モラエスがアスンソンにリベンジ!ジョゼ・アルド、デミアン・マイアらベテラン勢は健在の強さを発揮して白星UFCファイトナイト・フォルタレザ


Buda Mendes/Zuffa LLC/UFC

 総合格闘技団体UFC(Ultimate Fighting Championship)は日本時間2019年2月3日(日)にブラジル・フォルタレザのセントロ・デ・フォルマソン・オリンピカ・フォルタレザを舞台に”UFCファイトナイト・フォルタレザ”を開催した事を発表した。
 バンタム級タイトルの次期挑戦者候補決定戦と目されて行われたメインイベントは、ハファエル・アスンソン(ブラジル 27勝5敗)とマルロン・モラエス(ブラジル 21勝5敗1分)が対戦し、モラエスが第1ラウンドでアスンソンからタップを引き出す劇的な勝利で地元ブラジルのファンを沸かせた。

 また、セミメインイベントでヘナート・モイカノ(ブラジル 13勝1敗)を迎え撃ったフェザー級元王者のジョゼ・アルド(ブラジル 27勝4敗)は、第1ラウンドで相手の出方を見た後、第2ラウンドで一気に自分のペースをつかむと、かつての強さが戻っていることを証明する豪拳をさく裂させた。これに思わずふらついたモイカノを、すかさず追い込んでいったアルドがTKO勝利でブラジルのファンに白星をプレゼントした。

 メインカードに登場したウェルター級ランキング8位のデミアン・マイア(ブラジル 25勝9敗)はライマン・グッド(アメリカ 20勝4敗1ノーコンテスト)に一本勝ちを収め、契約の残り2試合を懸命に戦った後、キャリアを続けるかどうかを決断したいと明かした。

■ UFCファイトナイト・フォルタレザ
日時:現地時間2019年2月2日(土)、日本時間3日(日)
会場:ブラジル・フォルタレザ・セントロ・デ・フォルマソン・オリンピカ・フォルタレザ

【メインイベント】
<バンタム級マッチ 5分5ラウンド>
○マルロン・モラエス
 1ラウンド(3分17秒)サブミッション(ギロチンチョーク)
●ハファエル・アスンソン
勝者マルロン・モラエスのコメント
「まず、今日来てくれたみんなに感謝したい。本当に難しい1週間で、何度もテストされた。それでも、本当にうれしいし、ベルトはきっと俺のものになる。この階級では俺が一番だ。チャンピオンはフライ級に落としたし、前回のパフォーマンスを見る限り、間違いなく自分が彼を倒せると思う」

【セミメインイベント】
<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○ジョゼ・アルド
 2ラウンド(0分44秒)TKO
●ヘナート・モイカノ
勝者ジョゼ・アルドのコメント
「1ラウンド目はどちらかというと学習だ。相手が今回の試合で何をプランしてきたのか、それを理解しようとした。第2ラウンドで仕留めるために第1ラウンドでしっかり観察しようと思ってね。地元で試合をして、地元で勝利できたことは本当によかった。いつだって特別だ。観客が味方してくれるし、名前も分かってくれている。自分をコントロールしようとしているから、リミットを超えることはない。この後はジムに戻って次の試合に備える。もう一度、ブラジルで試合がしたい。今年、クリチバでUFCイベントがあると聞いた。UFCで初めての試合はサッカースタジアムだったから、もう一度、スタジアムで戦えたら本当に特別になるだろうね」

【メインカード】
<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○デミアン・マイア
 1ラウンド(2分38秒)サブミッション(リアネイキドチョーク)
●ライマン・グッド
勝者デミアン・マイアのコメント
「彼が強いというのは分かっていたが、どれほどの強さかは分からなかった。テイクダウンを決められるチャンスはあると思っていたけれど、彼は起き上がってくる力がとんでもなくすごい。それで気づいたんだ。テイクダウンを狙うべきじゃないと。それよりも、自分の得意技でもある背中を狙った方がいいと思った。合理的に、ウェルター級のトップ3ファイターに敗れてしまったけれど、結局、勝利がないというのは最悪だ。こんなこと人生で経験したことがない。連敗なんて2回でストップしたし、それもキャリアで2回だけ。ただ、今はもう成熟しているから、この状況にも対応できた。自分の契約は残り2試合だ。次のブラジルのイベントに参加して勝利し、さらにもう一度やって、それから自分の人生を決めたい。続けるのか辞めるのか」

<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
○チャールズ・オリベイラ
 2ラウンド(0分55秒)サブミッション(アナコンダチョーク)
●ダビッド・テイムル
勝者チャールズ・オリベイラのコメント
「家族もチームも、キャンプ中にケガをしたり、試合の出だしが厳しかったりすると、それはこの後にいいことが待っているからだって、そういつも言うんだ。試合に戻れないと思っていたし、何も見えなかったんだけど、医者が入ってきて、落ち着き始めた。打撃が良くなっている。ストライカーと対戦して、自分もその力があることを見せられた。ライト級では4勝したけど、それでも、フェザー級でどういう風に感じるかを見て判断したいから、フェザー級で戦うチャンスがほしいと思っている」

<ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○ジョニー・ウォーカー
 1ラウンド(0分15秒)TKO
●ジャスティン・レデット
勝者ジョニー・ウォーカーのコメント
「試合がどんな結末になるのか誰もイメージできていなかったけど、オクタゴンの中では何が起きても対応できるようにしておく必要がある。今日は試合に臨んでとにかく楽しみたかった。今回以上にもっと良いショーを見せたい。毎日成長し、もっとうまくなっていく。まだUFCに来たばかり。経験を積んで、たくさんの試合に勝ちたい。自分よりも上にはまだたくさんの人がいる。その人たちはそのポジションにふさわしい活躍をしてきたってこと。いずれは自分もそうなるつもりだ」

