Bellator 216ミルコ・クロコップ「メンタル準備の方がキツかった!」再戦ロイ・ネルソンになんとか判定勝ち!

(C)Bellator

 前日の大会との連戦として2月16日(現地時間)、コネチカット州アンカスビルで『Bellator 216: MVP vs. Daley』が開催された。
 BELLATOR(ベラトール)は、アメリカを本拠地として2009年に設立された、総合格闘技団体。本国アメリカではスパイクTV(現パラマント・ネットワーク)で放送され、設立わずか7年で世界第2位の団体に上り詰めた。ド派手な演出やファンの心を鷲掴みにするマッチメイクは、スポーツライクな路線を突き進む他のプロモーションとは一線を画している。

 今大会は、大物のヘビー級戦が二試合組まれる豪華な大会となった。一つは元ヘビー級王者ヴィタリー・ミナコフがチーク・コンゴと再戦。ミナコフは未だにMMA無敗でベラトールと契約問題で揉め王座を返上しただけなので、実質王者と言ってよく非UFC最強と言われている。ベラトールと和解した為、再びベラトール参戦となり、実力者コンゴを迎え撃った。だが、試合は堅く守る難攻不落のコンゴにミナコフは攻めあぐね、逆にコンゴのラッシュを食らう場面も見られた。3Rにはミナコフがテイクダウンしてグランドで上を奪い攻めるものの、試合最後にはコンゴが立ちあがりラッシュ。ダメージでコンゴ、ポイントでミナコフという形になったが、判定はダメージが評価されコンゴが判定勝ち。ミナコフはまさかに初黒星となった。

 もう一つのヘビー級戦は世界的に有名なミルコ・クロコップが遂にベラトールでもデビュー、ここでもDuran Duranの♪Wild Boyがまた入場で鳴り響くという、引退を口にしては戻ってくる格闘技界のテリー・ファンクになりつつあるのだが・・・。
 対戦相手はロイ・ネルソンとの再戦リベンジに挑む。この両者はUFCで対戦しており、7年前はアメリカを強調する”Big Country”強調のネルソンが勝利。欧州からの刺客ミルコとしては借りを返したいところだ。また、ベラトール2000でこのカードが組まれていたが、ミルコのケガにより延期になっていた。試合はネルソンの堅い難攻不落戦法にミルコも攻めあぐねるも打撃を当てていく。ネルソンはディフェンスを固めながらテイクダウン狙いという展開で判定にもつれ込み、ミルコの判定勝ち。客はやはりアメリカ人応援というアウェイな会場ながら、ミルコがリベンジに成功したものの、内容的にはしょっぱい出来になってしまった。DAZNの日本語実況では紹介されてなかったが、英語インタビューではやはり二度目で勝たねばならないというプレッシャーがキツかったようで、「フィジカルよりもメンタルが大変だった」と正直に話している。

 メインではベラトールが力を入れるウェルター級GPの試合が行われ、マイケル・ペイジ(愛称MVP)とポール・デイリーが対戦という、英国でやったらもっと受けたであろう因縁の注目のカード、ペイジが判定で辛勝した。

計量のBGMはメタリカの♪Enter Sandman
■ Bellator 216: MVP vs. Daley
日時:2019年2月16日(現地時間)
会場:アメリカ・コネチカット州アンカスビル

<第12試合 メインイベント ウェルター級GP 1回戦 5分5R>
○マイケル”ヴェノム”ペイジ(英国)
 判定 3-0
●ポール・デイリー(英国)

<第11試合 ヘビー級 5分3R>
○ミルコ・クロコップ(クロアチア)
 判定 3-0 
●ロイ・ネルソン(米国)

<第10試合 ヘビー級 5分3R>
○シーク・コンゴ(フランス)
 判定 3-0 
●ヴィタリー・ミナコフ(ロシア)

<第9試合 ウェルター級 5分3R>
○ヤーソラフ・アモソフ(ウクライナ)
 判定3-0
●エリッキ・シウバ(ブラジル)

<第8試合 女子フライ級 5分3R>
○ヴァレリー・ルレーダ(米国)
 1R 2分55秒 TKO
●コルビー・フレッチャー(米国)


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