ブッチャー引退!マスカラス兄弟編隊飛行最後!宮原健斗が棚橋弘至食う~ジャイアント馬場没20年追善興行〜王者の魂〜

 プロレスの日が2月19日ということで、平日の火曜夜ながら両国国技館でジャイアント馬場没20年追善興行が行われ盛況だった。なによりお客さんの年齢層が高めで、昔のオールスター戦を再びというよりは、どちらかといえば近年流行のレジェンド興行、あるいは昭和プロレスをテーマにしたレトロ回顧の大会になったが、それでも亡くなって20年経つというのに、ジャイアント馬場は偉大だったと認識を新たにさせてくれるのだから、天国の馬場さん、そして元子さんも満足だったに違いない。

 ブッチャーの引退セレモニーはやはり凄い。これだけ盛大にやってもらえるのだから、愛しのブッチャーさんも喜んだだろう。一番驚いたのは、記者として終わってからも会見だの、それから様々な写真整理もあり、11時半頃まで両国のプレスルームに残っていたのだが、正面入り口から帰ろうとしたら、まだ本人のサインを求める列が並んで順番を待っていた。これが最後だと思うと、ファン心理としてはそうさせるんだろう。

 やはり、セミファイナルは兄弟としての編隊飛行は最後と謡われたマスカラスの登場だった。ブッチャー引退セレモニーと合わせて、二度目の♪スカイハイが会場に鳴り響く。NOSAWA論外を受け役にした試合構成は、この近年、スポット順番も全部同じ(笑)。まぁ、お客さんは水戸黄門を期待しているのだから、野暮なことを言ってもしょうがない。カズ・ハヤシも大ブーイングを受けてヒートを買っていた。これでいいのだ。

 実行委員会の主催とはいえ、やはり基本は全日本プロレスがホームという色合いである。もともと大男揃いのリングなので気が付かなかったが、宮原健斗の方が背も、棚橋弘至より大きいんだなぁと思いながら見たメインはなかなかの内容に。馬場家の了承を得て昔の三冠ベルトを全部巻いてきたりして、入場から締めのマイクまで、健斗がタナーを食っていた印象がある。

 健康不安説のあるアントニオ猪木がオープニングに登場。「リングに上がると挑戦を受けたことになる」と言い訳していたが、よろけたりするところを見られたくないからリング下からのマイクだったのかも。唯一の気がかりだった。

■ ジャイアント馬場没20年追善興行〜王者の魂〜
日時:2月19日(火)試合開始18時30分 開場17時
会場:東京・両国国技館 観衆8800人(=主催者発表)

<第9試合 メインイベント タッグマッチ 60分1本勝負>
棚橋弘至(新日本プロレス) ●ヨシタツ
 24分24秒 シャットダウン・スープレックス・ホールド
○宮原健斗(全日本プロレス) 関本大介(大日本プロレス)

<第8試合 セミファイナル タッグマッチ 60分1本勝負>
○ミル・マスカラス ドス・カラス
 11分6秒 ダイビング・ボディアタック
●NOSAWA論外(東京愚連隊) カズ・ハヤシ(W−1)

<第7試合 6人タッグマッチ>
○秋山 準(全日本プロレス) 大森隆男(全日本プロレス) 太陽ケア(フリー)
 12分32秒 リストクラッチ式エクスプロイダー⇒片エビ固め
小島 聡(新日本プロレス) 永田裕志(新日本プロレス) ●西村 修(フリー)

<第6試合 タッグマッチ>
○丸藤正道(プロレスリング・ノア) 新崎人生(みちのくプロレス)
 10分2秒 完璧首固め
●望月成晃(DRAGON GATE)  シュン・スカイウォーカー(DRAGON GATE)

<第5試合 スペシャル3WAYタッグマッチ>
○SANADA BUSHI(新日本プロレス L・I・J)
 8分13秒 ラウンディング・ボディプレス
●海野翔太(新日本プロレス) 吉田綾斗(KAIENTAI DOJO)
※試合ルール 3チームの代表者3名が同時に闘い、2チーム間で勝敗が決した時点で試合終了。勝利した選手のチームが勝者となる。
※もう一組はジェイク・リー & 岩本煌史(全日本プロレス Sweeper)

<第4試合 6人タッグマッチ>
●渕 正信(全日本プロレス) 藤原喜明(藤原組) 青柳優馬(全日本プロレス)
 9分43秒 完璧首固め
○タイチ(鈴木軍) 金丸義信(鈴木軍) TAKAみちのく(鈴木軍)

<第3試合 ストリートファイト・トルネードバンクハウス8人タッグデスマッチ〜1度は見たい!グレート小鹿さんのドロップキック!炸裂なるか!?返礼品は机パイルドライバーでお願いします〜>
[はぐれ邪道軍]大仁田厚 ケンドー・カシン ○鈴木秀樹 保坂秀樹
 6分55秒 ダブルアームスープレックス⇒片エビ固め        
グレート小鹿(大日本プロレス) 長井満也 石川修司(全日本プロレスEvolution) ●佐藤光留(パンクラスMISSION Evolution)

<第2試合 8人タッグマッチ 30分1本勝負>
本間朋晃(新日本プロレス) ○岡林裕二(大日本プロレス) 野村直矢(全日本プロレス) 成田 蓮(新日本プロレス)
 8分36秒 アルゼンチン・バックブリーカー
宮本和志(超硬派武闘集団和志組) 橋本友彦(プロレスリングA-TEAM) 橋本大地(大日本プロレス) ●野村卓矢(大日本プロレス)

<第1試合 ジャイアント馬場メモリアルバトルロイヤル>
○百田光雄
 7分25秒 サムソンクラッチ
●井上雅央
キム・ドク、百田光雄、ジョー・ディートン、菊地毅、垣原賢人、井上雅央、MEN’Sテイオー、本田多聞、相島勇人、アブドーラ小林、TARU、土方隆司、ヤス・ウラノ + ストーカー市川
※レフェリー マイティ井上


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