火の国格闘伝説LEGEND8!サプライズゲストは「野獣」ボブ・サップ!

■火の国格闘伝説LEGEND8
日時:6月27日(水曜日)18:30開場 19:30試合開始
会場:ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイ
     (熊本県熊本市中央区東阿弥陀寺町2)
大会主催/株式会社レジェンド
大会協力/ドージョーチャクリキ・ジャパン
観客/560名(超満員札止め)

 LEGEND8は7月22日(日)熊本朝日放送(KAB)25:10より「さしよりご勘弁~LEGEND SPECIAL」にて録画放送される。

●サプライズゲストは「野獣」ボブ・サップ!
本戦開始に先立ちまして、サプライズゲストとして紹介されたのが「野獣」ボブ・サップ。これには会場も大きくどよめく。サップは過去にLEGEND4での西島洋介戦、LEGEND5での筑前りょう太戦と、LEGENDに過去二度参戦しており、LEGENDが行ってきた熊本震災チャリティにも積極的に参加。熊本の皆さんに激励のメッセージを起きると共に、再度、LEGENDへの参戦をリング上から約束した。

<第1試合63kgトーナメント準決勝>
○北野克樹(NJKF誠至会)
 KO 1R0分53秒
●関幸一郎(ELEPHAS)
昨年度も優勝したマサ佐藤選手に果敢に挑んだ「肥後の突貫ファイター」関幸一郎選手。今年も優勝候補の大本命、WBCムエタイ日本王者の北野克樹選手に挑む。試合開始早々、北野のローキックが関の金的にヒット。試合再開後ローキックを繰り出す関に対し、北野はハイとミドルでテンポ良く攻める。果敢にパンチを打ち込む関に対し、北野はミドルからバックスピンキック。これがズバリと関のボディに刺さり、関は悶絶。北野克樹が下馬評通りのWBC王者の強さを見せつけ、衝撃の秒殺KO劇で決勝進出を決めた。

<第2試合63kgトーナメント準決勝>
○Phoenixx祥梧(Phoenixx NAK MUAY THAY GYM)
 TKO 2R0分37秒
●コニタク(FALCON)
トーナメント準決勝第2試合。スペインでISKAの世界戦を行ったり、KNOCK OUTでも活躍中のPhoenixx祥梧がLEGEND初登場。その華のある雰囲気に観客から大きな歓声が起こる。対するコニタクは地元熊本の実力派ファイター。九州勢対決の好勝負だ。1R、ローキック、ミドルを繰り出すコニタクに対し、祥梧はカウンターのパンチをヒットさせる。コニタクは尻餅を付くがレフェリーはスリップの判断でノーダウン。その後、祥梧は相手の動きを見ながら的確にパンチ、キックを当てて行く。コニタクはリーチのある祥梧を攻めあぐね、ローキック以外の攻撃が出ない。ラウンド終盤では互いにハイキック、ミドルキックの欧州が見られた。
2R、ラウンド序盤から強いローキックの打ち合いが続く。祥梧のローキックが効き、コニタクはダウンを奪われる。トーナメントルールにより、その後もローを喰らったコニタクが2度目のダウンを奪われ、TKO負けとなった(トーナメント決勝以外は2ノックダウン制)。勝った祥梧は得意のトップロープからのバック宙パフォーマンスを見せ、更に観客を沸かせた。派手な雰囲気を持つ噂のPhoenixx祥梧が決勝進出を決めた。

<第3試合ヘビー級 3分3R>
○ジャイロ楠(ブラジル/フリー)
 KO 1R2分24秒
●KENTA(秀心館)
1R、初撃のジャイロのローキックの大きな音に観客がどよめく。ならばKENTAもパンチを返し、ヘビー級の打撃音に館内が唸る。この試合よりリングサイドで観戦を始めたボブ・サップが盛んに両選手に声を飛ばす。パンチの打ち合いをしようと盛んに相手を挑発するジャイロ。負けじとKENTAも重いパンチを連発する。ラウンド終盤、ジャイロはKENTAを青コーナーに追いつめ、強烈な左右のフックに連打でダウンを奪う。ダメージを負いながらも何とか立ったKENTA。ジャイロは止めだとばかりに吠え、KENTAを仕留めに掛かる。今度はニュートラルコーナーに追いつめ、強烈すぎる左フック一閃! ジャイロが鮮烈なKO勝利を収めた。

<第4試合60分一本勝負>
○アントニオ小猪木
 10分14秒 体固め
●ジャイアント小馬場
西口プロレスの黄金カードが熊本LEGENDで実現。あまりにもスローモーな小馬場の攻撃に戸惑い、そのペースに巻き込まれる小猪木と平直行レフェリー。調子に乗った小馬場は場外で観客と絡み悪ノリする。ならばと小猪木はドロップキックを始めとするスピーディな技で対抗、小馬場を攻める。小馬場も拝み渡りを披露するなど、声援を受けるが、最後は小猪木の延髄斬りに屈した。だが試合後も果てしない悪ノリを続ける小猪木、小馬場に、遂に平直行レフェリーの怒りが爆発! シャツを脱いで小猪木をコブラツイストに捕らえてお仕置きすると観衆からヤンヤの歓声が溢れた。もしかすると来年は「範馬刃牙」のモデルvsアントニオ猪木のオマージュの「漫画より奇なり」な対決実現か!? 今後の展開に注目だ。


