シールドOne Last Time『ファストレーン』練り直しで上出来に!ベッキー、シャーロット、ロンダ史上初『レッスルマニア』決定

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 オハイオ州から”find it here”とばかり助成金(恐らくは税金優遇措置)まで受け、大口スポンサーどころか事業のパートナーと紹介されたYAMAHAが協賛したPPV『ファストレーン』がクリーブランドのクイッケン・ローンズ・アリーナにて開催された。地元に近いミズが、また親父もリングサイド席という設定のシェーン・マクマホン組から本戦開始。但し、本戦前のダークマッチに中邑真輔が出たようだ。ということは、ミステリオとアンドレアの名勝負数え歌は、本戦に変わったのか?
 このように、新たなプロデューサー陣も赴任して、直前に聞いていたマッチメイクから、またまた編成を練り直したことが、マメにフォローしているWWEユニバースにもわかった大会となった。時間割をあえて書いたのもこのため。予定より早く終わっていたのは結構なことである。
 実際、本誌がプッシュしているムスタファ・アリが、ダニエル・ブライアンとケビン・オーエンズに変更になったWWE王座戦にさらに割り込んで3 way戦になったというのは、面白ければいいじゃないかという。実際、復帰したばかりのケビンは落ちないと(笑)。でも、お仕事役をやったムスタファが、PPV大会だけ見ている、普段のRAWやSmackDownは見ないというファンも少なくない以上、18分45秒の尺が与えられてこれは美味しかったんじゃないか。

 ブログにアップする作業をしながら、そのままWWEネットワークをつけたままにして二度目の再放送を流していたら、やはり”Mother Fucker”発言は音が消されていた(笑)。PPVであっても、教育上よろしくないのだ。

■ WWE FASTLANE 2019
日時:3月10日(現地時間)
会場:オハイオ州クリーブランド クイッケン・ローンズ・アリーナ

<スペシャルマッチ>
○ニュー・デイ (ビッグE & エグゼビア・ウッズ)
 13分20秒 アップアップダウンダウン
中邑真輔 ●ルセフ w/ラナ

◆中邑&ルセフがニュー・デイに敗戦

 仇敵タッグの中邑真輔&ルセフがニュー・デイのビックE&エグゼビア・ウッズとPPV「ファストレーン」のキックオフショーで激突した。序盤、中邑はルセフと交代しながらウッズに集中攻撃を仕掛けると、交代したビックEにもかかと落としやコーナーからのジャンピングニーで攻め込んだ。しかし、続けて中邑が狙ったキンシャサが不発に終わると、逆にウッズのバックスタバーでピンチに陥ったが、これをセコンドのラナが介入して回避。今度は反撃とばかりに中邑&ルセフがウッズのトペ・コンヒーロをキャッチして床に叩き付け、さらにルセフがアコレードで締め上げてウッズを追い詰めるも、最後はルセフがビッグE&ウッズにアップアップダウンダウンを決められて3カウント。中邑&ルセフは接戦をものにできず、敗戦を喫した。

<本戦第1試合>
[王者]○ウーソズ (ジェイ・ウーソ & ジミー・ウーソ)
 14分10秒 フォール
[挑戦者]ザ・ミズ ●シェイン・マクマホン
※ウーソズが王座防衛 シェインは親父に見せつけるようにミズをボコボコにして仲間割れ

<第2試合 SmackDown女子王座戦>
[王者]○アスカ
 6分40秒 スピニングキック顔面⇒フォール
[挑戦者]●マンディー・ローズ w/ソーニャ・デビル

◆「負けるわけない言うたやろ」アスカが因縁のマンディに快勝して王座防衛!

 SamckDown女子王者アスカがPPV「ファストレーン」の王座戦としてマンディー・ローズを迎え撃った。アスカは因縁のマンディ相手に序盤から気合十分。アスカがショルダータックルからアンクルロックで攻め込むと、マンディも負けじと卍固めで応戦。しかし、実力に勝るアスカは平手打ちを食らわすと、立て続けにミサイルキックからのハイキック。さらにヒップアタックやスライディングニーと一方的にマンディを攻撃。

 試合終盤にマンディがヒザで一矢報いるも、デビルの援護が仇となってマンディが転倒すると、アスカがすかさず回し蹴りでマンディを沈めて3カウント。マンディに快勝して王座防衛に成功したアスカは「マンディに負けるわけない言うたやろ。タイトルは私のもんや。次は誰やねん。誰でも来たらいいわ。絶対に勝つから」と大阪弁で次戦に向けて意気込んだ。

<第3試合 ハンディキャップ戦>
●コフィ・キングストン
 5分15秒 ホワイトノイズ
○Tha Bar(シェイマス & セザーロ)

◆ビンス会長が強権発動でキングストンを再び翻弄!