<女子ストロー級マッチ 5分3ラウンド>
○リビーニャ・ソウザ
 判定2-1(29-28、28-29、29-28)
●サラ・フロータ
勝者リビーニャ・ソウザのコメント
「試合中に何度かポジションを失ってしまったと思う。かなり強くやられた。そのことはウソをつけない。相手の体格にちょっとおされてしまった。でも、自分の戦い方をできたところもあるし、スプリット判定で勝利も手に入れた。今日、自分が犯したたくさんのミスを修正しないと。勝利に十分なだけはできたと思う。できるだけ早くジムに戻りたいわ」

【プレリム】
<ミドル級マッチ 5分3ラウンド>
○マルクス・ペレス
 2ラウンド(1分07秒)サブミッション(アナコンダチョーク)
●アンソニー・ヘルナンデス
勝者マルクス・ペレスのコメント
「こんな風に勝利できるなんてセンセーショナルだ。しかもブラジルで。ファンや家族のために、いいパフォーマンスができるようにどれだけがんばってきたことか。試合は最高だったんじゃないかな。最初のラウンドで何発か食らわせられたし、相手もそれは感じていた。2ラウンド目もそう。背中を取って、向こうはそれっでも守ろうとしていたけど、フィニッシュできた。ボーナスがほしいな。かなりうまく戦ったし、今日は今のところ、俺のようなフィニッシュを決めたヤツが他にいない。次はエリアス・セオドルと戦いたい。彼がランカーなのは分かっている。俺は違うから、試合を組んでもらえるかは分からない。ただ、彼はUFCで活躍しているし、もしその相手を倒せたら自分にとっていいことだというのは分かっている」

<女子フライ級マッチ 5分3ラウンド>
○マーラ・ロメロ・ボレラ
 判定3-0(29-28、29-28、29-28)
●タイラ・サントス
勝者マーラ・ロメロ・ボレラのコメント
「膝を痛めた前回の試合から復帰したくてたまらなかった。今回の勝利は私にとってスペシャルな意味がある。ジュシー・フォルミーガ、コナン(マーカス・シウヴェイラ)やチームのみんなと必死にトレーニングしてきた。勝利がほしくてたまらなかったの」

<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○チアゴ・アウベス
 判定2-1(29-28、27-29、29-28)
●マックス・グリフィン
勝者チアゴ・アウベスのコメント
「フォルタレザに戻ってきて勝利できたなんて最高だね。試合が終わった時、テイクダウンがあったからもしかすると相手に持っていかれたかなと思った。でも、俺の方がアグレッシブだったし、常にフィニッシュを狙おうとしていた。それが違いになったんじゃないかな。向こうは自分が勝ったと思っているかもしれないし、それは理解できる。誰だってそう思う。第1ラウンドを相手が取ったのは間違いない。でも、2ラウンド目は落としていたし、第3ラウンドは俺が狙ったようにフィニッシュしてこようとしなかった。今日は地元で戦えて本当にスペシャルだった。今回の試合に向けてかなりトレーニングに励んだし、本当にうれしい」

<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○ジャルジーニョ・ホーゼンストライク
 2ラウンド(0分54秒)TKO
●ジュニオール・アルビニ
勝者ジャルジーニョ・ホーゼンストライクのコメント
「いい試合だったね。トレーニングしたことができた。試合中、コーチからもう少し動くように言われたんだけど、その時に相手がミスをした。2発あたってそれでおしまい。俺は戦いたい。この階級の誰が相手でも受けて立つ」

<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○ジェラルド・デ・フレイタスJr.
 判定3-0(30-26、30-27、30-27)
●フェリペ・コラレス
勝者ジェラルド・デ・フレイタスJr.のコメント
「想像していたよりもはるかに良かったし、UFCデビュー戦で勝利なんて最大の夢のひとつがかなった。3ラウンド戦えて、自分にできることをすべて見せられたことも良かったと思う。実はもっと慎重な戦略を練っていたからコーチたちが少しうるさかったんだけど、でも俺は相手がかなり疲れているのが分かったから攻めようと思った。ファイトボーナスがほしい。UFC入りは自分にふさわしいことだと本気で思っていたし、いいタイミングで入れたと思う。すでにキャリアでかなりの経験を積んでいる。この後はバンタム級に落とす予定だけど、もともとの階級だし、駆け上ってみせる」

<バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
○サイード・ヌルマゴメドフ
 1ラウンド(2分28秒)TKO
●リカルド・ラモス
勝者サイード・ヌルマゴメドフのコメント
「今回のキャンプを通してジムであのキックを練習してきた。チャンスがあったから、そこを狙ったんだ」

<フライ級マッチ 5分3ラウンド>
○ホジェリオ・ボントリン
 判定2-1(29-28、28-29、28-29)
マゴメド・ビブラトフ
勝者ホジェリオ・ボントリンのコメント
「言葉がないよ。ブラジルでデビューして勝利なんて。ビブラトフはタフな相手だし、すでにランキング入りしている。それに、試合中にフィニッシュを狙ったこっちの攻撃を防がれてしまった。ここから成長したい。それが常に目標にある。必死にトレーニングを続けて、次はもっとうまくなって戻ってくることを約束する」


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