平日にも関わらず、まずまずの盛況となったSEAdLINNNG9・5後楽園大会が終了した。第4試合、NOAH潮﨑豪との「果たし合い」に挑んだ高橋奈七永は、いきなり張り手の乱れ打ち。顔を腫らした潮﨑は逆水平で応戦し、場外の、マットの無い床にボディプレスで叩きつける猛攻。堪らず高橋奈七永の胸は無残に朱く腫れ上がり、前歯が吹っ飛ぶ。
雪崩式ブレーンバスターなどで果敢に反撃した高橋奈七永だったが、最後は渾身の逆水平に力尽きた。
南月たいようレフェリーに抱えられてリングを下りた高橋奈七永は、メーン終了後に再度登場。
待望のSEAdLINNNGシングルベルト創設と、10・3&11・1後楽園での初代王者決定トーナメント開催をぶち上げた。
最後に
「身体はボロボロだけど…プロレスが大好きだーっ」
との高橋奈七永の絶叫を受け、スターダストプロモーション3B junior(マジェスティックセブン)の大平ひかるを交えてのdポーズでBORDERLESが大会を締めくくった。
「トーナメントは人間対人間のぶつかり合い」
と、バチバチの総力戦と定義した高橋奈七永の潮﨑戦で満身創痍の身体をみると、初代王者決定トーナメントは相当な覚悟で挑むべき、過激な死闘になるのは必至。秋風の吹く季節を迎える後楽園、SEAdLINNNGは益々熱く燃え盛りそうだ。
早速トーナメントに名乗りを上げた現PURE-J無差別級王者・中森華子は、かつての先輩・中島安里紗を格下扱いして握手を拒否。乱闘に発展して早くも臨戦態勢。PURE-Jのトップとして、トーナメントに背水の陣で乗り込む。
■ SEAdLINNNG〜ENDLESS SUMMER~
日時:9月5日(水) 開始19:00
会場:東京・後楽園ホール
観衆705人(=主催者発表)
<メインイベント SEAdLINNNG BEYOND THE SEA Tag Team Championship 30分1本勝負>
[王者組]
〇世志琥 山下りな(OSAKA女子)
19分50秒 ダイビングセントーン⇒体固め
中島安里紗 ●笹村あやめ(KAIENTAI DO-JO)
※王者組2度目の防衛に成功。
コーナーから場外へ向けて驚くほどの跳躍を見せた笹村は、再三王者組の猛攻をはね除ける大善戦。デビュー11ヶ月とは思えない貫禄で、要注目の若手筆頭株と言える。
なお、BORDERLESは、OZアカデミー9・17横浜に乗り込んで、尾崎魔弓&雪妃魔矢の持つOZアカデミー認定タッグ王座とのダブルタイトル戦に挑む。
<第4試合 シングルマッチ 30分1本勝負〜OVER THE ZONE〜>
●高橋奈七永
16分7秒 逆水平チョップ⇒エビ固め
〇潮﨑豪(プロレスリングNOAH)
※シングル初対決
高橋奈七永の攻撃の凄まじさを物語る試合後の潮﨑。
「自分にとっても大きな経験になった」
と、死闘を振り返った。
<第3試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負〜BIRI BIRI VOLTAGE!〜>
水波綾(プロレスリングWAVE) 藤田あかね(アイスリボン) ●高瀬みゆき(アクトレスガールズ)
13分30秒 鎮魂歌ドライバー⇒エビ固め
コマンド・ボリショイ 〇中森華子 ライディーン鋼(PURE-J)
※中森、ライディーンはSEAdLINNNG初登場
遂にSEAdLINNNGの扉をこじ開けたPURE-J軍。敗れたアクトレスガールズ高瀬はライディーン鋼に再戦を要求して乱闘に。軍団抗争に発展するのか?今後も要注目。
<第2試合 シングルマッチ 20分1本勝負〜HAPPY POST〜>
〇希月あおい
8分15秒 スノーブロウ(旋回式ダイビング・ボディープレス)⇒体固め
●沙恵(名古屋Dream Girls pro-wrestling)
沙恵の気合いのビッグブーツやエルボーの連打をハッピーに受け止めて希月あおいが勝利。
<第1試合 ハイスピードタッグマッチ 〜HIGH SPEED MASTERS FIGHT! 〜>
大畠美咲(プロレスリングWAVE) 〇藤本つかさ(アイスリボン)
9分11秒 ※たいようちゃん☆ボム⇒ダイヤル固め
●小林香萌 桃野美桜(Marvelous)
「走りたくない」とダダをこねる大畠を動かすために、いつにも増して南月レフェリーが攻撃に参加したハイスピードタッグ戦。混戦を藤本つかさが制した。