ケン・片谷『メシとワセダと時々プロレス』61ニューヨーク珍道中・番外編~B級グルメの旅~[ファイトクラブ]

[週刊ファイト2月14日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼ケン・片谷『メシとワセダと時々プロレス』61
 ニューヨーク珍道中・番外編~B級グルメの旅~
・ベンダーの利用は欠かせないがホットドック選びには注意
・53thストリートの、ヒルトンホテルの真ん前THE HALAL GUYS
・マジソン・スクエア・ガーデンの近くのベンダーなんと5ドル
・チャイナタウン利口福(Great NY Noodletown)
・LOS ARCOS怪しいメキシカンLunch Special $6
・当たりもあればハズレもあるB級グルメの旅


 ニューヨーク旅レポ第3弾! 知る人ぞ知る、ニューヨークB級グルメ一挙紹介!
 貧乏旅行の友、ベンダー! 中華街の絶品ラーメン、怪しいメキシコ料理店に初潜入!
 当たりもあればハズレもある。それがB級グルメ

旅といえば食ですよね~。これに異論を唱える人は少ないと思います。
前回も述べましたが、ニューヨークはとにかく物価が高い! なので、食費を節約するのも大変なのです。
衣・食・住のうち、洋服は日本から持って行けたとしても、ホテルと食べ物は持って行けませんからね。
それに、『安かろう不味かろう』では、旅の楽しみも半減。そこで今回は、長年のニューヨークの旅で見つけた、安くて美味しい食べ物をご紹介します!

安く美味しくニューヨークグルメを楽しむなら、ベンダーの利用は欠かせませんね。
ベンダーとは、路上に出店している屋台のこと。ダウンタウンには、常時たくさんのベンダーが軒を連ねています。
朝は、焼き立てパンやベーグル、ドーナツをたくさん積んだベンダーが並びます。忙しいニューヨーカーは、ここでお気に入りのパンとホットコーヒーをテイクアウトして会社に出勤します。家でゆっくり朝ごはんを食べる時間か取れないのは、日本のサラリーマンと同じですね。

昼になると、“ニューヨーク名物”ホットドッグ屋さんが立ち並びます。でも要注意! ホットドッグ選びは慎重に行ってください。
『$1 HOT DOG』を謳っているようなお店は、大抵市販のソーセージを茹でてパンに挟んだだけのシンプルなもの。それでも美味しければよいのですが、安物買いの銭失いになる可能性は大です。
少し値が張るものの、オリジナルのソーセージをその場で鉄板で焼いているお店もあります。香ばしい匂いに誘われて、ついつい買ってしまいます。
オイラのお気に入りは、ザワークラウト(キャベツの酢漬け)やオニオン、ピクルスなどを自由にトッピングできるホットドッグ屋さんです。ケチャップとマスタードもたっぷりと掛けて、口の周りや手をベタベタにしながら頬張るのがニューヨークスタイルだと勝手に信じています(笑)!

そして、夜になると晩ごはんにもなりそうな、ちょっとヘビーなメニューに変わります。

【THE HALAL GUYS】
53thストリートの、ヒルトンホテルの真ん前に現れる『THE HALAL GUYS』は、ニューヨークに来ると必ずと言っていいほど訪れるベンダーです。
寒い寒い真冬のニューヨークでも、行列のできるベンダーとして有名です。多い時には、30分から1時間くらい並ぶこともあります。最近では、ガイドブックにも載ってしまったので、益々お客さんが増えたような気がします。

ここのメニューは、HALAL Food1本! お客さんの選択肢は、チキンか羊肉を選ぶだけです。
オイラはいつも贅沢に“Mix”を注文します。料金はどれを選んでも8ドルです。
正直、ベンダーとしては少しお高めなのですが、味は間違いありません。そして、2人前はあろうかというボリュームが魅力です! 普通の人(笑)なら、2人でシェアしても十分お腹いっぱいになると思います。

オイラも詳しくは知らないのですが、HALAL Foodというのはイスラム系の料理だそうで、豚肉がメニューに無いというのも納得できますね。
容器にたっぷりのサフランライスを敷き詰めて、その上に生野菜と肉をこれでもかと乗せます。
肉は、今日本でも流行っているケバブの肉を細かく刻んだような感じで、スパイスが効いています。

特徴は、オリジナルのホワイトソースです! ちょっと酸味のある、フレンチドレッシングのような感じ。
このホワイトソースを、いつもオイラは2袋もらいます(笑)。だって、たくさんかけた方が美味しいんだもん!
ホワイトソースをたっぷりかけてから写真を撮ったので、どんな食べ物だか分からなくなってしまいましたね(笑)。

ただ、場所が地下鉄の駅から少し離れているという点と、やっぱり値段が少々高いという理由で、時々浮気をします。
今回、マジソン・スクエア・ガーデンの近くのベンダーで食べたら、なんと5ドルでした! でも、THE HALAL GUYSに比べると当然味が落ちるのと、やっぱり量が少なかったです。
このお店の収穫は、味のあるおじいちゃんに出会えたことですね。陽気なおじいちゃんが、手際よく作ってくました。『ソースを多めに!』とお願いしたらニッコリ微笑んでくれました。これもベンダーの魅力ですね。

テッパンの美味しさとボリュームのTHE HALAL GUYSの8ドルと、陽気なおじいちゃんが経営する名も無いベンダーの5ドル。どちらを選ぶかはあなた次第です!

【利口福(Great NY Noodletown)】

チャイナタウンにある『利口福』には、かれこれ25年以上通い続けています。
中華街で、たまたま入った店が大当たり! それ以来、ここの味が忘れられずついつい足が向いてしまうのです。
この店の看板料理は、ワンタンヌードルスープです! 麺は3種類から選ぶことができます。オイラは必ず『エッグヌードル』を頼みます。他の2種類はよくわかりません(笑)。コシがあって、細麺が鶏がらスープによくマッチします。
極め付きは、もちろんワンタンです。もちもちの皮の中に、プリップリのエビがふんだんに入っています。

またお金の話になってしまいますが、ここ数年のニューヨークの物価の高騰は勢いを増すばかり。利口福のメニューも例外ではなく、行く度にワンタンヌードルスープの値段も上がっています。
初めて訪れた時はたった3ドルだったワンタンヌードルスープも、今回は5.95ドルと2倍近くまで値上がりしていました。それでも、チップを入れても800円ほどですので、日本のラーメン屋さんの感覚からしたら普通と言えるかもしれませんね。

【LOS ARCOS】

今回はマンハッタンを離れ、初めてブルックリン地区のホテルに泊まりました。ホテルの近くには何故かメキシカンフードのお店がたくさんありました。ブルックリンには土地勘がないのでよく分かりませんが、この辺はメキシカンが多いのかな?

せっかくなので、ホテルから一番近いお店に入ってみることにしました。
さすがのオイラも、初めて入るお店というのはいろんな意味で緊張します(笑)。ましてや、知らない土地の怪しいメキシカンレストランです。もうドキドキ感は止まりません!

そこで出てきた料理とは…。

記事の全文を表示するにはファイトクラブ会員登録が必要です。
会費は月払999円、年払だと2ヶ月分お得な10,000円です。
すでに会員の方はログインして続きをご覧ください。

ログイン