[ファイトクラブ]大好評につき(?)シーズン2! BSフジ『次課・長州の力旅』第4回

[週刊ファイト10月18日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼大好評につき(?)シーズン2! BSフジ『次課・長州の力旅』第4回
 by 安威川敏樹
・長州力の冠番組が復活!
・街で誰もが見たことがあるパイロン。でも、パイロンって何?
・長州が未来型のパイロンを発明!?
・お次は踏切を探索。他人の答えをパクりまくる長州力
・長州もビックリ? 激レア踏切


 長州力の冠番組が帰ってきた! 今年の6月にBSフジで3回にわたり放送されていた<金曜+1>『次課・長州の力旅』が、10月にもまた3回放送される。つまり、シーズン2というわけだ。続編が放送される理由は『シーズン1が大好評だったから』だそうだが、ホントかね。
 シーズン2の第1回、即ち通算すると第4回目が10月5日(金)の23時~23時55分の時間帯で放送された。

 番組のコンセプトは、長州力とお笑いコンビの次長課長(河本準一と井上聡)が、マニアックな事情通の先生と4人で、世の中の謎を探るというものである。

ちなみに長州が、シーズン1で最も面白かったのは『マンホール』だったそうだ。

▼長州力の冠番組・第2回! BSフジ『次課・長州の力旅』

長州力の冠番組・第2回! BSフジ『次課・長州の力旅』

街で誰もが見たことがあるパイロン。でも、パイロンって何?

 長州と次課長がやって来たのは、東京都千代田区と港区に跨る、赤坂に近い溜池山王。今回まず現れたのは、パイロンの事情通である三土たつお先生(41歳)。でも、パイロンって何?
 パイロンというのは、道路工事などで立ち入りできないようにしているプラスチック製の円錐のこと。要するにカラーコーンだが、カラーコーンとはセフテック株式会社の登録商標で、普通名詞はパイロンなんだそうだ。

 三土先生がパイロンにハマったキッカケは、子供に図鑑を買ってあげたときに、動物や魚など普段は目にしない図鑑ばかりで、身の回りにある図鑑がない。そこで街なかを調べて『街角図鑑』という本を作ったが、特にパイロンに取り憑かれたんだとか。
 それはいくつ頃の話なの? と訊く長州に、三土先生は「3年前……」と答えると、長州は「いい大人じゃん!」と悪態をついた。

 パイロンが発明されたのは1940年頃のアメリカ。1910年頃からアメリカでは車社会が始まって、交通量の増加と共にパイロンが考案された。元々はプラスチックではなく、重いコンクリート製だったそうだ。

 セフテック社のパイロン、即ちカラーコーンの重量は約1kg。非常に軽いので、長州がカラーコーンを持ち上げて「(円錐の頂点部分に)穴を開けて(ラッパみたいに吹いたら)意外と音が出るよ」とボケをかました。軽くて持ち運びが便利なので、簡単に場所を仕切ることができる。
 カラーコーンの周辺用具には、吹き飛ばないようにする約2kgのコーンウエイトや、カラーコーンとカラーコーンを繋ぐトラ模様のコーンバーがある。

 ここで長州が、コーンバーを見て「子供の服ぐらいパッと掛けていけるもんね」というと、次課長の河本が「(コーンバーが低すぎて)汚れる……」と爆笑した。
 そんな河本に、長州は「オレ、そんなにオカシなこと言ってる?」と子供を諭すように言った。

 さらに河本はコーンバーを持って「これ、アンドレ(ザ・ジャイアント)だったらタバコですか?」というと、長州は「(アンドレだったら)爪楊枝だって!」と返した。この番組にアンドレ・ネタは欠かせないようだ。

▼アンドレにとってはコーンバーも爪楊枝!?

長州が未来型のパイロンを発明!?

