ブルー・デーモンが殿堂入り!CMLL オメナヘ・ア・ドス・レジェンダス2019

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 3月15日(現地時間)にメキシコ・アレナメヒコで『CMLL オメナヘ・ア・ドス・レジェンダス2019』が開催された。
 CMLLの活動中心はメキシコシティでアレナ・メヒコでの定期興行が有名である。かつてはEMLL(Empresa Mexicana de la Lucha Libre)と呼ばれていた。今日現存するプロレス団体において世界最古の歴史を持つことが特徴である。1931年、サルバトール・ルテロ・ゴンザレスがアメリカとメキシコの国境にあるエルパソでプロレス興行を見たことからメキシコでのプロレス興行を企画してメキシコシティの廃墟同然のボクシング会場「アレナ・モデロ」と賃貸契約を結び会場を修復して会場名を「アレナ・メヒコ」に変更。1933年、EMLLとして設立。9月21日、アレナ・メヒコにて興行が開催されたのが団体の興りである。
 今大会のオメナヘ・ア・ドス・レジェンダスは、CMLL版殿堂という感じで、元々はCMLL(EMLL)創始者であるサルバドール・ルテロ・ゴンザレス氏の生誕祭としてスタートしたが、その後、メキシコマット最大のスターであるエル・サントも一緒に讃えるイベントとなり、ゴンザレス氏とサントという2人のレジェンドの記念式典となった。その後、サント以外のスペル・エストレージャを毎年、表彰する事となり、現在はゴンザレス氏と、その年に選ばれたスペル・エストレージャを表彰する大会となっている。2019年は、エル・サントと双璧を成すルチャリブレ史上に残るスペル・エストレージャであるブルー・デーモンが、2人目のレジェンド(1人目はゴンザレス氏で毎年、表彰される)に選ばれ、事実上、CMLL殿堂入りとなった。ブルー・デーモンはプロレスラー、俳優であり、本名アレハンドロ・ムニョス・モレーノ(Alejandro Munoz Moreno)。ライバルであるエル・サントとは幾度にもわたって伝説的な試合を繰り広げ、サント同様多数の映画に出演した。ニックネームは「青い悪魔」。サントのライバルであったブラック・シャドーの弟(ギミック)として登場し、シャドーの覆面剥いだサントを破ってNWAウェルター級王座を奪って敵討ちを果たした事により伝説となっている。
 そして今大会のメインではカベジェラス戦(敗者チーム髪切りマッチ)が組まれ、抗争中のアンヘル・デ・オロ、ニエブラ・ロハのチャベス兄弟とロス・インゴベルナブレスのエル・テリブレ、ベスティア・デル・リングが激突した。元々は王者の中の王者を決めるカンペオン・ウニベルサル2019の決勝戦でロハとテリブレが戦ったのだが、テリブレが反則絡みで勝利した事でこの二人に因縁が勃発。結果、オロとリングも巻き込んで抗争が拡大し、遂に究極の決着戦、髪切りマッチとなってしまった。オロとロハにとっては、ロス軍のルーシュがROH遠征中という事で有利に働くと思いきや、試合開始と同時にロス軍が襲いかかる。そのまま凶器攻撃を繰り返した為、ロス軍は反則負けとなり、まずはテクニコ軍が先取した。しかし二本目はロス軍がフォールを奪って取り返した。そして運命の三本目、ロハ、デルリングが敗退する中、オロとテリブレの一騎打ちとなった。しかしテリブレは試合で負傷、手負いのテリブレをオロがジャベ(サソリ固め)を極めて見事に勝利。納得いかないロス軍は抵抗するも、結局。テリブレとリングは丸坊主となり、ロハはカンペオン・ウニベルサルの復讐を果たした結果となった。
 またCMLLトリオ王座戦も組まれ王者であるロス・ゲレーロス・ラグネロスがカリスティコ、ボラドールJr.、ドラゴン・リーというCMLLテクニコ人気トリオと対戦。ビッグマッチ故に人気テクニコ軍が勝利すると思いきや、最後はウルティモ・ゲレーロがカリスティコのラ・ミスティカを切り返して丸めこんでフォールを奪いゲレーロスが勝利して王座防衛を果たした。

■ CMLL オメナヘ・ア・ドス・レジェンダス2019
日時:2019年3月8日(現地時間)
会場:メキシコ・アレナメヒコ

<カベジェラス・コントラ・カベジェラス>※敗者チーム髪切りマッチ
○アンヘル・デ・オロ、ニエブラ・ロハ
 2-1
●エル・テリブレ、ベスティア・デル・リング

<CMLLトリオ王座タイトルマッチ>
○ウルティモ・ゲレーロ、エウフォリア、グラン・ゲレーロ(王者)
 2-1
●カリスティコ、ボラドールJr.、ドラゴン・リー

<6人タッグマッチ>
○サンソン、クアトレロ、フォラステロ
 2-1
●ネグロ・カサス、ジルベール・エル・ボリクア、バルバロ・カベルナリオ

<6人タッグマッチ>
○ディアマンテ・アスール、ソベラノJr.、ティタン
 2-1
●メフィスト、テンプラリオ、エフェスト

<6人タッグマッチ>
○ミクロマン、ガジート、アトモ
 2-1
●チャムエル、ミヘ、サカリアス

<6人タッグマッチ>
○トリトン、エスフィンへ、アウダス
 2-1
●バンジェリス、イホ・デ・ビジャノ3号、ポルボラ


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