『日本初の格闘技専用アリーナ』として2000年にオープン、2020年東京五輪へ向け解体が決定しているディファ有明最終興行となった、DEEP 84 IMPACTが終了した。
名物ディファカレーが早々に売りきれる盛況の中、メインでは総合格闘技で一時代を築いた横田一則の引退試合が行われ、終始横田が圧倒。判定ながらも勝利で有終の美を飾ると思われたが、ジャッジは石川を支持。
帰りかけていた観客も思わず足を止めるまさかの判定負け裁定に納得がいかない横田はマイクを握ると
「負けてない」「ノーダメージだ」「審判はどこを見てるんだ」
と、引退式にも関わらずクレームをつけ続け、場内は爆笑。
「言う程差は無い」
と佐伯代表に笑顔でとりなされ、ようやく贈与されたベルトを巻いて10カウントを聴いた。
勝った石川は会見場で「(辞めた横田に対する)GRABAKAの意地で勝った」「引退に(日本選手に初の敗戦という)最高のオチをつけられた」と、ボコボコにされた顔をほころばせた。
対する横田も、引き続きノーダメージを強調しつつ、「みんなが笑って終われて良かった」と笑顔をみせ、ディファ有明と自身の現役を締めくくった。
■ カーエイドpresents DEEP 84 IMPACT ~DIFFER ARIAKE FINAL DAY~
日時:6月30日(土) 開始14:30
会場:ディファ有明
<メインイベント 73kg以下 5分3R 横田一則引退試合>
●横田一則(K-Clann)
判定
〇石川英司(GRABAKA)
<第16試合 DEEPフェザー級 5分3R>
●芦田崇宏(BRAVE)
アームロック
〇弥益ドミネーター聡志(team SOS)
第16試合は弥益ドミネーター聡志が王者芦田を打撃で圧倒する戦慄の一本勝ち秒殺劇。
「バックボーンは(強いて言えば)中学で3年間やっていた卓球。高校は帰宅部」
という、「殺し」のないニュースターが爆誕した。
拡大版は『週刊ファイト7月12日号』に収録されました。