<第5試合64.0kg契約 3分3R>
○ダルビッシュ黒木(KING EXCEED)
 KO 2R1分13秒
●レック・エイワスポーツ(エイワスポーツ)
1Rはレック選手の変幻自在の蹴り技が冴えに冴える。相当な距離から届く強烈なローキック。ハイやミドルもちりばめ黒木を攻める。黒木はパンチで対抗しようとするが、レックの距離で試合が進み誰の目からも劣勢は明らか。特にラウンド終盤ではローにより何度も体勢を大きく崩された。
2R、ハイキック、前蹴りなど蹴りを中心に攻めるレック。対して後の無い黒木は勇気を持って距離を潰してレックにパンチの連打を浴びせる。前蹴りで距離を取ろうとするレックだが、黒木はなおも前に出てローク際にレックを追い詰める。ロープを背に膝蹴りを出そうとしたレックに対し、黒木の左フックがレックの顎に強烈にヒット! レックは腰から砕けた。もの凄い大逆転のシーソーゲームとなった本戦の劇的な結末に、この日最大の歓声がリングを包んだ。この試合はLEGEND8大会のベストバウトだった。去年のマサ佐藤戦に引き続き、ダルビッシュ黒木選手、2年連続のベストバウト。「黒木の試合にハズレ無し!」を証明して見せ、対日本人無敗のレック・エイワスポーツ選手に初黒星を付けた。


<第6試合大会セミファイナル ムエタイルール 55.0kg契約 3分3R>
○ウィサンレックMEIBUKAI(MEIBUKAI)
 TKO 2R2分33秒
●富永久貴(FALCON)
1R、挑戦する立場の富永は、元ルンピニー2階級制覇のウィサンレックに臆する事無く果敢に攻める。バックハンドブローをヒットさせ、ウィサンレックがぐらつき歓声が上がる。しかし、恐るべきはウィサンレックの「見切り」。これ以降、バックハンドブローも、富永のハイキックも紙一重で躱し、最小限の動きでクリーンヒットどころかヒットすらさせない。逆に富永の隙を突いてパンチを要所でヒットさせ、首相撲からの崩しで何度も富永をキャンパスに這わせる。首相撲の展開ではまさにウィサンレックの独壇場。ヒザで確実にダメージを与えて行き、隙あらばヒジを細かく叩き込む。
2R、首相撲でかなりスタミナをロスした富永。良いフォームの後ろ回し蹴りを放つが、これもウィサンレックに見切られ、逆にハイキックを喰らう。その後ニュートラルコーナーに追い込まれ、飛び込んだウィサンレックが強烈なキックを富永の胸板に一閃。富永はダウンを喫する。ダメージの大きな富永は再開後も逆コーナーで体勢を崩し、2度目のダウンを宣告される。最後も首相撲からのヒジの連撃で腰を落とし、3ノックダウンでウィサンレックが「最強先生」の異名に相応しいパーフェクトなムエタイで圧勝した。


<第7試合 大会メインイベント 63kgトーナメント決勝戦>
○北野克樹(NJKF誠至会)
 KO 1R3分02秒
●Phoenixx祥梧(Phoenixx NAK MUAY THAY GYM)
LEGEND8の大会クライマックス、63kgトーナメント決勝戦。1R序盤からハイキックを放つ北野。観客が大きくどよめく。連発でハイキックを放って行く北野。祥梧はローキックで返す。北野のバックスピンキックが祥梧の腹に鋭く決まるが、これを根性で耐え切る祥梧。しかしダメージは深刻。勝機と見た北野はミドルキック、ハイキック、バックスピンキックの、鮮やかなキックの3連コンビネーションを祥梧に叩き込む。これには祥梧も堪らずダウン。手応えを確信した北野は大きく吠える。この強烈なダウンからも祥梧は立ち上がり、戦いを続ける。更に北野はハイキックから3度目のバックスピンキックをクリーンヒットさせるが、気の強い祥梧は逆にバックスピンキックを北野に返す。その後、何度かのハイキックでぐらつく祥梧だがダウンは喫さない。1R残り10秒を切ったラウンド終了直前、鮮やかな北野の右ハイキックが祥梧にクリーンヒット。祥梧は崩れ落ち、1R3分2秒、KO勝ちにて北野克樹選手が本年のLEGENDトーナメントを、全試合1R KO勝ちで制覇した。試合後のマイクでは、昨年のトーナメント覇者のマサ佐藤選手とも戦ってみたいと語った北野克樹選手。本大会はまさに北野克樹旋風が吹き荒れた大会だった。


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