Joshi Puroresu全世界配信!WWE史上初の女子PPV『エボリューション』トニー・ストームMYC優勝

Photo by George Napolitano


■ WWE Evolution
日時:10月28日(現地時間)
会場:ニューヨーク州ユニオンデール ナッソー・ベテランズ・メモリアル・コロシアム

 オープニングは、以前も中邑真輔の入場をやったアリス・クーパー・バンドから”ハリケーン”ニタ・ストラウスのアイバニーズ・ギターがリング中央に陣取り、トレモノアームが宙を舞い、ヘイルストームの女性歌手リジー・ヘイルが花道から♪エボリューションを叫ぶメタルな場面から。クールだ。テープ音源ではなく、ギターはガチの生演奏だった。

<第1試合 タッグ戦>
〇トリッシュ・ストラタス リタ
 11分05秒 リタがダブルにムーンサルト⇒トリッシュがハイキック
●ミッキー・ジェームス アリシア・フォックス(w/アレクサ・ブリス)

 第1試合はトリッシュとリタの出るレジェンド・マッチ。残念ながらアレクサ・ブリスは厳しくなったドクター・チェックの許可が下りずに、リングサイドでちょっかいを出す役割に。Futureを強調するなら・・・とも思ったが、ケツはおばさんたちの勝利に。まぁ、ピンされる役がミッキー・ジェームスだから、最初からわかりきっているのかと、後出しじゃんけんで納得した。

<第2試合 女子王座挑戦権争奪・20人バトルロイヤル戦>
 16分10秒 エンバー・ムーンを場外に落とす
優勝:ナイア・ジャックス
※RAW女子王座挑戦権獲得
敗者=エンバー・ムーン、ゼリーナ・ベガ、タミーナ、アスカ、アイボリー、カーメラ、ナオミ、ミシェル・マクール、デイナ・ブルック、マンディ・ローズ、ラナ、マリア・ケネリス、アランドラ・ブレイズ、ソーニャ・デビル、トリー・ウィルソン、ケリー・ケリー、モリー・ホリー、ビリー・ケイ、ペイトン・ロイス(後ろから退場順)

 お騒がせアイコニックスの出番は最初のマイクだけ。すぐに姉御たちの怒りを買い、真っ先に落とされた(笑)。

 よって第二試合はアリシア・フォックスが抜けて20人に減ったバトルロイヤルだが、こちらもアランドラ・ブレイズとか、レジェンドたちの入場がハイライトになるという・・・。ママになって、リングサイドの子供も画面に映ったマリア・ケネリスは、今も美貌だなぁとかはあるが、4人まとめて投げてとかのスポットはあったものの、サモア怪女のタミーナ・スヌーカとナイア・ジャックスを軸にした練った構成に。最後に残った2名、会場客は「レッツ・ゴー・エンバー」とベビーフェイスのエンバー・ムーン大応援だったが、計画変更ナシというのか、ナイアが次期王座挑戦権を得た。

<第3試合 『メイ・ヤング・クラシック2018』決勝戦>
〇トニー・ストーム
 10分20秒 ストロングゼロ
●紫雷イオ

 やはり、本当のメインは『メイ・ヤング・クラシック』決勝戦だろう。日本から里村明衣子、途中で大ケガをしてしまったティーガン・ノックス(ニクソン・ニューウェル)らも呼ばれて客席から見守る中、Joshi Puroresuが全世界配信された。本誌の定期購読者なら、ケツはテーピング時点でわかったことではあるが、問われたのは中身である。短い時間しか与えられなかったが、両雄は持ち味のベーシックを披露、関係者や専門家の期待に応えた。トニー・ストームが世界を制覇する第一歩となるお披露目カードは、無事に遂行された。

<第4試合 6人タッグ戦>
〇サーシャ・バンクス ベイリー ナタリヤ
 13分10秒 
●ライオット・スクワッド(ルビー・ライオット リブ・モーガン サラ・ローガン)

 ナタリア&サーシャ・バンクス&ナタリアが、ヒールのライオッド・スクワッドとぶつかる6人タッグは、事前にサーシャが「運転中にめまいがする」とか健康不安が事前に漏れていたこともあるが、専門家的にはやや危なっかしい場面もあり心配される試合進行に。ケツはわかりきっていることだが、勝った負けたはどうでもイイ。むしろ、いかにライオッド・スクワッドが上手いかという印象だけが残ったかも知れない。

<第5試合 NXT女子王座戦>
〇シェイナ・ベイズラー
 12分10秒 切り札クラッチ
●カイリ・セイン
 もう何十回もやっているカイリ・セインとシェイナ・ベイズラーの定番は、大会場に映えるように、怪力シェイナが腕だけで小さいカイリをエイプロン外に宙吊りとか、格闘技4ホース・ウィメンのマリナ・シェファー、ジェサミン・デュークの介入など、あらたな展開も加えて工夫されており、会場では「N・X・T! N・X・T!」コールが沸き起こる。最後はリア・ネイキッド・チョークでシェイナがベルトを奪還した。抗争は続く。もっとも、本誌読者なら、セインがRAWに登場しても驚きはしない。

<第6試合 ラスト・ウーマン・スタンディング・ルールSmackDown女子王座戦>
〇ベッキー・リンチ
 28分40秒 シャーロットは立ち上がれず
●シャーロット・フレアー

 同じく名勝負数え唄になりつつあるシャーロットvs.ベッキー・リンチだが、ニューヨークの客は他所以上に入場の時から「ベッキー!ベッキー!」とヒールに大声援。シャーロットはブーイングされる設定に。今宵の新趣向はイス、テーブル、さらにはハシゴまでもがリング下から出される展開に。但し、ハシゴに昇るんではなく、ハシゴの隙間に足を挟んで必殺フィギュア・エイトを極めるというスポットが新しいかも。ベッキーはハシゴを叩いてタップするが、この試合は「ラスト・ウーマン・スタンディング」だからそこでは終わらないのだ。
 実況席破壊でも、お客さんは悪いことばかりするベッキー応援というユニークなマッチメイクのフィニッシュは、一度は立ったシャーロットが二度目の10カウントでは立ち上がれずベッキーの王座防衛となった。

 与えられた時間からも、これがメインイベントだったが、十分に世界を満足させたと思う。

<第7試合 RAW女子王座戦>
〇ロンダ・ラウジー
 14分15秒 腕ひしぎ逆十字固め
●ニッキー・ベラ(w/ブリー・ベラ)

 ロンダ様、また夏とは違うにせよ、お化けメイクで出てきて、ニューヨークのメイクさんは、こういうのがイイと思ってるんだろうが、違和感覚えるのは果たして本誌だけなのだろうか? 試合が始まって、パンツに「柔道」と日本語が躍るのはニンマリだし、豪快な一本背負いから試合は始まったが、予定通り、ニッキーだけでなく、リングサイドのブリーもちょっかいを出す。但し、二人まとめて担ぎ上げ落とすスポットは、パフォーマンスセンターでリハーサル毎日やってる情報が大人のファン向けに流れていたんだが、かえって奇麗に教科書のようにはならないという・・・。
 まして、次のスポット展開指示のコールをマイクが拾ってしまい、やる側・作る側から楽しんでいる者には失笑ものの場面も。まぁ、一生懸命やってたんだからイイじゃないかという評価はあるにせよ、これをトリにするしかないのかという不満は残った。まぁ、大会全体も短く終わったので合格としよう。

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