投手は一撃でダウンしてしまった。
 武藤も思わず唸る。
「うわー、左のラリアットだよ。有名なところではスタン・ハンセンの左腕。全体的に体重をかましていった方が、相手がノビちゃう」
 例によって、またナレーションが入った。「武藤さん、身を守る方法です!」。
 やむなく、武藤による身を守る解説。
「まずは、食らわない方がいい」
 ……元も子もないアドバイス。

日本ハムの中田翔、プロレスラーに転向か!?

 次は千葉ロッテ・マリーンズのマックス・ベナブルが死球を受けた。しかし、乱闘の主役はマックスではない。両軍入り乱れての大乱闘になり、現れたのはマックスのチームメイトであるメル・ホール。ホールが相手の捕手を投げ、マウント・ポジションから散々殴り付けた。

「マウントを取られたら、逃げるのが厄介になりますよね」
 ここでまた、武藤がスタッフを相手に実戦解説を行う。
「上に乗っかられないようにするんです。脚を絶対に抜かせない。相手が乗ったら、こうやってアームロックですよ」
「痛い、痛い!」
 スタッフが悲鳴を上げる。

 死球と共に、乱闘になりやすいのはホームでのクロスプレー。日本ハム・ファイターズのロブ・デューシーがサードからホームへ突っ込み、捕手に体当たり! 相手の捕手は、哀れKOされた。
「メキシカン・スタイルだよ。このクロス・チョップはミル・マスカラスだよ」
 武藤さん、それじゃあただの技の解説だよ。

 最後に登場したのは日本人、北海道日本ハム・ファイターズの中田翔。死球を受けた中田は、乱闘にはならなかったものの、投手に向かって睨み付け、さらに「ゴルァ!」と叫ぶ。
 武藤は感心して言った。
「いい表情してたねえ。今のプロレスラーには学ぶ点が多いよ、これ。『コラ! タコ! コラ!』って、長州力だよ。長州力は、いつもそう言う」
 ここで、長州力と橋本真也の『コラコラ問答』のシーンが流れた。プロ野球の好プレー珍プレー番組で『コラコラ問答』って……。

 どうやら武藤敬司は、中田翔をプロレス界にスカウトしそうだ。

▼『コラコラ問答』の映像が『プロ野球好珍バトル』で流された


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