現地時8月28日、トロントはスコシアバンク・アリーナからの連夜興行となったが、友情物語が壊れてヒールターンしたものの、本誌既報のように、お客さんが悪役を望んでないベッキー・リンチへの声援が連夜を通して最も大きかったという皮肉なリアクションとなっている。
この日、シャーロット・フレアーがカーメラのリマッチ条項を飲んで女子王座防衛戦を行い、休み、休みではあったがメインに相応しくカーメラもまともなレスリング試合を披露出来ていたが、ケツはナチュラルセレクションからの8の字固めでタップアウトさせた。そこにベッキーが背後から急襲。
The difference between me and you, @MsCharlotteWWE:
You waited until my back was turned.
I waited until I could look you in the eye. pic.twitter.com/T5vIJ8k5Th
— Rebecca Quin (@BeckyLynchWWE) 2018年8月26日
ありゃ? 自身のTwitterには「シャーロットは背後から襲うが、自分は相手の目を見て正面から闘う」と宣言していたのに、シナリオ班、ちゃんと考えて配慮しろとも思ったが、会場は“Let’s Go Becky”大合唱に。ベッキーは倒れ込んだシャーロットに対して「ヘル・イン・ア・セルで私のベルトを取り戻す!」と感情を露わにするとベルトを掲げてアピール。ついにはPG-13(13歳以上なら両親も視聴許す)建前なのに、禁句「ビッチ!」とマイクで罵っていた。
PPV「ヘル・イン・ア・セル」は日本時間9月17日にWWEネットワーク(日本語実況版有り)で生配信される。
◆ベッキー、王座防衛したシャーロットを襲撃して宣戦布告!
シャーロット・フレアー対カーメラのスマックダウン女子王座戦のリマッチが行なわれた。シャーロットはカーメラにトペ・スイシーダやドロップキックを食らって苦戦を強いられるも、スピアーで劣勢を打開。続けてシャーロットは得意のナチュラルセレクションからフィギュアエイトを決めるとカーメラからタップを奪って勝利した。王座防衛に成功したシャーロットだったが、その直後にベッキー・リンチが襲撃。背後から襲い掛かると、馬乗りになってシャーロットにパンチの連打を見舞った。
■ WWE SmackDown
日時:8月27日
会場:カナダ・オンタリオ州トロント スコシアバンク・アリーナ
<SD女子王座タイトルマッチ>
○シャーロット・フレアー(王者)
フィギュアエイト
●カーメラ(挑戦者)
<シングルマッチ>
○ダニエル・ブライアン
反則
●アンドラデ”シエン”アルマス
<シングルマッチ>
○ビリー・ケイ
ピンフォール
●ナオミ
<SDタッグ王座挑戦者決定戦予選>
勝者:シェイマス、セザーロ
コロンズ
ルーク・ギャローズ、カール・アンダーソン
205 LIVE配信
◆戸澤陽、ブライアン・ケンドリックに圧勝して屈辱を晴らす
戸澤陽がブライアン・ケンドリック(withジャック・ギャラハー)とのシングル戦に挑んだ。先週の205 Liveでケンドリックとギャラハーに乱入されて試合を潰された戸澤は騙し討ちパンチからセントーンで先制。ケンドリックのスープレックスやスリーパーホールドに手こずるも、シャイニングウィザードからトペ・スイシーダを決めて自身のペースを掴むと、さらに戸澤はケンドリックの右足を集中的に攻撃。ケンドリックが弱ったところを風車蹴りで沈めると、最後はコーナートップからダイビングセントーンを炸裂して3カウント。戸澤が(ロンダ・ラウジーのコーチを務める日本に馴染みの)ケンドリックに圧勝して、先週の屈辱を晴らした。
なお、年収No.1俳優マーク・ウォールバーグ主演、ロンダ・ラウジーも大活躍の映画『マイル22』が全米公開されれてヒットしている。日本での公開が2019年1月まで待てというのは、ふざけているとしか思えない。RAWやSmackDownがリアルタイム視聴だというのに、あの毎度誤訳だらけの字幕なんか要らないから早く公開しろ思っている者は英語視聴派のアメプロマニアには少なくないと推定される。
◆ヒデオ・イタミ、ムスタファ・アリとの対峙回避して嘲笑う
ムスタファ・アリと抗争中のイタミ・ヒデオが地元カナダ出身のマイケル・ブレイズと対戦した。ヒデオは格下相手にビックブーツで吹き飛ばしてファルコンアローで沈めたが、自らカウント2で相手の頭を掴み上げてフォールを回避。さらにドラゴンスリーパーの体勢から強烈なヒザを食らわせるも、これもカウント2で相手を持ち上げた。ヒデオが相手を痛みつけて不敵に笑っていると、突然抗争中のムスタファ・アリが登場。ヒデオはアリがリングに上がるとすぐさま場外に回避。「かかってこい!」と叫ぶアリを嘲笑うとヒデオはバイバイポーズをしながらリングを後にした。