 他にも色々なパイロンを紹介する三土先生。官公庁の近くでは、吹き飛ばされないよう約3kgの重量があるユニ・コーン(バンドではない)が使用されている。そして、普通のパイロンは赤が主流だが、私有地には景観を損ねないように赤以外のパイロンが置いてあるのだ。

 近くの喫茶店に入り、三土先生は変わり種のパイロンを写真で紹介する。静岡県富士宮市にあるのは、富士山模様のパイロン。さらには、板が3枚組み合わさった三角錐の変わったパイロンもあった。
 その写真を見た次課長の井上は「あ、わかった! 収納できるんだ」と叫んだ。三土先生が「凄い、その通りです」と言うと、長州は「いや、それを今、言おうとしたの」と負けず嫌いなところを見せる。「ウソだ!」と言う井上。
「ラインが入ってるじゃない。ちょうど折り畳みができるために、ほら」と長州が続けたら、河本が「正解! 力さん、お見事!! 井上さんのヤツは割愛します」とヨイショした。
 このパイロンは有限会社安久工機のパタコーンと言い、普通のパイロンと違って収納できるようになっている。

 さらに、駅構内にはスピーカー付きのパイロンまであるという。工事中のときに、注意を促すためのアナウンスをしているのだそうだ。
「注意事項とか流した後は、(パイロンは)移動して行くの?」と真顔で尋ねる長州。長州発言に「夢があるなあ。(ルンバのような)掃除機みたいに?」と爆笑する井上。
「駅の構内だったら、駅員さんが駆けずり回るのに、パイロンだったら(独りで動いて)」と言ってボタン操作の動きをする長州。河本が「誰ですか、その指の動きは? それを動かす人がいるんですか? 結局、コストかかるじゃん」と爆笑した。

 再び街に出る4人。そこで目にしたのは『スケルコン(トーグ安全工業)』という、透明のパイロンだ。これは、2013年のボストン・マラソンで爆破テロ事件が起きた時、爆弾が仕掛けられたのがパイロンの中だった。そこで透明のパイロンが発明されたわけだ。

 ここで、三土先生からクイズが出された。写真を見ると、ビルに面している道路に、工事もしていないのにパイロンとコーンバーで仕切られている。何のためにパイロンを置いているのか? という問題だ。
 4人とも答えがわからず、三土先生の正解発表。「上で窓の清掃をしているから」と答えを言うと、「そう思ったんだよ、今」と長州が言った。いつもの長州の正解パクリに「山賊やん」「全部とる! 根こそぎ」と納得のいかない次課長。長州得意の後出しジャンケンだ。

 それ以外にもクイズが出され、唯一正解した河本にセフテックのカラーコーンが贈呈された。「いらないよ」という河本に、長州がカラーコーンを被せる。こんな物を貰って、河本は何に使うのだろう?
 しかし、迷惑がっていた河本も、3人でパイロンを使ってしっかり遊んでいた。

▼なぜかカラーコーンを被る長州力。パイロン力?

 最後に4人は文京区にあるパイロンの聖地、セフテック株式会社へ。そこには様々なパイロンがあり、ひときわ目を惹いたのがジャンボコーン。普通のカラーコーンは高さが70cmに対し、ジャンボコーンは120cmと180cmがある。ジャンボコーンは、マラソンの折り返し地点に使われるそうだ。

 ジャンボコーンの欠点は、重くて持ち運びが大変なこと。しかし、河本がセフテックの人に提案する。
「それは、人が運ぶと思ってません? 未来は、それが動きます。それも力さんが考えました」
 と、さっきの駅構内の『自動で動くパイロン』の話をした。井上が続ける。「(カラーコーンの下に)ルンバが入ってるんです」。
 長州も調子に乗って「コーンが勝手に動いていくんですよ」と説明すると、セフテックの人は「折り返し地点が動いちゃダメなんですよ」と言い、アッサリ却下された。

 これにてパイロンの旅は終了。「今回の旅が一番面白かった」と満足げな長州。そして、恒例となった長州による締めの一句。

  みつめては おもいだしみる パイロンを

 相変わらず、大したことのない俳句(川柳?)だ。

お次は踏切を探索。他人の答えをパクりまくる長州力

 三土先生と別れて、3人がやって来たのは葛飾区高砂。次に登場するのはどんな先生か?
 現れたのは、踏切の事情通という小川裕夫先生(41歳)。プチ鉄ちゃんの筆者とすれば嬉しいテーマだ。
 最近は鉄道の高架化や地下化で、踏切は年間1,000ヵ所単位で減少しているという。たしかに車を運転中の渋滞時はもちろん、歩行中でも開かずの踏切は怒りの対象でしかない。
 しかし踏切は、電車から僕らを守ってくれている、と小川先生は力説する。踏切がなければ、事故は多発するだろう。

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