[ファイトクラブ]届け、ノー・フィアー! 媚を売らない男がTAKAYAMANIAで大号令

[週刊ファイト9月13日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼届け、ノー・フィアー! 媚を売らない男がTAKAYAMANIAで大号令
 photo & text by TERUZ
・ゼロワン10周年でエベレストジャーマンに沈んだ大谷が恩返しV
・男子パワーに女子選手苦しむ 杉浦&里村の王者コンビに凱歌
・秋山が男色殺法返し! 大森&ディーノ「ノーフィアーを守る」
・丸藤「高山さんが跨ぐ日まで、俺たちがトップロープを守る」
・テンコジ&永田が高山支援! 永田「高山は必ず帰ってくる」
・諏訪魔「高山さんとの三冠戦がなかったら、ここに俺はいない」
・盟友のチョップが蘇る! チョップを受けたみのるに高山が宿る!
・頸椎損傷から1年4か月、高山が初動画で感動メッセージ

■TAKAYAMANIA EMPIRE
日時:8月31日(金)18:30 
会場:後楽園ホール 観衆1,500人(超満員札止め=主催者発表)

 8月31日、頸髄完全損傷でリハビリを続ける高山善廣への支援第1弾興行『TAKAYAMANIA EMPIRE』後楽園ホール大会が行われた。

 動画ではあったもののメイン後に高山が登場する。「次回、どうなるかわかりませんが、足で蹴る感覚がちょっと出てきた。悪さばかりをしている鈴木みのるの顔面をビッグブーツできるのを楽しみにしています。それまで鈴木みのる、待ってろ」とメッセージ。頸髄完全損傷からの奇跡が起きる兆候を示唆した。

 喧嘩を売られたみのるは、メインでの場外乱闘中に解説席の佐々木健介、小橋建太からチョップを受けていた。まるで盟友たちからチョップを食らっていた高山が宿ったようでもあり、ファンは大歓声。引退しているとはいえ健介・小橋に並び立たれては劣勢と判断したか、みのるは手で“タイム”のポーズを取ってリングに逆戻りする。新日本プロレスでは軍団を結成しているみのるとTAKAみちのくが、リングでは激しくやりあった。“あきらめない気持ちよ、高山に届け”とばかりにTAKAが奮闘したものの、最後はゴッチ式パイルドライバーでみのるが勝利した。

 大会中盤のハイライトは、高田延彦による動画メッセージからの前田日明マイクというリレーだろう。高田「高山善廣が一日も早く、最愛の息子を、あのでっかい身体で力一杯ハグできる日を待ちわびながら、応援を続けていきたい」。前田「高山! プロレスラーの身体はな、神経で動くんじゃない! 魂で動くんだよ! お前も魂に身体を動かしてもらって、このリングに戻ってこい!」。

 高山を応援するために総勢37選手が大同団結し、団体を超えた新鮮な顔合わせも多かった。平成最後の夏の“ラストデー”は、さらなる高山支援への“始まり”に他ならない。大会が大成功を収めたことで、高山という存在の大きさもまた改めて浮き彫りになった。

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