 PPV「ファストレーン」でビンス・マクマホン会長が再び強権を発動してコフィ・キングストンを翻弄した。ビンス会長はキングストンらニュー・デイを呼び出すと、WWE王座戦を3ウェイ戦にすると宣言。この決定に意気揚々とリングに向かったキングストンだったが、突如試合はザ・バーとのハンディ・キャップ戦に変更。2対1の状況にビックEとエグゼビア・ウッズが駆けつけるも、中邑とルセフがこれを妨害。数的不利のキングストンはザ・バーにホワイト・ノイズを決められて敗戦した。

<第4試合 トリプルスレッドRAWタッグ王座戦>
[王者]○ザ・リバイバル (ダッシュ・ワイルダー & スコット・ドーソン)
 10分50秒 シャッターマシーン
[挑戦者]●チャド・ゲイブル & ボビー・ルード
※もう一組はアリスター・ブラック & リコシェ
※ザ・リバイバルが王座防衛

<第5試合 4wayUS王座戦>
○サモア・ジョー
 10分50秒 コキーナクラッチ
●レイ・ミステリオ
※ジョーが王座防衛 他はアンドラーデ w/ゼリーナ、 Rトゥルース w/カーメラ

<第6試合 女子タッグ王座戦>
○ザ・ボス & ハグ・コネクション (ベイリー & サーシャ・バンクス)
 7分5秒 
ナイア・ジャックス & ●タミーナ
※The BOSS ‘n’ Hugが王座防衛も、終わってから負けた組が逆襲。さらに実況席のべス・フェニックス、ナタリアが救出に駆けつけて・・・to be continued.

<第7試合 WWE王座3WAY戦>
[王者]○ダニエル・ブライアン w/ローワン
 18分45秒 ランニング二ー
●[挑戦者]ムスタファ・アリ
※ブライアンが王座防衛
※もう一人はケビン・オーエンズ

◆この試合に出てないコフィ合唱はシナリオ班の狙い通りの展開

 その後に行われた王者ダニエル・ブライアンとケビン・オーエンズのWWE王座戦はムスタファ・アリが急遽参戦して3ウェイ戦となると、王座を巡る激しい攻防を展開。会場からは“コフィ”コールが起こる中、ブライアンがカウンターのニー・プラスをアリに炸裂してKO。強敵を退けて王者ブライアンが王座防衛を果たした。

<第8試合>
●シャーロット・フレアー
 8分45秒 反則
○ベッキー・リンチ

◆ロンダ乱入で反則裁定!レッスルマニアのロウ女子王座戦は三つ巴へ

 ベッキー・リンチが自身の王座挑戦権をかけてシャーロット・フレアーと対戦した。ベッキーが勝利すればPPV「レッスルマニア35」のRAW女子王座戦は三つ巴戦となる重要な一戦。手負いのベッキーは「片足でもシャーロットを倒す」と意気込むも、それを嘲笑うシャーロットは負傷しているベッキーの左足を集中的に攻撃した。防戦一方となるベッキーだったが、隙を突いてシャーロットをバリケードに衝突させると、続けてディスアーマーを炸裂。しかし、これを辛うじてエスケイプしたシャーロットが逆にフィギュア・エイトで倒しにかかると、今度は突如王者ロンダ・ラウジーが乱入してベッキーを攻撃してしまう。

 これで試合は反則裁定としてベッキーの勝利がアナウンスされ、PPV「レッスルマニア35」で行われるRAW女子王座戦にベッキーが加わって三つ巴戦となった。シャーロットが「これでいいのだ」とにやりだったのが注目である。
 PPV「レッスルマニア35」は日本時間4月8日にWWEネットワーク(日本語実況版有り)でライブ配信される。

<アライアスのお時間>
 本戦内だけで二度も出してもらえるアライアスが、♪ベッキーは・・・と唄うが、ランディ・オートンにRKOされ、さらにそのランディは、大会が終わってからWWEネットワークに続くある種の自叙伝のような番組(4人の子供の奥さんは高校の時のスイートハート、昔のプロモがいかに下手だったかの笑える内容)の主人公AJスタイルズが、フェノメナル・フォーアームを打ち込むスキッドあり。試合とかにせず、短くまとめたので文句ナシ! 特番の予告編ということのようだ。

<第9試合>
ザ・シールド (ディーン・アンブローズ & ○ローマン・レインズ & セス・ロリンズ)
 24分50秒 トリプルパワーボム
●バロン・コービン ドリュー・マッキンタイア ボビー・ラシュリー

◆レインズがリング復帰!ザ・シールドが激戦を勝利で飾る

 白血病から回復したローマン・レインズがPPV「ファストレーン」で復帰戦に挑んだ。レインズは再結成したザ・シールドとしてボビー・ラシュリー&ドリュー・マッキンタイア&バロン・コービンと激突。試合は6人入り乱れての白熱の攻防を展開すると、レインズがクローズライン連打でコービンに攻め込めば、ロリンズとアンブローズはダブルトペ・スイシーダでラシュリーとマッキンタイアを蹴散らした。
 試合終盤、レインズがコービンのエンド・オブ・デイズに沈んで窮地となると、ロリンズとアンブローズがカウント2で辛うじてカットしてチームワークを発揮。ピンチを脱したシールドはロリンズがカーブ・ストンプでラシュリーを撃沈すると、続けてシールド3人でマッキンタイアーをトリプル・パワーボムでテーブル葬。最後は会場の“ワンモアタイム”コールに応えるようにシールドがコービンをトリプル・パワーボムで沈めて3カウント。再結成のシールド、そして白血病から復帰したレインズが激戦を勝利で飾った。


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