ベッキー・リンチ新女子王者!ブロック・レスナー乱入の波乱~WWEヘル・イン・ア・セル

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 現地時間16日、オジー・オズボーンがしょんべんをひっかけて逮捕されたことでも有名なアラモ砦のあるテキサス州サンアントニオで『ヘル・イン・ア・セル』PPV大会が開催。お客さんの声援を受けてベッキー・リンチが女子王座を戴冠したほか、メインはブロック・レスナーの乱入で大混乱に。但し、時間が押してしまい。中継はフィニッシュのないままノーコンテストということで仕切れトンボのまま終了してしまった。

◆ランディ・オートンがジェフ・ハーディを病院送り

 真っ赤な金網の檻で行われた遺恨戦は、オートンがスクリュードライバーでジェフ・ハーディの耳たぶのピアスの穴に差し込むという、記憶に残る絵をやったほか、フィニッシュではなぜか2台のハシゴとテーブルを出してきて、お約束でジェフが自爆。担架が運ばれ病院送りとなった。レフェリーの名演もあって、お客さんはガチだと思ったに違いない。

◆”Let’s Go Becky”の合唱に乗ってベッキー・リンチがシャーロットをフォール戴冠!

 お客さんが正しい。ベッキー・リンチがSmackDown女子王座を戴冠した。但し、ヒールとベビー・フェイスが入れ替わるダブルターンは行われなかった。もっとも、お客さんのリアクションはベッキーを声援だったっが・・・。
 中継ではこの直後、WWEスタジオ制作の新作映画『マリーン6』の予告編が流れた。いつものミズ主演に加えて、サン・アントニオ地元のショーン・マイケルズ、さらにはもともと女優としても実績のあるベッキー・リンチがそろい踏み。どうせ日本で字幕版が洋画専門チャンネルで公開されるのは2年後とかだから、これはもう英語になるがDVD発売後に入手するしかないだろう。これまでのタイトルも、日本からでも購入することは可能だ。

◆AJスタイルズ、王座防衛もリプレイで物議

 AJスタイルズがWWE王座を賭けてサモア・ジョーと対戦した。ジョーの度重なる家族への挑発に感情的になっていたAJスタイルズはゴングと同時に殴りかかるも、体格に勝るジョーはビッグブーツや串刺しランニングニーを繰り出して迎撃。AJスタイルズはフェノメノンDDTや巨体のジョーを持ち上げたトーチャーラックボムからの450°スプラッシュを繰り出すも決定打とはならず、逆に立った状態でジョーのコキーナクラッチに捕まってしまう。しかし、ジョーがクラッチを決めてリングに倒れ込むと、その勢いで回転したAJスタイルズがフォール体制になると、レフリーはそのまま3カウント。AJスタイルズが王座防衛に成功した。しかし、タップアウトにより勝ったと思ったのはジョーの方だ。

 試合後に反対の側からの映像リプレイでは3カウントと同時にAJスタイルズがタップしている映像が映し出されて物議を醸すと、ジョーがペイジGMに猛抗議。GMによりPPV「スーパー・ショーダウン」での2人の再戦が決定した。 
 PPV「スーパー・ショーダウン」は日本時間10月6日にWWEネットワーク(日本語実況版有り)で生配信される。

◆夫婦対決!ミズ&マーリスがダニエル・ブライアン&ブリー・ベラ

 男女のMixed Matchも目玉になりつつあるWWEだが、実生活のカップル対決がリングで実現。ここでは、映画『マリーン6』のポスターも画面に出て、ミズ、Sマイケルズ、Bリンチの3名があしらわれていたゾ!

◆ロンダ、アームバーで王座防衛に成功

 ロンダ・ラウジーがRAW女子王座を賭けてアレクサ・ブリスと対戦。実況のレネー・ヤング女史が、セコンドのアリシア・フォックスの衣装をデビッド・ボウイみたいとか言っていたような・・・。ロンダのメイク、『サマースラム』の時のようなお化けメイクではないが、やっぱり目の周りを塗りたくっていて、キラーモード演出なのかもにせよ、似合ってないと思っているのは本誌だけなのか?
 試合は前哨戦での脇腹負傷を抱えるロンダはアレクサに苦戦を強いられた。ロンダがアームバーを狙えば、アレクサのセコンド、ミッキー・ジェームスとアリシア・フォックスが介入。さらにアレクサにはダブルニーやサブミッションで脇腹を集中攻撃された。しかし、アレクサがロンダの髪を引っ張って侮辱すると、これに怒りを爆発させたロンダは自らの身体を叩いて気合を入れ直すと、アレクサを捕まえて変形サモアンドロップ。最後はロンダ必殺のアームバーでアレクサからタップを奪って王座防衛に成功した。

◆レスナー乱入でユニバーサル王座戦が大混乱

 メインイベントでは再び天井から真っ赤に塗られた金網が降りてきた。伝説のミック・フォーリーが特別レフリーでまず入場。ローマン・レインズとブラウン・ストローマンのユニバーサル王座を賭けたヘル・イン・ア・セル戦が開始した。パワーファイター同士の一戦は序盤からヒートアップすると、ストローマンがスチール階段でレインズを痛めつけてランニングパワースラムを決めると、レインズもスーパーマンパンチ2発からスピアーでストローマンをテーブルに叩きつけて反撃し、両者KO状態となってしまう。すると、そこへストローマンと共闘するドルフ・ジグラーとドリュー・マッキンタイアが現れると、シールドのセス・ロリンズ、ディーン・アンブローズも駆けつけて金網の天井で乱闘に発展。金網を降りようとするジグラーと追いかけるロリンズが解説席に落下して撃沈してしまう。


 さらにここでまさかのブロック・レスナー登場で会場は騒然。鍵の掛かった金網をレスナーが一撃で蹴破ると、倒れ込んでいるレインズとストローマンをテーブル片で滅多打ち。最後は止めのF5で2人を沈めて試合の続行を不能にした。ユニバーサル王座戦はレスナーの乱入によりノーコンテストとなった。
 PPV「スーパー・ショーダウン」ではシールド対ストローマン&ジグラー&マッキンタイアの対戦が決定している。

■ WWE ヘル・イン・ア・セル
日時:2018年9月16日(現地時間)
会場:アメリカ・テキサス州サンアントニオ AT&Tセンター 観衆12,500(=主催者発表)

<ユニバーサル王座ヘル・イン・ア・セル戦>
-ロマン・レインズ(王者)
 ノーコンテスト
-ブラウン・ストローマン(挑戦者)

<RAW女子王座タイトルマッチ>
○ロンダ・ラウジー(王者)
 腕十字
●アレクサ・ブリス(挑戦者)

<ミックスドタッグマッチ>
○ザ・ミズ、マリース
 ピンフォール
●ダニエル・ブライアン、ブリー・ベラ

<WWE王座タイトルマッチ>
○AJスタイルズ(王者)
 ピンフォール
●サモア・ジョー(挑戦者)

<RAWタッグ王座タイトルマッチ>
○ドルフ・ジグラー、ドリュー・マッキンタイア(王者)
 ピンフォール
●セス・ロリンズ、ディーン・アンブローズ(挑戦者)

<SD女子王座タイトルマッチ>
○ベッキー・リンチ(挑戦者)
 ピンフォール
●シャーロット・フレアー(王者)

<ヘル・イン・ア・セル戦>
○ランディ・オートン
 ピンフォール
●ジェフ・ハーディ

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