7月3日、NHKで「オトナの井戸端」を標ぼうする『ごごナマ』に出演した真壁刀義、棚橋弘至
[週刊ファイト7月12日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼記者座談会
新日TV Gタイム復帰の可能性は・・・
・テレ朝が6億とも8億ともいわれる猪木VSアリ戦の借金を肩代わりしたのは有名な話
・地上波の宣伝効果というのはズバ抜けている
・テレ朝のエライさんが期待を持たせるような発言
・今の現場はあまりにもマニア層向けのプロレスを作り上げている
新日本プロレス『ワールドプロレスリング』(テレビ朝日系)がゴールデンタイムから転落して約30年・・・今ではGタイム復帰待望論すら上がらなくなった。昨今の“新日ブーム”は新日プロ独自の宣伝戦略によって巻き起こったものだが、それには限界があり、真の黄金時代を迎えるには、やはり放送時間帯の昇格を目指すしかない。さて、その可能性は・・・。
(*編注 A=『マット界舞台裏』特約記者、B=スポーツ紙記者 C=フリーのべテラン記者)
テレビ局に頼り切っていたアントニオ猪木とジャイアント馬場
A かつて新日プロ、全日プロともに地上波のテレビ局に対し「オンブに抱っこ」という団体側にとって大変有り難い時代があったわけですが。
B だから猪木も馬場も大船に乗った気分でバクチ的というかリスクの高い企画を実現できた。失敗して借金を作ってもテレビ局が何とかしてくれるみたいな・・・。実際、放送権料の前払いは当たり前で、テレ朝も日テレも億単位の金を団体に貸していたからね。
C テレ朝が6億とも8億ともいわれる猪木vs.アリ戦の借金を肩代わりしたのは有名な話ですが、日テレも70年代終盤から80年代中盤にかけて全日プロに貸しまくっていた。それによって猪木も馬場も会社の代表権を明け渡した時期がありました。
A そうなると、親会社と子会社の関係ですね?
C それでも現場には介入させなかった。テレビ局に対してもケーフェイってことで。ただ、視聴率が下がってゴールデンタイムから転落したり放送を打ち切られると経営が成り立たなくなるので戦力とカードのテコ入れは怠らなかったですね。新日プロが離脱した前田日明や長州力を復帰させた真意もそこにありました。
新日本プロレスの木谷オーナー