田村潔司クラッシャーのエルヴィス・モヨが敗れる!EFC Worldwide 73

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 9月7日(現地時間)に南アフリカ・サンシティで『EFC Worldwide 73』が開催された。
 このEFC ワールドワイドはアフリカ最大のMMA団体で、日本ではほとんど知られていないが、2009年から活動しており、アフリカではテレビ中継もされているメジャー団体である。元々はEFC(エクストリーム・ファイティング・チャンピオンシップ)と名乗っていたが、同名の団体がアメリカにあった為、団体がメジャーになり世界的に注目されるようになると後ろにアフリカが付く様にになり、2015年からはワールドワイドと名乗る様になった。
 今大会はあの巌流島にボクサーとして参戦し、田村潔司にKO勝ちしたエルヴィス・モヨが登場した。モヨはもちろん、ボクサーでもあるが、2014年よりMMA転向して同団体でキャリアを積んでおり、このEFCワールドワイドでも、ヘビー級王座への挑戦もしている。今大会ではアメリカのKOTC、BAMMA、LFAなどで活躍したジャレド・バンデラであり、下馬評ではバンデラが有利となっている。試合は1Rはお互いにスタンドでちょこちょこ打撃を出す展開に終始したが、2Rにバンデラが前に出てきた為、モヨは苦し紛れに組みつく。しかし、モヨは逆にバンデラに浴びせ倒されるようにテイクダウンを許してしまった。そしてバンデラはマウントポジションを奪うとマウントパンチの連打。嫌がって背を向けるモヨだが、今度はバックマウントを奪われ、バンデラのパウンドを一方的に受け、頭を抱えてうずくまるモヨを見て、レフェリーがストップ。バンデラが下馬評の通り、TKO勝ちでモヨに勝利した。
 また、ウェルター級王座決定戦が組まれガンター・ングンザとマウリシオ・ダ・ロチャJr.で争われた。試合は1、2RはロチャJr.がグランドで上を奪って有利に進めたものの、3R移行はングンザが逆襲。逆にグランドで上を奪って攻め続け、判定でングンザが勝利して新王者に輝いた。

■ EFC Worldwide 73
日時:2018年9月7日(現地時間)
会場:南アフリカ・サンシティ

<ウェルター級王座決定戦>
○ガンター・ングンザ(コンゴ)
 判定
●マウリシオ・ダ・ロチャJr.(ブラジル)

<ヘビー級>
○ジャレド・バンデラ(米国)
 2R TKO
●エルヴィス・モヨ(ジンバブエ)

<ヘビー級>
○リッキー・ミチョリアス(コンゴ)
 2R TKO
●ジュアン・ベズイデンホウト(南アフリカ)