年内最終戦DEEP87最強“王国民”DJ.taiki快勝! DEEP&JEWELS 3・9後楽園開催決定!!

 18:00開始で全9戦となればメインは22時過ぎを覚悟するのが格闘技興行のお約束だが、今宵のDEEPはひと味違った。
 なんとメイン終了後の会見を終えて21時ちょっと過ぎという超時短進行であった。これも一重に、オープニングマッチの時間切れ寸前のTKO劇から始まった、KO決着ラッシュの成せる技。


 打撃屋藤田大和の、チョークスリーパーによる意外な一本勝ちなど、スリリングな秒殺劇が多かった。

 そんな中、第7試合に登場した最強“王国民”DJ.taikiは元は階級の違う石司晃一のデータ不足も相まって序盤は苦戦を余儀なくされる。
 だが、
「作戦を立てて考えるのではなく、感覚で闘うしかないと思っていた」
との試合前の計画通り、中盤から対応して鮮やかな逆転勝ちを収めた。結果は判定だったが、スタンドで打撃の攻防も多く、内容のある試合だった。総じてメリハリがあり、丁度良い時間で終わった観る側としては楽しい興行だったと言える。

試合後のDJ.taiki 羽織っているのは王国民の証、バースデーライブグッズ『くすんだひとパーカー』


世界一可愛いゆかりんの『fancy baby doll』で入場。王国民御用達のハッピを着込んでマスクを着用しているのはパンクラスイズム横浜の総帥・北岡悟。

 また、試合中には年明け3・9後楽園での開催が発表済みのDEEP JEWELSと同日開催でのDEEP次戦が告知された。  
 メインで47歳桜井の闘志に気圧されてしまい、納得がいかない勝利だったと語った水野竜也は、試合後のマイクで
「今、格闘技界は海外とか盛り上がってますけど、DEEPを盛り上げていきます」
と決意表明。

 大会の締めとなるインタビューでも、
「女子が盛り上げてるんだから男子も頑張らないと」
と、興行を引っ張る自覚あるコメントを残した。

 かたや佐伯繁代表は、
「風邪が抜けなくて」
とお疲れモードで会見場に登場。

「自分のところの最終興行が終わっても、大晦日があるので休めない」
との事で、「うちの興行みたい」という『やれんのか』の準備に終われている様だ。 
 また、その大晦日がある為に、3・9のカードが組めないのも悩みの種との事だが、1月12日のチケット発売前にはJEWELSの全カードが発表になる模様。
 なにしろ3月は10日にRISEとK-1がバッティング、月末にはいよいよアジアの黒船ONEが両国に来航と、格闘技興行戦争の月。
 そこへ割って入るのが3・9DEEPダブルヘッダー。
 聖地後楽園ホールと、興行の規模としては前記3団体に及ばないが、唯一の女子総合格闘技JEWELSが大きくジャンプアップできるかという試金石となる。後楽園を満員札止めで終え、女子格闘技ブームの第一人者としての動員力を誇示すれば、当然次は大田区総合や武道館、ひいてはさいたまスーパーアリーナを目標に、メディアも地上波TV進出が視野に入ってくる。
 佐伯代表の
「オールスターで勝負する」
との決意がどう実を結ぶか、3月格闘興行戦争のダークホースに浮上したDEEP&JEWELSの今後に要注目となる。
  

■ カーエイドpresents DEEP 87 IMPACT
日時:12月22日(土) 開始18:00 ※オープニングファイトを開場中に開催
会場:東京・後楽園ホール

<メインイベント DEEPミドル級 5分3R>
水野竜也(フリー)83.90kg
2R 2分53秒 チョークスリーパー
桜井隆多(R-BLOOD)83.40kg

<セミファイナル DEEPバンタム級 5分3R>
大塚隆史(T GRIP TOKYO)61.60kg
 判定 3-0
赤尾セイジ(パラエストラ東大阪)61.40kg

「自分が思ってた闘いが出来なかった」
という大塚は、判定勝利に笑顔無し。

<第7試合 DEEP63kg以下 5分3R>
○DJ.taiki(パンクラスイズム横浜)62.85kg
 判定 3-0
●石司晃一 (フリー) 62.85kg

<第6試合 DEEPライト級 5分3R>
●長倉立尚(吉田道場)70.60kg
 1R 2分02秒 TKO
○大原樹里(KIBAマーシャルアーツクラブ)70.35kg

<第5試合 DEEPバンタム級 5分3R>
●北田俊亮(パンクラスイズム横浜)61.40kg
 判定 0-3
○白川”Dark”陸斗(志道場)61.60kg

<第4試合 DEEPウェルター級 5分2R>
○佐藤洋一郎(KATANA GYM)77.20kg
 1R 0分27秒 KO
●ベック・スンデ(TEAM HON)76.40kg

<第3試合 DEEPフライ級 5分2R
●曽我英将(ALLIANCE)56.70kg
 1R 1分52秒 チョークスリーパー
○藤田大和(リバーサルジム新宿Me,We)57.15kg

<第2試合 DEEPフライ級 5分2R>
△島袋チカラ(CORE王子豊島)56.65kg
 判定 0-1 ドロー
△安谷屋智弘(総合格闘技道場闘心)56.70kg

<第1試合 DEEPライト級 5分2R>
○宮崎直人(総合格闘技津田沼道場)70.50kg
 1R 1分29秒 チョークスリーパー
●新里佳彦(フリー)70.00kg

<オープニングファイト DEEPフェザー級 5分2R>
○高塩竜司(KIBAマーシャルアーツクラブ)66.00kg
 2R 4分52秒 TKO
●佐々木由大(トライフォース赤坂)65.55kg


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