他団体との交流戦を主軸とし、協会内ランキング戦、国際戦も行われる『TITANS NEOS 』の第14回目の大会は、双子のチャンピオン江幡ツインズの兄弟揃ってのタイ・ラジャダムナン王座挑戦をメインに行われた。
まずラジャダムナンスタジアムタイトル２度目の挑戦となる江幡ツインズの兄・睦の相手は過去2010年7月に対戦して判定勝ちしており、今年の7月大会では弟の塁に３ＲＫＯされているフォンペート・チューワッタナで睦勝利の期待は高まったが、タイトルの懸ったフォンペートも気合の入り方が違い、睦は１Ｒからローキック、ボディパンチ、肘を振るいフルスロットルで攻め立てるが、フォンペートはミドルキック、膝を返しポイントを奪う。
攻勢点では睦だったが、ミドルキック、膝のヒットポイントの高いムエタイ式の判定は２−１のスプリットでフォンペート勝利でタイトル奪取はならなかった。
続くトリの弟・塁も１Ｒからフルスロットル。縦肘がヒットしてスラチャイは額を腫らし、３Ｒにはパンチ連打のラッシュでダウン寸前まで攻め立てるが、凌ぎきったスラチャイが攻守交代となり睦を膝で攻め立てる。一気に勢いの落ちた睦が４Ｒ首相撲からの膝でダウン！ 立て続けに２度のダウンを奪ったスラチャイがＫＯで王座を防衛し、兄弟揃ってタイトル奪取の夢は打ち砕かれ、“神の階級”と呼ばれるムエタイ軽量級の層の厚さを見せつけられる結果となった。
また他団体交流戦では協会チャンピオン、ヘビー級・松本哉朗、ライト級・石井達也が他団体ヘビー級ランカー・大治ＺＬＳ、ＲＥＢＥＬＳ−ＭＵＡＹＴＨＡＩライト級チャンピオン・ハチマキをやぶり、４戦４勝のフライ級ランカー・泰史がＷＰＭＦ日本スーパーフライ級チャンピオン・松崎公則を肘でカットしてＴＫＯ勝利する金星もあったが、日泰国際戦を含む対抗戦も協会選手が全勝し、実力を見せつけた。
■ 新日本キック 『TITANS NEOS 14』
日時：9月16日（月・祝） 開始17：00
会場：東京・後楽園ホール
＜トリプルメインイベント（第14試合） ラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R＞
○スラチャイ・シースリヤンヨーティン（タイ/王者）
４ＲＴＫＯ 2分17秒 ※ボディへの膝で3ダウン
●江幡 塁（伊原道場/新日本バンタム級王者/同級9位）
＜トリプルメインイベント（第13試合） ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級王座決定戦 3分5R＞
○フォンペート・チューワッタナ（タイ/ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級3位）
判定２−１（48−47、49−48、47−48）
●江幡 睦（伊原道場/新日本フライ級王者/同級6位）
＜トリプルメインイベント（第12試合） 日本ヘビー級 3分3R＞
○松本哉朗（藤本/新日本ヘビー級王者）
判定３−０（30−27、29−27、30−27）※松本右ストレートでダウンを奪う
●大治ZLS（チームゼロス/J-NETWORKヘビー級3位、RISEライトヘビー級6位）
＜セミファイナル（第11試合） 63kg契約 3分5R＞
○石井達也（藤本ジム/新日本ライト級王者）
判定２−０（49−48、49−48、49−49）
●ハチマキ（PHOENIX/REBELS-MUAYTHAIライト級王者）
＜第10試合 58.5kg契約 3分3R＞
○兼子ただし（伊原道場/新日本フェザー級2位）
１ＲＫＯ 2分25秒 ※右ミドルによる戦意喪失
●デンサーラカーム・シットサイトーン（タイ）
＜第9試合 52.5�垠戚鵝�3分3R＞
●松崎公則（STRUGGLE/WPMF日本スーパーフライ級王者）
１ＲＴＫＯ 2分31秒 ※肘によるカット
○泰史（伊原道場/新日本フライ級3位）
＜第8試合 63kg契約 3分3R＞
●ジョニー・オリベイラ（ブラジル/トーエル/新日本ライト級1位）
判定１−２（30−29、28−30，28−29）
○春樹（横須賀太賀/新日本ライト級8位）
＜第7試合 日本ミドル級 3分3R＞
○斗吾（伊原道場/新日本ミドル級2位）
１ＲＫＯ 1分08秒 ※左フック
青木克眞（トーエルジム/新日本ミドル級8位）
＜第6試合 ミドル級 3分3R＞
△ショーケン（山田ジム/新日本ミドル級3位）
引分１−０（30−29、29−29、29−29）
△本田聖典（伊原道場新潟支部/新日本ミドル級7位）
＜第5試合 ライト級 3分3R＞
○拳士浪（治政館/日本フェザー級3位）
判定３−０（29−28、29−28、29−28）
●池野 翔（TEN CLOVER GYM/J-NETWORKスーパーバンタム級9位)
＜第4試合 ライト級 3分3R＞
○福岡達也（治政館/日本ライト級4位）
３ＲＫＯ 0分18秒 ※パンチ
●羽立宏孝（伊原道場稲城支部/日本ライト級6位）
＜第3試合 ライト級 3分2R＞
●和己（伊原道場）
２ＲＫＯ 1分39秒 ※パンチ
○永澤サムエル聖光（ビクトリージム）
＜第2試合 フェザー級 3分2R＞
○布施木将人（藤本）
判定３−０（19−17、19−17、19−17）※布施が１Ｒパンチで2度のダウンを奪う
●レッガラー鉄（ヨックタイジム）
＜第1試合 ライト級 3分2R＞
○梅木裕介（トーエルジム）
判定３−０（20−19、20−19、20−19）
●川崎みつや（山田ジム）
大会の全容と詳細は、マット界舞台裏9月26日号K1Glory戦争白石企業再生スティムボート新日江幡双子長瀬館長に収録されました。
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