[ファイトクラブ]アントニオ猪木 重度の腰痛は5000発超のボディースラムの後遺症(井上譲二記者)

[週刊ファイト1月17日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼アントニオ猪木 重度の腰痛は5000発超のボディースラムの後遺症
 井上譲二記者に聞く
・猪木と親交のある関係者「順調に回復しているとは言い難い」と・・・
・毎試合、バンバン受け身を取っていたらどうしても後遺症は出ます
・私は再び自力で歩行できるようになると信じています
・(政治家)引退は考えていないと見ています


昨年、2度にわたって腰の手術を受けたアントニオ猪木(75)が車イス生活のまま新年を迎えた。現在、懸命にリハビリに取り組んでいるが、猪木と親交のあるマット界関係者は「順調に回復しているとは言い難い」と言う。しかし、それ以上に猪木がスポーツ紙(電子版)のインタビューで「俺は延命治療はやらない」と発言するなど自らの死について語ったことが気掛かりだ。そこでかつての番記者だった井上譲二氏に話を聞いてみた。

―― 去年、腰(2回)と脊髄の手術を受けている猪木さんが車イスの生活を余儀なくされています。もうそれだけでも現役時代のアントニオ猪木を知る我々にとってはショックで・・・。

井上 1960年にプロレス入りしてから1989年にセミリタイアするまでの毎試合、バンバン受け身を取っていたらどうしても体のどこかに後遺症は出ますよ。投げ技の中でもボディースラムはとりわけ強烈。それを日本プロレスの若手時代から5000回以上受けているので車イスになっても全然、不思議じゃない。坂口(征ニ)さんが割と元気なのは実働年数が猪木さんより6年ほど短かったこともあるけれど、体が硬かったことと重たかったことで対戦相手がボディースラムやショルダースルーをほとんどやらなかったでしょ? 私は坂口さんがショルダースルーを受けているシーンを1度も見ていない。やはり、その差は大きいですよ。それでも10年くらい前にヒザの手術を受けている坂口さんは今でも足をひきずっている。ストロング小林(金剛)さんにしても腰痛の悪化で“寝たきり”になってしまった。

―― 猪木さんも一生、車イスを手放せないかもしれないですね。

井上 年齢的に厳しい状況にあるのは間違いないと見られていますが、私は家の中では歩き回っているような気もする(笑)。

―― じゃあ、車イスはパフォーマンス?

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