時代取り戻しに暗雲・・・棚橋弘至が逆転負けで初防衛に失敗! 初戴冠ジェイ・ホワイト「新しい時代へようこそ」と高笑い

 棚橋弘至にとっての“2月の大阪での防衛戦”と言えば、レインメーカーショック。7年前の悪夢(初挑戦のオカダ・カズチカにベルトを奪われる)が、まさに再現されたことになる。棚橋は逆転負けで初防衛に失敗となり、勝利した挑戦者ジェイ・ホワイトが「新しい時代へようこそ」と高笑い。棚橋はキャリアの浅い次世代に戴冠をまたも許してしまうスイッチブレイドショックに陥った。

 11日の新日本プロレス大阪府立体育会館大会は札止め観衆、IWGPヘビー級王座戦がメインとなった。棚橋は年始の東京ドーム大会でベルト奪取した勢いそのままに、王者として躍動感をもって試合を有利に進める。ダメージから何度も腰砕けになったジェイだったが、これは棚橋からの決定打を被弾しない方向に作用した。棚橋は得意技のラッシュからとどめのハイフライフローを狙うも、タイミングをずらしたジェイが棚橋を下から捕獲する。ジェイがそのままブレードランナーを棚橋に見舞うと、棚橋は3カウントを聞くしかなかった。

 新王者となったジェイは「新しい時代へようこそ」と堂々マイク。セコンド外道の介入はあるにはあったが、終盤は自力で耐えに耐え闘い抜くことでついに戴冠を果たした。棚橋陥落という波乱の結果ではあったが、ジェイの勝利も圧巻。大阪のファンは言葉を失いながら帰路に着いた。4年ぶりの戴冠をきっかけに“時代取り戻し”を宣言していた棚橋は、キャリア20年目の順風がいきなりストップする苦しい展開となっている。

※大会詳報は[週刊ファイト2月21日号]に収録予定です。

 

■新日本プロレス THE NEW BEGINNING in OSAKA
日時:2月11日(月) 17:00
会場:大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)観衆5,570人(札止め)

<第1試合>
TAKAみちのく
●飯塚高史
鈴木みのる
  12分56秒 反則
獣神サンダー・ライガー
小島聡
〇天山広吉

<第2試合>
吉田綾斗
●海野翔太
  10分08秒 マジックキラー⇒体固め
〇SANADA
EVIL

<第3試合>
エル・デスペラード
●金丸義信
タイチ
  11分02秒 デスティーノ⇒片エビ固め
鷹木信悟
BUSHI
〇内藤哲也

<第4試合>
〇チェーズ・オーエンズ
高橋裕二郎
  9分38秒  パッケージドライバー⇒エビ固め
YOSHI-HASHI
●本間朋晃

<第4試合後>
飯伏幸太が登場「ボクは新日本プロレスに残ります! そして、来月『NEW JAPAN CUP』で復帰します!」

<第5試合>
タンガ・ロア
〇タマ・トンガ
  9分44秒 ガン・スタン⇒片エビ固め
●矢野通
真壁刀義

<第6試合 IWGPジュニアヘビー級選手権試合>
[挑戦者]
●田口隆祐
  16分10秒 ブラディークロス⇒エビ固め
〇石森太二
[第83代王者]
※石森が初防衛に成功

<第7試合>
●バッドラック・ファレ
  18分10秒 レインメーカー⇒片エビ固め
〇オカダ・カズチカ

<第8試合 IWGPヘビー級選手権試合>
[挑戦者]
〇ジェイ・ホワイト
  30分28秒 ブレードランナー⇒片エビ固め
●棚橋弘至
[第67代王者]
※棚橋が初防衛に失敗。ジェイが第68代王者となる