(C)CMLL
9月7日(現地時間)にメキシコ・アレナメヒコで『アレナメヒコ金曜定期戦』が開催された。
CMLLの活動中心はメキシコシティでアレナ・メヒコでの定期興行が有名である。かつてはEMLL(Empresa Mexicana de la Lucha Libre)と呼ばれていた。今日現存するプロレス団体において世界最古の歴史を持つことが特徴である。1931年、サルバトール・ルテロ・ゴンザレスがアメリカとメキシコの国境にあるエルパソでプロレス興行を見たことからメキシコでのプロレス興行を企画してメキシコシティの廃墟同然のボクシング会場「アレナ・モデロ」と賃貸契約を結び会場を修復して会場名を「アレナ・メヒコ」に変更。1933年、EMLLとして設立。9月21日、アレナ・メヒコにて興行が開催されたのが団体の興りである。
今大会のメインは、遂にCMLL年間最大大会であるアニベルサリオで、タッグチームでのカベジェラ戦(敗者チーム、髪切りマッチ)を行うボラドールJr.、マット・ターバンとルーシュ、バルバロ・カベルナリオが、それぞれカリスティコ、ベスティア・デル・リングと組んで6人タッグマッチで激突した。入場口で激しく殴りあう両チームだが、こういう乱戦はロス・インゴベルナブレスの方が得意としており、三対一の状況を作って有利に試合を展開するも、ルーシュがレフェリーの目の前でボラドールJr.に反則のローブローを行った為、まずロス軍が反則負けで、テクニコ軍が一本先取する。そして二本目は、息を吹き返したテクニコ軍、ボラドールJr.がカベルナリオをカナディアン・デストロイヤーで、マット・ターバンが、ルーシュをフロッグ・スプラッシュで仕留めてフォール勝ち。なんとストレートでテクニコ軍が勝利した。試合後、決戦に向け乱闘を繰り返す両チーム、この最終決着はアニベルサリオまで続く事になるだろう。
セミファイナルでは、フリーの大物L.A.パークがミスティコ、アトランティスというCMLLテクニコの絶対エース二人と組んで、同じくフリーのヒルベルト・ボリクア(エル・メシアス)がネグロ・カサス、メフィストというCMLLルードのトップ二人と組んだチームと対戦した。試合はまずは一本目をルード軍が暴れまわり、カサスとメフィストがアトランティスとミスティコからフォールを奪って勝利。しかし、二本目は息を吹き返したL.A.パークがボリクアを仕留めてテクニコ軍が奪い返し、続く三本目も、L.A.パークがボリクアを場外で攻撃している隙にアトランティスとミスティコのジャベの共演で勝利。結果、テクニコ軍が見事に勝利した。
■ CMLL アレナメヒコ金曜定期戦
日時:2018年9月7日(現地時間)
会場:メキシコ・アレナメヒコ
<6人タッグマッチ>
○カリスティコ、ボラドールJr.、マット・ターバン
2-0
●ルーシュ、ベスティア・デル・リング、バルバロ・カベルナリオ
<6人タッグマッチ>
○L.A.パーク、ミスティコ、アトランティス
2-1
●ヒルベルト・ボリクア(エル・メシアス)、ネグロ・カサス、メフィスト
<6人タッグマッチ>
○ソベラノJr.、エスフィンヘ、トリトン
2-1
●エチセロ、ドラゴン・ロホ、テンプラリオ
<シングルマッチ>
○ダリス
ピンフォール
●レイナ・イシス
<6人タッグマッチ>
○ミクロマン、ガジート、グアピート
2-1
●チャムエル、サカリアス、ミヘ