Photo by George Napolitano

[週刊ファイト12月27日号]収録　[ファイトクラブ]公開中

▼マット界地獄耳’18総括-映画プロレス格闘技：那須川天心から新日プロまで
　タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・ジョン・シナ&ヘイリー・スタインフェルドNYCエンパイア・ステートビル
・格闘技配信多過ぎ考:Bellatorハワイ中身爆発も北米DAZN数字惨敗
・実録サバイバル戦争！ONE両国上陸の隠し玉とRIZIN大晦日の集客
・1・4東京ドームと新日の躍進！北米と比較したプ女子の割合と未来図

――　12月20日、ニューヨーク・マンハッタンで恒例のエンパイア・ステートビルのクリスマス色への衣替え点灯式がありました。本年に呼ばれたのは映画『バンブルビー』公開もあり、主演のヘイリー・スタインフェルドと、悪役になるWWEスーパースターのジョン・シナです。本誌のジョージ・ナポリターノ記者が取材してくれました。

オフレコ　映画『バンブルビー』のことは、クアラルンプールでのOne Championship: Destiny of Championsを現地取材した際にも取り上げた。大会ごとのメインスポンサーなのに、日本に戻ってからAbemaTV版とかもチェックしてみたけど、そこは全部カットされている。やはり現場の会場進行とは違うんだなぁと。

――　日本での公開は来年3月22日というから、全米と同時のマレーシアの方が進んでいるという話でした。

ジョン・シナ&ヘイリー・スタインフェルドNYCエンパイア・ステートビル

オフレコ　エンパイア・ステートビルでは、ジョン・シナが熱心にやっているMake A Wish基金のチャリティーなども兼ねていて、あらたに20人のキッズたちの願いが叶えられたそうだ。それから映画も上演されたと。

――　現在のシナは、もはやWWE親善大使です。ロック様の稼ぎを持ち出すまでもなく、映画俳優のほうがプロレス試合やるより稼げますから。声優としてアニメ映画とかにも出てます。

オフレコ　クアラルンプールで何度も予告編が電光掲示板に流れた映画『バンブルビー』だけど、主演のヘイリー・スタインフェルドは女優だけでなく歌手としても活躍している。

♪Back to Life

Star light, star bright—the first star you’ll see tonight will be shooting through our mast as we glow in yellow for @ParamountPics & @MakeAWish. 💫

📸: ivanferrera/IG pic.twitter.com/cKT6rL3tCL

— Empire State Bldg (@EmpireStateBldg) 2018年12月20日

――　ジョン・シナは素晴らしいです。Never Give Upがモットーですから、子供たちに与える影響も大きい。スピーチだけでも食っていけるんですが、ハリウッドがほっておかなかったという。

格闘技配信多過ぎ考:Bellatorハワイ中身爆発も北米DAZN数字惨敗 ©Bellator

オフレコ　今週のまとめ対談という名目からは、中身的にも凄かったのは『ベラトール213』なんやから、専門媒体としてはそれも指摘しとかないといかん。なんか速報のエントリーでは、リョート・マチダがスプリット判定で、かろうじて手が上がったのを軸に出していたけど・・・

――　日本の読者考えたらそうなりますよ。地元出身の王者イリマレイ・マクファーレンが、年増ベテランのヴァレリー・レターノーの挑戦を受けたカードがメインなのはわかってますけど。

オフレコ　『ベラトール 212』（マイケル・チャンドラーが王座返り咲き）と合わせて、ホノルルのニール・ブレイスデル・センターの2日連続興行が、うまくいった点もやらないといけない。
『エルビス・イン・ハワイ』からプロレス格闘技まで、ホノルルはニール・ブレイスデル・センターで変わってないんやなぁというのはともかくとして・・・(笑)。

――　ビキニ姿がハワイらしい王者マクファーレンがスコット・コーカー代表に、ぜひ凱旋試合をやったら満杯になると進言して実現したらしいです。試合はマクファーレンが地元でハッスルして、三角絞めで一本勝ちという理想のフィナーレでした。

オフレコ　英語版実況はマウロ・ラナーロ、DAZN日本版は市川勝也に水垣偉弥が解説なんだけど、マウロの声も聞こえる。WWE NXTの実況で叫んでいるのが一番興奮が伝わるんだけど。今週配信解禁されたジョニー・ガルガノvs.アリスター・ブラックの金網戦は、試合内容だけでなく実況も凄いという。

――　ただ、日本に遅れて北米に進出した英国資本のDAZNなんですけど、親会社のパラマウント・ネットワーク放送をやりつつ、DAZNだけの大会を配信してますが、さっぱり数字が上がってないという。ハワイの興行は成功だったけど、そりゃ時差の問題あるからハンディがあったにせよ、中身がよくても配信サービスの過剰供給になっている課題も2018年の総括になります。

©Bellator