鈴木みのるに秒殺されるも、垣原賢人が上半身披露で完全復活! 山崎一夫、安生洋二、桜庭和志ら元Uインター勢が高山善廣にエール

 悪性リンパ腫と闘ってきた垣原賢人がメインに立つ。14日、後楽園ホールにて『カッキーライド2018 集え!Uインター魂』が開催された。

 昨年夏のカッキーライドでは、上半身にラッシュガードを着用し、藤原喜明との第1試合でのスパーリングマッチ(グラップリングマッチ)止まりだった垣原。今年はポスター写真にもなっていた上半身をリングで披露、UWF特別ルールでの完全復活となる。垣原は掌底で突破口を開こうとするも、みのるは対処してからスタンディングのスリーパーへ。ぐったりした垣原に対してグラウンドでのスリーパーに移行して絞め続ける。1分50秒、チョークスリーパーでみのるが秒殺勝利。

 倒れたままの垣原にみのるは「高山(善廣)に力を与える? その程度の力で何を与える? UWFはお前の一部であって全てではない。プロレスにはこんな方法もあるんだよ」と番外戦の場外乱闘へ。垣原の娘の綾乃さんが止めようとするも、みのるは垣原に椅子攻撃。リングに戻された垣原は張り手を繰り出すも、みのるはスリーパーからゴッチ式パイルドライバーの体勢へ。捕獲されて宙に浮いた垣原は抵抗さえできず。この様子から、みのるは垣原を落とすまではせず。解放するとマイクで「この続きはとっといてやる。出直してこい!」と言い放ち、退場した。

 歴然とした力の差を見せつけられた垣原だったが、(頸椎損傷でリハビリを続ける)高山支援という初志は貫徹せねばならない。立会人の山崎一夫、この日のダブルバウトでレフェリーを務めた安生洋二、さらには桜庭和志といった元Uインターの面々がリングイン。高山へのエールが一人ひとりから送られ、最後は「鈴木みのるに勝つまであきらめません!」と宣言した垣原が音頭を取っての「行くぞ、ノー・フィアー!」で締められた。

 業界の盟主・新日本プロレスのトップに立つみのるが垣原の相手をどう務めるのかと注目されたが、プロレスの厳しさをストレートに満天下に示した格好だ。緊張感のある攻防も随所にあった大会だが、メインは段違いで鳥肌が立つような衝撃。高山へのエールの中で「こんな空気つくっておいて、鈴木みのるはいま売店でTシャツ売ってる。プロ中のプロの仕事だ」とオチをつけた安生のマイクもサスガだった。

 

■カッキーライド2018 集え!Uインター魂
日時:8月14日(火)18:30
会場:後楽園ホール 観衆1067人

<第1試合 森のプロレス提供試合>
はやて
〇ミヤマ☆仮面2号
  15分42秒 体固め
がばいじいちゃん
●中里哲也

<第2試合 プロレスルール>
〇長井満也
葛西純
  10分1秒 チキンウイングフェースロック
田村和宏
●植木嵩行

<第3試合 UWFスタンディングバウト>
〇野村卓矢
  1回2分8秒 TKO
●伊藤崇文

<第4試合 UWF特別ルール>
〇鈴木秀樹
  6分20秒 KO
●中村大介

<第5試合 ダブルバウト UWF特別ルール>
[チームUインター魂]
〇中野巽耀
山本健一
  8分32秒 シャチホコ固め
●ロッキー川村
佐藤光留
[チームパンクラス魂]

<セミファイナル UWF特別ルール>
〇藤原喜明
  6分50秒 脇固め
●冨宅裕輔 

<メイン UWF特別ルール>
〇鈴木みのる
  1分50秒 チョークスリーパー
●垣原賢人